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ゲーム大国、オランダ。無視できない欧州市場!

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by [2013年9月24日]

東京ゲームショウ2013 | TOKYO GAME SHOW 2013において、オランダ経済省企業誘致局、塚本美帆氏より、『オランダのゲーム産業の現況と、欧州ビジネスチャンス』とうテーマで講演がありました。

オランダは、ゲーム関連会社330社の内、約250社のデベロッパーで、人口10万人あたり9.94人がゲーム業界に従事するという、いわばゲーム大国。その背景として、オランダの国策としてゲーム産業を後押しする様々な施策を実施しているようです。

日本では、「ゲーム産業王国、オランダ」という認識はいまだ低いものの、当国では着実にゲーム産業が芽吹いてきているようです。

以下は、塚本美帆氏の講演内容です。

オランダゲーム産業の概要

・オランダのゲーム関連企業は330社あり、2011年には2億ユーロの総売り上げ高を達成。
・シリアスゲーム、カジュアルゲーム、ローカリゼーションや移植などの技術に強い。

・オランダ国内のデベロッパー達はオランダの周囲にあるヨーロッパ市場をターゲットしている。
・イギリスやフランスなどの大国に囲まれており語学が堪能な人が多いので、ローカリゼーションが行いやすい。


・オランダはヨーロッパの中心部に位置しており、交通の便でも好都合。
・NintendoやSegaなどの大手ゲーム会社がオランダに拠点を置いている。
・アムステルダムにはメンバー数で世界最大のインターネット相互接続点があり、アジア及び米国から欧州へのインターネット接続はアムステルダム経由。


・オランダでは、44つの大学でゲーム関連のカリキュラムが用意され、毎年8000人が専攻。ゲーム業界の振興が行われている。
・政府からの補助金は無いが、減税措置で企業をサポートをしています。イノベーションボックスという減税制度は、独自に開発したipなどの無形資産から得られた利益についての税率が5%になる。

オランダのゲーム産業の強み

シリアスゲーム、医療ゲーム、教育訓練ゲーム、アドバゲームと、カジュアルゲームの5つの分野で強いオランダゲーム産業。どういった内容のゲームなのかを、解説してくれました。

シリアスゲーム

・楽しむだけでなく、現実的な能力を取得する事を目的としたゲーム。(脳トレなど)
・オランダのゲーム関連会社の57%がシリアスゲームに従事している。

医療ゲーム

・医療費などの、コスト削減に期待。
・Silver fit―高齢者用のリハビリゲーム
・Ijsfontein―医療関係者向けのトレーニングゲーム。15分以内に患者に対する適切な処置を施し、助けるゲーム。
・Monsterr valley―認知能力を高めるゲーム パーキンソン病の子供達をターゲット。薬を飲むのではなく、ゲームをプレイする事でパーキンソン病を軽症化していくゲーム。

訓練教育ゲーム

・Vox Venti―ドイツの大企業の購買担当者向けに開発された、風力発電所を作るゲーム。どこの会社から風車を買い付けると、一番効率的かをプラクティカルに決定するゲーム。世界で1000人以上の購買部門の人が訓練をしている。
・Table monster―小学生向けのかけ算トレーニングゲーム。
・E-semble社―パンディミックを想定した訓練用ゲーム。オランダの防衛省の人員訓練用に開発。

アドバゲーム

・広告を目的としたゲーム。
・little chicken game companyーKLM航空を自分で運営するゲーム。
・Sticky game studioーPaccific Rim映画のブラウザゲーム。シャーロックホームズや、スーパーマンなどの映画のプラウザゲームを開発。ディズニーランドのフロリダのディズニーワールドのエップコットセンター内のデザインや監督を担当。

カジュアルゲーム

・ゲーム関連会社の330社中250社がデベロッパー。
・デベロッパーの数はノルウェイで25社、フィンランドで60社。
・ゲーム業界が発達しているイギリス300社と比べても、大差はつけられていない。
・5人以下で構成されれるデペロッパーが全体の7割。よって、少ない額で開発できるゲームに強い。

