SanDisk_PCIe_SSA

連載:IT因縁話「ディスクインターフェイスの天下統一(5)~直接接続への回帰~」

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by [2014年4月18日]

▼連載「ディスクインターフェイスの天下統一」目次▼
黎明のハードディスクインターフェイス
SASIからSCSIへ
IDE/ATAそしてATAPI
SASとSATA
直接接続への回帰
▲連載目次▲

直接接続への回帰

SATAとSASの登場で物理的・電気的にはほぼ統一されたディスクインターフェイスですが、2010年代以降、それまで考慮もされていなかった問題に直面することになりました。

FLASHメモリを記憶媒体とするSSD(Solid State Drive)の登場により、ドライブの要求するデータ転送性能がディスクインターフェイスの性能を大きく上回り始めたのです。

2014年現在のSATAの最高転送速度は600メガバイト毎秒で、現在市販されているSSDではシーケンシャルアクセス時の読み出し速度が500メガバイト毎秒を大きく超える機種が多数存在している状況となっています。つまり、コマンドオーバーヘッドなどを考慮すると、既に現行のSATAは速度的に行き詰まっていると言えます。

一方SASは最高転送速度が1.2ギガバイト毎秒に達する新規格が制定されてエンタープライズ用途向けSSDなどでは既に対応製品も登場し始めているのですが、これはケーブルなどのノイズ対策が大変で、コスト的にSATAでは真似できません。

San Disk Lightning ® PCIeエンタープライズSSA
PCI Express接続のSSD搭載カードの例。

そこで低コストでより高速なSSDを利用する手段として考え出されたのが、FLASHメモリを拡張カード上に搭載し、FLASHメモリのコントローラをダイレクトにパソコンのPCI Expressと接続する、ある意味直接接続への回帰となる手法でした。これならば、PCI Express側の転送速度さえ充分ならSSDの性能を最大限発揮でき、最近では実際にも現行のSATAでは不可能な700メガバイト毎秒を超える最高転送速度を公称するSSDも登場し始めています。

もっとも、この方式はソフトウェアの互換性などで様々な問題があり、そのため最近ではSerial ATA Expressと称してハードウェア的にはPCI Express直結だがソフトウェア的にはSATA互換、というハイブリッド規格が制定されています。

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