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実は怖いFacebook ~あなたの写真の「共有範囲」きちんと理解してますか~

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by [2014年4月07日]

4月になり、新生活が始まったという人も多いだろう。新しい環境での人間関係の構築にSNSが活躍する場面は非常に多い。実名制のFacebookもそうしたSNSの一つだ。だが、SNSは便利な反面、非常に危険な一面も持っている。SNSから個人情報を特定され、トラブルに発展した。という話も最近はよく聞く話だ。こうした話を聞き、プライバシーについて気をつけている読者も多いだろうと思う。しかし、実はFacebookに関してはそうしたことに気をつけているつもりでもそれでは足りない場合がある。
あなたの写真をあなたの名前つきで、知らない人が見ているかもしれない…。今回は、自分で自分の情報をコントロールしきるのが難しいFacebookのプライバシーについて考えてみた。

まずは結論から

以下の3つの設定を見直すことがFacebook写真のトラブルを回避することにつながる。詳細を読む時間はないけれどプライバシーが心配だ、という読者は以下の設定を確認してみよう。

1.「わたしのコンテンツ」の共有範囲。
(自分のFacebookページから写真を見れる人を制限することができる。)
2.友達リストの共有範囲。
(粘着質なストーカーがあなたの友達リストから友達のページを訪問し、あなたの写真を探しだすことを抑制することができる。)
3.タグ付けを承認制にする。
(共有範囲の広い写真にタグを付けなければ自分の実名と写真が結びつきにくくなる。)

以降、設定の仕方も含めて細かく解説していく。

自分のFacebookページのコンテンツの共有範囲について


Facebook上部プルダウンの設定、プライバシーの項目から「私のコンテンツを見ることができる人」の部分の共有範囲を「友達」にしておけば、自分のFacebookページから写真を見ることができるのは友達だけになる。写真以外の基本情報についても、自分が共有範囲として選択した範囲外の人は見れなくなる。つまり、全ての情報の共有範囲を「友達」にしておいた場合、あなたの友達以外の人があなたの名前で検索をかけて出てきたページから見れるのはプロフィール画像と名前、性別くらいだ。
しかし、だからといって本当の意味で「私のコンテンツを見ることができる人」が友達だけになるわけではない。上で設定した共有範囲は、自分のFacebookページからコンテンツを見る場合ついてのみ有効なのだ。つまり、あなたと一緒に写った写真を公開している人がいた場合、その人のページにさえたどりつければ、誰でもあなたの写真を名前つきで見ることができるのだ。

本当の「共有範囲」

では、あなたの写っている写真の真の共有範囲はどのように決まるのか。一見複雑だが、実はそんなに難しくない。

まず、写真をアップロードした人は投稿時に共有範囲を「公開、友達の友達、友達、自分のみ、カスタム」から選ぶことができる。カスタムを選択するとカスタムプライバシー設定の画面が表示される。この画面の共有範囲で「友達の友達、友達」のいずれかを選択している場合は「タグ付けされている人の友達」という項目が表示されるが、このチェックを外さない限り、自分の友達の他にタグ付けされている人の友達も共有範囲に含まれる。

まとめると、Facebook写真の共有範囲にはその範囲が広い順に以下の7通りが存在する。

  公開
  友達の友達 + タグ付けされた人の友達
  友達の友達 (カスタムでのみ設定可能)
  友達 + タグ付けされた人の友達
  友達 (カスタムでのみ設定可能)
  特定の人またはリスト (カスタムでのみ設定可能)
  自分のみ

※なお、タグ付けされた人には問答無用で共有する仕組みなっている。

カスタムの画面で設定しない限り、自分のアップロードした写真でさえも自分一人で共有範囲をコントロールしきれないということに注意しよう。
なお、この共有範囲は写真投稿者本人のみが編集可能であり、「わたしのコンテンツ」の共有範囲とは独立している。つまり、あなたがタグ付けされた写真を共有範囲「公開」で投稿された場合、「わたしのコンテンツ」の共有範囲を「友達」にしていたとしても、投稿者のFacebookページに行けば誰もがあなたの写真を名前と共に見ることができる。

