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世界一【受け】たいBL史の授業

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by [2014年2月10日]

 みなさんこんにちは、ごぶさたしております。鳥村悠里です。
 今回は、ボーイズラブの発祥からスマートフォンで楽しめるようになった現在までの歴史についてご紹介します。みなさんがボーイズラブに萌えるきっかけを作れたら幸いです。
 ゲームアプリに関しては、これまでもレビューをお届けしてまいりましたが、今後どのようなアプリが出てくるのかまで思いを巡らせてみましょう。

そもそもボーイズラブとは?

 まずは「ボーイズラブ」そのものについて触れておきましょう。
 ボーイズラブとは、女性の読み手を意識して男性同士の恋愛(同性愛)を描いた作品全般を指します。英語で表記すると「BOYS’ LOVE」となりますが、これは和製英語です。現在は略称「BL」もよく使われています。
 ボーイズラブという言葉が使われた最初の商業作品は、1991年白夜書房刊の雑誌『イマージュ』ですが、あくまでも試験的な言葉だったようです。本格的に広まり始めたのは、それから数年を経た1994年頃から。二見書房『Charad』や雑草社『ぱふ』、ビブロス『b-Boy Zips』などが、こぞって誌面で使用し普及に一役買ったようです。

JUNEは1996年に再度休刊となっている。現在は、耽美系総合サイト『JUNET WEB』としてその名残が確認できる。運営は株式会社マガジン・マガジン。

 ただし、男性同士の恋愛を描いた作品自体は1970年代頃からあったようです。ボーイズラブというジャンルの存在は確認できませんが、例えば、男性(少年)同士の恋愛がテーマの名作少女漫画、竹宮惠子『風と木の詩』も1976年より連載されていました。1978年にはサン出版が『comic JUN』を出版。男性同士の恋愛をテーマにした初の商業雑誌です。一度休刊しますが、1983年に『JUNE(ジュネ)』と改題しテーマはそのままに復刊します。comic JUNは知らなくても、JUNEなら知っているという方も多いのではないでしょうか。
 それでは「ボーイズラブ」という言葉が普及する90年代より前に、男性同士の恋愛を描いたジャンルを指す言葉はあったのでしょうか? 当時は雑誌名のJUNEがそのままジャンル名として用いられることが多かったようです。そしてこのジャンルは性描写のみに終始するため「やおい」という言葉で代えられることもありました。これは「ヤマなし、オチなし、意味なし」の頭文字を取ったものです。ボーイズラブやBLが一般的になった現在でも、耽美な作品を「JUNE」、また自虐的に「やおい」と呼ぶこともあります。

小説やCD、ゲーム、OVAも

 1990年代からは雑誌以外にも商業作品が広まります。
 1992年8月、マガジン・マガジンがBL作品『間の楔』のOVA(オリジナルビデオアニメ)を発売。ボーイズラブにおけるアニメ作品の第一号と考えられています。
 1992年12月には、青磁ビブロスが『BE×BOYコミックス』を創刊。ボーイズラブ漫画専門レーベルの元祖です。1993年5月には、同じく青磁ビブロスが『BE×BOYノベルズ』を創刊。ボーイズラブ小説レーベルの普及も始まりました。
 1993年11月、マガジン・マガジンより『間の楔 DARK-EROGENOUS』が発売。初のボーイズラブのドラマCD作品です。
 2000年には、ソフパルがゲームブランド・プラチナれーべるより、PC用ゲーム『好きなものは好きだからしょうがない!!― FIRST LIMIT―』を発売。業界初のボーイズラブゲーム、ちなみに18禁です。
 ドラマCDや漫画、小説レーベルが普及するより前の1992年に、ボーイズラブ作品がOVA化していたとは驚きませんか? 男性たちの恋愛をより強く視覚や聴覚に訴えてくれるアニメ作品で見たいという要望が多かったということなのでしょう。
 そして、ボーイズラブは、携帯電話の出現で爆発的に盛り上がっていくことになります。

爆発的に普及するケータイ時代

ほとんどのケータイ向け電子書籍サイトがBLを取り扱うように。当時のコンテンツ・プロバイダによる競争は大変なものだった

 2000年頃になると、いわゆる電子書籍にてボーイズラブ作品が販売されるようになりました。そしてこれを携帯電話で読めるようにしたことで、ボーイズラブは一気に広まっていきます。
 ボーイズラブのコミックを書店で買うのは恥ずかしいという人も携帯電話なら気軽に買うことができます。また、コミックや雑誌を広げるのがはばかられる電車内でも人目を気にする必要はありません
 そして携帯電話の進化に伴い、ゲームアプリも作られるようになります。ゲームも店頭で買うことに抵抗のある人は多いですし、そもそもボーイズラブのゲームを置いているお店も限られますので、ここでも携帯電話が大活躍。攻略キャラクターからメールが届くなど、携帯電話ならではの遊び方を備えたゲームも登場しました。
 2005年頃からはSNSサイトも作られていたようです。ボーイズラブを恥ずかしく思い細々と愛でていた人たちも、同志を手軽に探して一緒に盛り上がることができるようになりました。
 ケータイ時代はまさに「手軽」がキーワードになっていたように思います。ボーイズラブという嗜みは周囲に話しにくい人も多いでしょうから、“いつでも”“こっそり”愛でられる携帯電話はまさにうってつけのツールだったのです。

スマホ時代以降はどうなる?

 そして、2010年頃になると、いよいよスマートフォンが普及し始めます。ケータイ時代に日本の電子書籍市場を牽引したボーイズラブですが、スマホにおいてはリッチ化が進みます。ケータイで人気だったゲームアプリの移植を中心に、電子書籍よりもインタラクティブなコンテンツとして、ボーイズラブはスマホにもしっかりと受け継がれていきます。画面が大きく、高精細に、通信速度も高速化したスマートフォンでボーイズラブ作品を愛でられるのは嬉しい限りですね!
 さらに、大容量なコンテンツを扱えるようになったことで、音質の良さを前面に出したドラマCD的なアプリも作られています。無論、音質がCDに比べ劣ることもありません。手軽さは同じく、ですが質はより素晴らしく、ボーイズラブ作品も進化しているのです。

ドラマ仕立てのBLゲーム『僕と彼の危険な同居生活』

物語中に英語の勉強をしなければならない『恋する教室~Love&Study~』

 今後、ボーイズラブのゲームは、ジャンルの多様化がさらに進み、タッチ操作などスマホならではの機能の搭載や、高画質化、高音質化が必須になっていくでしょう。素敵な攻略キャラクターの頭や手を主人公がなでて、頬に指を伸ばしたとき…(妄想)。もちろん、ケータイ時代にハマった人気アプリへタッチ機能や音声を新たに追加したリメイク作品なども楽しみです。

 いかがでしたでしょうか? スマホで遊べるボーイズラブ作品が今も進化し続けています。今後もボーイズラブにおける、新しいコンセプトのアプリやヒットアプリを見つけた際にはご紹介していければと思っています。

▼参考リンク
BLlogia準備室

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