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連載:ITエロ進化論「入力操作を巡る葛藤(5)~可能性の封じられたタッチパッド~」

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by [2014年3月28日]

▼連載目次▼
煩雑だったキーボード
意外と使いづらかったジョイパッド
事実上の標準入力機器となったマウス
思わぬ操作性を発揮したトラックボール
可能性の封じられたタッチパッド
▲目次▲

可能性の封じられたタッチパッド

SHARP MI-TR1
PDAの走りであるZaurusシリーズの業務用カスタマイズ品、通称「ギョーザ」の末期モデル。この時期のPDAではスタイラスペンによるペンタブレットを搭載する機種が大半を占めていた。

パソコンをはじめとするコンピューター用入力機器として恐らく最も新しいのがタッチパッドやタッチパネルに代表される感圧、あるいは静電容量方式などによるセンサーを用いて移動量を検出するタイプのポインティングデバイスです。

元々はスタイラスペンを利用するペンタブレットとして実用化が始まったこの種のデバイスですが、パソコン用ではWindows 8登場まではノートパソコン内蔵ポインティングデバイスとしてのタッチパッドとワコムのIntuosシリーズをはじめとするクリエーター向けツールとしてのペンタブレットが大半で、むしろパソコンではなくPalmやシャープのザウルスなどといったPDA、あるいはその後裔としてのスマートフォンの標準搭載入力デバイスとして広く普及しているような状況でした。

そのため、これらのデバイスはWindows 8登場の頃までアダルトゲームとの縁が比較的薄い状況にありました。

つまり、これらはいわば「これから」のエロゲー入力機器となるべきデバイスということになります。

ところが、現状ではタッチパネルの特性を生かしたWindowsストアアプリとしてのアダルトゲームは作れない(※「一般に不愉快またはわいせつであると感じるコンテンツをアプリに含めたり、アプリで表示してはならない」という条件が「Windows ストア向けアプリ認定要件」に示されており、また「ESRB MATURE を超えると評価されるアプリは、通常、許可されません」ともあるため、いわゆる18禁アプリは現状、Windows ストア上での流通が認められていません)ため、せっかくのタッチパネルでありながらその特性を最大限に生かしたアプリの作成は困難となってしまっています。無論、通常のWindowsアプリとしてタッチパネル対応ゲームを開発することには制約が存在しませんが、その場合はタッチパネル非対応の機種に対する対応を重視せざるを得ないため、その特性を最大限に生かすのが難しくなります。

アダルトゲームの入力デバイスとしてみた場合、「画面に直接触れて操作する」タッチパネルには大きな可能性があるはずなのですが、その可能性が封じられてしまっているのです。

このあたりはMicrosoftの方針の話ではありますが、もし同社が本気でWindowsアプリからWindowsストアアプリへの移行をユーザーに促したいのであれば、将来的にこうした硬直的な表現・レーティングに関わる規定の運用についても見直す必要があるのではないでしょうか。

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