友達リストの共有範囲



これはあまり知られていないことだが、自分の友達リストの共有範囲を選択することができる。自分のFacebookページから「友達」をクリックし、管理アイコンをクリックする。すると、プライバシー設定の画面が出てきて友達リストの共有範囲を選ぶことができる。
他人がアップした写真の共有範囲は、たとえあなたがタグ付けされていても編集することができないのは上で述べた通り。あなたの友達リストから友達のページを訪問し、その中からあなたがタグ付けされた写真が公開されているのを見つけることができる場合もある。ストーカーを心配するならば、友達リストの共有範囲を制限したほうがよいだろう。
もちろん、あなたの友達のページへの訪問を制限することはできない。そのため、あなたの現実での友人関係を知る人にストーカーされている場合、あなたの友達の名前を検索してその友達のページからあなたの写真を探し出す、というようなことは防ぐことはできない。しかし、友達リストの共有範囲を制限することはストーカー対策の効果としてはかなり大きいだろう。

タグ付けを承認制にする


写真にタグを付けられたくない、と考える人もいるだろう。Facebookの設定の「ユーザーの投稿に他の人が追加したタグを、表示する前に確認しますか? 」をオンにしておくことで自分へのタグを承認制にすることができる。ここで承認しない限り、自分が写真にタグ付けされることはない。

実際にストーキングしてみた

自分の現実での友人で、まだFacebookで友達申請をしていない人がいたので、自分がストーカーになりきってなんとか写真を見ることができないか試してみた。(その後きちんと友達申請をして友達になりました。)
本人のFacebookページからあっさり写真を見れた人を除いて、10人のストーキングを試みた。どの友人も友達リストを公開しており、その友達リストの上から順に何人かのページを訪問しタイムラインを公開している人のページから写真を探してみたところ、全員の顔をあっさり特定することができた。一番時間がかかった人でも30分くらいで特定できた。
現実の友人で試したため、共通の友達がいる人も多かったが、共通の友達のページからだと写真の共有範囲が「友達まで」になっていても見れてしまう。今回は共通の友達以外のページから優先的に探したが、10人中6人は共通の友達以外のページから顔を特定することができた。
また、写真と共に「○○に行ってきました~」などコメントも投稿されていることが多く、顔だけでなくいつどこにいたのかまで特定できてしまうということも分かった。

あなたのストーカーは友達の友達かもしれない

1960年代のスモールワールド実験で裏づけられたとされる、六次の隔たり(Six Degrees of Separation)という有名な仮説がある。これは、知人、知人の知人、知人の知人のそのまた知人・・・というように知人を6回たどれば全世界の人がつながる、という仮説である。
2011年5月、Facebookのアクティブユーザー7億2100万人の690の友達関係を対象に、イタリアのミラノ大学が行った実験によると、7億2100万人の内の92%のペアが4人を介してつながったという。5人を介せば99.6%の人がつながるようだ。つまり、仮に「友達の友達の友達の友達の友達」までを共有範囲に設定した場合、Facebook利用者の92%がその投稿を見ることができるのである。
「友達の友達」という共有範囲は、おそらくあなたが思っているよりも広い。ストーカーが友達の友達であることも珍しいことではないかもしれない。

自分だけが気を付けていても防ぎきれない

これは全てのSNSに関して共通に言えることだが、自分の写っている写真を他人が勝手にアップすることを制限することはできない。また、たとえ自分が写っていても、他人がアップした写真はアップした本人でしか共有範囲を編集したり削除することはできない。
見られたくない写真がアップされてしまったときにできることは、その写真を削除もしくは非公開(共有範囲を自分のみに)するように投稿者に依頼するしかない。プライバシーの侵害など法的に問題があれば、その写真をFacebookに報告して削除依頼を出すこともできる。

対策まとめ

「わたしのコンテンツ」の設定で自分のFacebookページから写真を見れる人を制限することができる。さらに、友達リストの共有範囲を制限することで、粘着質なストーカーがあなたの友達リストから友達のページを訪問し、あなたの写真を探しだすことも抑制することができる。また、タグ付けを承認制にすることで、共有範囲の広い写真にタグを付けなければ自分の実名と写真が結びつきにくくなる。
タグがついていなくとも自分の写った写真が公開されているのが嫌である場合は、その写真の削除もしくは共有範囲の変更を投稿者本人に依頼するしかない。
便利だが、それゆえに少し複雑な機能を持っているFacebook。写真の取り扱いには十分に注意したい。

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