ITinnen

連載:ITエロ進化論「コピープロテクトの攻防(4)~オンライン認証の時代~」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2014年4月03日]

▼連載:ITエロ進化論「コピープロテクトの攻防」目次▼

  • アダルトビデオとマクロビジョン
  • 思いつく限りの手段が講じられたフロッピーディスクのプロテクト
  • CD-R対策と誤爆との戦い
  • オンライン認証の時代
  • 著作権法改正
  • ▲目次▲

    オンライン認証の時代

    さて、ここまでのプロテクトはおおむね記録媒体の複製を作らせない、あるいは作った複製を利用できないようにすることに主眼を置いたものでした。

    しかし、光学ディスクに対する高度なプロテクトには「誤爆」の問題がつきまとい、更に通常では行われない挙動を要求するため全般にドライブに対する負担が大きく、ことによるとそのドライブに搭載されたレーザーピックアップの寿命に悪影響を与えかねない代物さえありました。

    また、そうまでしてプロテクトをかけても、特定のドライブ機種とライティングソフトを組み合わせればその種のCD-ROM・DVD-ROMの吸い出し・複製は不可能ではなく、プロテクトそのものの強度に限界がありました。

    アダルトゲームブランド「あっぷりけ」のユーザーサポートページ
    ゲーム「黄昏のシンセミア」のアクティベーション認証期間(発売から1年間)が終了したため、アクティべーション解除パッチが公開・配布されている。近年はこのように期間限定でオンラインアクティベーションを行うアダルトゲームが増えている。

    その対策となったのが、メーカー側で認証サーバを用意しソフトに同梱されたシリアルナンバーを入力・インターネット経由で認証させることでプロテクトを解除する、オンライン認証システムの導入でした。

    これは1995年以降、日本国内でインターネット接続が広く普及するようになったからこそ実用化できたプロテクトです、認証サーバを常時稼働させ続けることが求められ、さらにネット接続環境のないユーザーに対するプロテクト迂回手段の提供も必要でメーカーにとってはサポート面でそれなりに負担が大きいものの、発行したシリアルナンバーの数以上に認証されることはないため、一定の効果を期待できる手法です。

    もっとも、この方式の場合一度認証してしまうとゲームをインストールしたパソコンが壊れたりした場合の再認証手続きが面倒であったり、また中古販売店での買い取りが難しくなったり、といった問題があり、ユーザーからは有り体に言って歓迎されていません。

    加えて、メーカーにとっても発売後何年か経った後でなお認証サーバを維持し続けなければならないというのはコスト面で大問題で、そのため近年ではソフト発売から1年に限ってオンライン認証システムを用い、1年経過後はオンライン認証を無効化するパッチを配布することでそのソフトのためのオンライン認証サーバを停止してしまう、といったハイブリッドな体制を採るメーカーが増えています。

    通常、アダルトゲームソフトの違法コピーが深刻な問題となるのは発売から1年程度の期間ですから、これはプロテクトによる違法コピー封じとユーザーの利便性のバランスを取る、一つの最適解と言えそうです。

    (次回、「著作権法改正」へ続きます)

    コメントは受け付けていません。

    PageTopへ