09_恋愛主義 薄紅の霞

BLヒットアプリの共通点を探ったら、こんなシナリオになった【分析編】

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by [2014年3月11日]

 みなさんこんにちは。鳥村悠里です。今日は、BLのヒットアプリについて分析してみようと馳せ参じました! スマートフォン向けのBLアプリはタイトル数が増えており嬉しい限りですが、その中からダウンロード数が伸びていてかつ評価も高いものを挙げて、それらの共通点を探っていきます。
 皆さんがアプリを探すときの目安になったり、あるいはアプリを企画している方がいらっしゃればその参考になると嬉しいです!

  1. BLヒットアプリの共通点を探ったら、こんなシナリオになった【分析編】
  2. シナリオ書いてみた1 古の恋人 僕と危険な生徒会
  3. シナリオ書いてみた2 バースデーラビリンス
  4. シナリオ書いてみた3 ハラハラ☆ボーイズウェイトレス
  5. シナリオ書いてみた4 猫に手を伸ばしたらお金持ちに雇われちゃった!?
  6. シナリオ書いてみた5 ケーキ店を諦めない。

 さて、参考にしたBLアプリは次の9タイトルです。どれもオススメなのですがいったいどんな共通点があるのでしょうか?

アリスマティック「宵闇の恋人ヴァンパイアハニー」切ないストーリー

アリスマティック「ダブルクロス」仲間を守り、仲間に守られる

アリスマティック「妖幻の華贄 大正恋花ロマネスク」妖艶で退廃的な世界

東北ペネット「学園ハンサム for スマートフォン」革命としか呼べないBL

yuuto ueda ceitrive「合体!カップリングアイドル」手軽にイケメンを合体

シチュー屋本舗「BLシチュエーション辞典」携帯可能な萌え辞典

シチュー屋本舗「BLシチュ辞典パズル」BLシチュエーション辞典派生

ひつじぐも「僕と彼の危険な同居生活」危険なイケメンだらけ!

イメージサーカス「恋愛主義 薄紅の霞」童話の桃太郎が題材

定番ノベル系の他、キラリと光る変わり種も

イケメン達に囲まれる気弱そうな主人公『僕と彼の危険な同居生活』。ひと目でBLと分かるタイトルもマル

 アプリの傾向としては、やはりノベルゲームが強いようです。乙女ゲームなどでもお馴染みのジャンルですね。これらは、難しい操作が不要で、選択肢をタッチすればゲームが進行しますので、手軽に萌えられる点は女性の心を掴みやすいのでしょう。場所を選ばずに読めるというスマートフォンとの相性もバッチリ!
 定番の設定としては、主人公がハイスペックなイケメンに囲まれ、波乱の毎日を過ごしながらも強さや愛を知る…といった内容が人気です。もちろんハッピーエンドは必須。BL作品でなくとも主人公のピンチ、そして進化とハッピーエンドは王道ですよね!

 最近のBLアプリを語るうえで外せないのが、公式動画が一見の価値ありの『学園ハンサム for スマートフォン』と、“イケメン同士を選んで合体させる”…という耳を疑う内容の『合体!カップリングアイドル』です。いずれもユーモア要素を強く打ち出した衝撃の怪作です。
 シリアスなゲームもたくさんあるので、必須ではないのですが、ユーモア要素の需要は確かにあるようです。萌えられるうえにネタがおもしろく笑えるのであれば、プレイすると笑顔美人になれるかも!? と期待しちゃいますね!

 これらBLゲームの中で、異彩を放っているのが『BLシチュエーション辞典』『BLシチュ辞典パズル-わんこ編-』『合体!カップリングアイドル』です。前者は文字通り辞典、後者2作はいずれもミニゲームタイプとなっており、複雑な操作が不要で萌えられるという点はノベルゲームとも共通ではないでしょうか。とにかく、手軽さは欠かせない要素なのかもしれません。
 BLゲームにおいては、「萌えられる」ことはもちろんですが、「手軽な操作」で楽しめることでノベルゲームの強さが際立ちますが、先述の要素をうまく盛り込めれば、変わったアプリも評価されるようです。