デベロッパー紹介

Guerilla Games

・オランダの3つの小さい会社が合併してできた、現在オランダで最大規模の会社。Sony Computer Entertaimentに買収され、Kill Zoneシリーズを開発している。

Vanguad Games

・HaloのWindows版の開発をまかされている。

Engine Software

・15人の会社で、Terrariaという、スチーム向けに作ったブラウザゲームを開発。160万ダウンロードがあり、その後プレステーションとxboxでも発売されるゲームに発展。オランダの会社、コードブルーが移植をし、iosやアンドロイドで売り出す。iosでは売り出した17時間後にiphone,ipad両方で一位を獲得。

Gamistry

5人の会社。3本のゲームをだし、appleストアでトップ10入り。Gold Diggersは8月中旬に発売され2週間の間アメリカでtop10をキープ。一週間で150万ダウンロードを達成。

Jaywalker

ios向けに開発していたゲームがGTCのイギリスブースでのpspから発売する事が決定。

Digital Dream
・パソコン向けにフラッシュで開発されたゲームですが、来年Pspで発売される事が決定。先月ドイツで行われたゲームズコムで、グラスホッパー・マニファクチュア CEOの須田剛一さんがプレイし絶賛。

ツール/サービス

ローカリゼーション
U-Trax

・どの言語にでも対応しローカライズする事ができる。

移植
Abstraction game

・Angry birds iosからアンドロイド向けや、ps3やpspにも移植。
・Cut the ropeもロシアのiosのゲームを任天堂DS向けに移植。

モーションキャプチャー
Xsens MVN
・特別なスーツをまとい、動く事でモーションキャプチャーができるスーツを販売する。
・Harry Potter、Avengersや、Iron Manなどの映画にも使われている。

Boostermediaが見るヨーロッパ市場


・Boostermediaはモバイルアプリの配信会社で、世界130以上のゲームストアに配信している。HTML5を得意としており、市場をリードしている。
・ヨーロッパでは、5億人以上の潜在モバイルゲーマーがいる。これはアメリカの約2倍の数値。
・西ヨーロッパでは70%−85%の人がスマートフォンを使っている。
・通信環境も良く、日本に比べてワイファイ設備も整っている。
・ヨーロッパでは、ゲームをしている人の5割がワイファイを使ってプレイしている。
・ヨーロッパは28カ国から形成されており、20言語以上が使われているのでローカリゼーションは必須。
・また、ユーロやポンドなど様々な通貨が流通しているので、課金制度に注意が必要。

・ヨーロッパでは、モバイルプラットフォームが一番使われている。また、西ヨーロッパでは日本に比べてもipadの使用率が高い。
・Greeなどのプラットフォームプレイヤーが存在せず、ヨーロッパではiosとgoogle playの二つだけ。その中でたくさんの会社が競争しあっている。少数の強者と多数の弱者という業界構図になっている。


・その中で勝ち抜くにはローカライズが必須条件。現地のパブリッシャーとのタグを組む必要がある。

Tokyo Game Show 2013に共同出展している会社

Newzoo

・携帯ゲームだけではなく、コンソールを含めたゲーム業界全体のデータを提供。

Distimo

・世界最大のアプリケーションストア調査、分析会社。
・Googleplay、40カ国分のアップルストアを含む主要10アプリケーションストアデータを保有。
・毎日の売り上げを確認出来、何本、いくら売り上げているのかが具体的にわかる。
・関連イベントを確認できるので、何故数字に変化が起きたかなどの関連付けにも使える。また、国別に売り上げが分かるので、どの国に発売したら売り上げを伸ばしやすいかなどの目安になる。デイリー、ウィークリー、マンスリー、四半期とデータを確認できる。

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