グーグルの共同創設者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン。彼らも創業まもない1999年にセコイア・キャピタルとKPCBから合わせて2500万ドルの資金調達を達成。(Sequoia Capitalサイトより画像引用)

グーグル、アップルを育てたベンチャーキャピタルとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2014年3月05日]

 IT関連のニュースなどで、「ベンチャーキャピタル」というワードを見聞きすることが多い昨今。しかし、このベンチャーキャピタルとは一体何ものでしょうか?

 起業したばかりで資金と実績のない経営者にとっては心強い味方とも言える存在です。一方、ベンチャーキャピタル側にとっては急成長が見込める企業はハイリターン(同時にハイリスク)を期待できるため、魅力的な投資対象に映ります。次に詳しく見ていきましょう。

そもそもベンチャーキャピタルって、どんな仕事?

ベンチャーキャピタルは投資会社の一形態であり、一般的には未上場の企業を対象として投資を専門に行う企業を指します。
ビジネスモデル自体は非常にシンプルです。

1.投資すべき資金を、金融機関や事業会社から出資金として募る。
2.出資金の集合体である「ファンド」を形成する。
3.ファンドを単位として投資運用する。
4.投資先のベンチャー企業が成長し、上場で証券取引所で株を売却、またはM&Aで他企業に株を売却した際、買い受けた費用との差額が利益となる。

 万一、ベンチャーキャピタルの投資先企業の株価が投資時の株価を下回った場合、損失となります。

巨額の事業資金の調達にベンチャーキャピタルあり

 経営者の描く事業が大きな可能性を秘めていれば、出資を受けるという方法で新たに事業資金を調達することができます。未上場株を買い受け、出資という形で投資を行なうのがベンチャーキャピタルと呼ばれる会社です。ベンチャー企業側は 株を発行し、ベンチャーキャピタルに売却することで資金を得ます。グーグルやアップルも、自分たちの大きな夢を実現するため、創業当時はベンチャーキャピタルからの出資を受けた時期がありました。

 当時、グーグルは事業拡大により多くの資金を必要としていましたが、創業者であるブリン氏とペイジ氏は、資金調達のための上場をためらったと伝えられています。彼らはグーグルの株を売却して経営の権利の一部を放棄する準備が出来ていなかったとも言われています。グーグルは、ベンチャーキャピタルであるKPCBとSequoia Capitalから合計2500万ドルの資金を調達しましたが、Sequoiaからはブリン氏とペイジ氏に、CEOを雇わなければ投資した1250万ドルを引き上げると伝えたと言われたとされています。ブリン氏とペイジ氏は最終的に、2001年3月にエリック・シュミットをグーグル初のCEOとして迎え、3年後に上場させました。
(※グーグルのWebサイトには、初のCEOはラリー・ペイジと書いてありますが、wikiではグーグル初CEOはエリック・シュミットとなっているようです)

若かりし頃のスティーブ・ウォズニアックとスティーブ・ジョブズ。アップルが米ベンチャーキャピタル「セコイヤ・キャピタル」から投資を受けたのは1978年のことだった。(Sequoia Capitalサイトより画像引用)

グーグルの共同創設者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン。彼らも創業まもない1999年にセコイア・キャピタルとKPCBから合わせて2500万ドルの資金調達を達成。(Sequoia Capitalサイトより画像引用)

なぜベンチャー企業は「投資」を求めるのか?

 なぜ、多くのベンチャー企業はベンチャーキャピタルからの「出資」を介して資金調達を行おうとするのでしょうか? 経営者にとって、自分が描いた事業に対して賛同してくれる出資者は、経営を行っていくうえでの力強い味方になります。もちろん株主となるわけですから、事業に対して助言もするでしょうし、もしかすると対立することもあるかもしれません。しかし、事業の成功を願う人(株主)が多くなれば、結果的にその経営者にとってはプラスになることも多々あります。

 ベンチャー企業がベンチャーキャピタルから出資を受ける場合、一般的には出資契約を締結することになります。その契約に抵触する場合は、契約違反として何らかのペナルティを課されることになりますが、経営者は投資額に対しての直接的な責任が課されるわけではなりません。多くのベンチャー企業が著名なベンチャーキャピタルからの出資を望む理由として、著名なベンチャーキャピタルからの出資であれば、「事業の将来性が評価された」と言い換えることもできます。投資額が巨額であるほど評価が高いことを意味し、事業展開における様々な交渉の好材料になることがあるようです。

日本にはベンチャーキャピタルがいくつか存在しますが、IIJやヤマダ電機、コロプラ、Klabなど、多くの有名企業に出資をしたジャフコ(東証一部)が有名です。

▼関連記事
ベンチャーキャピタルに聞く [前編] ~企業の成長を予見する投資ビジネス~
ベンチャーキャピタルに聞く [後編] ~思わず投資したくなる経営者像とは?~

コメントは受け付けていません。

PageTopへ