“受け”の主人公を取り囲む“攻め”のイケメン達

 続きまして、BLゲームの魅力を決定づけるキャラクター達について見てみましょう。ここではノベルゲームに登場するキャラクター達に着目します。

主人公
 トラブルに巻き込まれやすいこと(笑)、容姿はもちろん、純粋で可愛らしいこと。そして明確な年齢描写はなくとも、10代後半がベスト。体格は痩せ気味でしょうか。さらに、“受け”もしくは“受け”を担えることは必須です。癖のない親しみやすい口調も評価されるようです。
 可愛らしく痩せていて庇護欲の湧く主人公。萌えますし、プレイヤーとしても操作しやすいのでしょう。

攻略キャラクター
 特殊な能力や才能などがあり、美麗でハイスペックなこと。口調に法則はありませんが、敬語や固く男らしいなど主人公とは明らかに異なっています。髪も長髪、癖毛など主人公と異なった特徴があります。長髪、短髪は不問のようなので、画面に映えるイケメンであることが必要なのでしょう。体は、主人公より背が高く、がっちりまでいかなくともたくましい見た目。そして、頼もしさや男らしさがあり“攻め”もしくは“攻め”を担えることが必須です。
 ちなみに、萌えは人によって異なることを考慮してか、攻略キャラクターは複数用意されていることがほとんどです。ここでは、アイコンやメインビジュアルから一番手と思えるキャラクターに着目してみました。

これぞ典型的な“受け”! この表情…満点です!『恋愛主義 薄紅の霞』より

イケメンで名前がアレン!?ポージングも完璧です!『僕と彼の危険な同居生活』より

 可愛い“受け”を華麗に守ってくれる頼もしい“攻め”…ときめきますよね! これが王道と言えそうです。

こんなアイコンに惹かれます


 せっかく作ったアプリもダウンロードしてもらえなければ報われません。ストアで目を引くアイコンとはどんなデザインなのでしょうか?
 最も分かりやすいパターンは、ズバリ、キャラクターのアップです! イラストレーターの画風、キャラクターの容姿は、ユーザーが最初に触れる魅力です。アプリを探している人に「萌えるタイプのキャラクター、イラストかも!」と分かりやすく示すことが必要なのです。
 理想は、主人公のアップに(主人公とはタイプが異なることが多い)攻略キャラクターが並んでいるとベストです。可愛い主人公のお相手となるイケメンを最初に見たいという人も多いのでしょう!

どんな人が作っているのでしょうか?

アリスマティック『宵闇の恋人ヴァンパイアハニー』。同社は『熱血対戦くにおくんTD』を手がけたことでも話題に

 最後に、BLヒットアプリを製作するスタッフについてはどうでしょうか?
 制作会社で見ると「アリスマティック」が強いようですが、個人として目立って名を連ねているイラストレーター、脚本家、声優などは特定することができませんでした。
 そもそも情報が明かされていない作品もありますし、スタッフの契約形態によっては詳細を明かせないことも多いのではないかと推察されます。
 特定の人が前面に出ていない状況なので、BLは力のある新人さんにもチャンスがあるジャンルと言えそうです。

 これまでたくさんのBLゲームをプレイしてきましたが、改めて分析してみるとある程度の法則があることが分かりました。
 今は個人でアプリを制作される方も増えている時代。同人的なアプリがヒットすることもありそうです。腕に覚えのある方はここで挙げた法則を参照しながらアプリを作ってみてはいかがでしょうか。力のあるスタッフさんを集められたら、すごい萌えを作れるかも!?
 今回レビューしたアプリにはボイスがない作品も多かったので、今後はボイスが楽しめるアプリにも期待しています。プロの声優さんの素晴らしい演技はBLでも映えますよね。
 ミニゲームタイプのアプリも評価されており驚きました。新しい分野の嚆矢※なのかもしれません。定番のノベル以外のゲームが出始めたことは、BLジャンルが成熟に向かっていることを意味します。RPGはBLとも相性が良い気がしますし、型破りなクリエイターがシューティングゲームなんかを作ってくれるかもしれません。ノベルゲームがBLジャンルを支えることに変わりはなさそうですから、それ以外のバラエティに富んだゲームによって萌えの選択肢が増えていくことを期待しています。頭を空にして萌えたい、じっくりと愛を見守りたい…そのときの気分に合わせてプレイできたらきっと楽しいですよね! それでは、スマートフォン対応のBLアプリがますます発展することを願って! ※編注:物事の始まりのこと

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