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【AID勉強会】アプリ開発を効率化するクラウドサービス「BaaS」で開発・運用コストを削減

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by [2013年9月02日]


2013年8月29日、ライヴエイド株式会社主催のAID勉強会が開催されました。テーマは無料スマートフォンアプリをマネタイズする前段階である「開発」「DL増加」に焦点をあてたもの。
本記事は、アプリ開発のバックエンドにまつわる広沢祐介氏による講演をご紹介します。

自己紹介と講演趣旨

みなさんこんばんは。広沢祐介といいます。
株式会社セプテーニに新卒から12年務めていまして、今年7月末に辞めました。2007年頃からガラケー広告の営業や仕入れを担当していまして、直近のここ一年はアプリの開発であったりとか、アドネットワークの開発をしておりました。
今ニャンパス株式会社でも活動しているのですが、基本はフリーランスとして活動していまして、主に3つやっています。ひとつはウェブ全般のコンサルティング、次にアプリのプランナー。そして今日紹介させていただくのはBaaS(Backend as a service)。今アメリカですごく流行っているサービスなんです。本日はBaaSを使ってバックエンドを意識した効率的なアプリ開発をしましょうということで、バックエンドを語るセミナーです。

アプリにおける「バックエンド」

バックエンドシステムというのは、僕はエンジニアでは無いので、多分こんなことかなとお話させていただくと、ユーザーの見えない側、裏側で動いているシステムであったりとか、サーバーを使って動かしているシステムをここではバックエンドシステムと定義させていただきます。
ウェブもそうなんですが、アプリのサービスがどういう構成で出来ているのかといいますと、基本3つにわかれていると思っています。ユーザーの登録であったりとか、そのユーザーの情報を裏側で管理する機能であったりとか、写真であるとか、文字情報もそうなんですけど、あとはGPS連動、課金接続、プッシュ通知、こういうユーザーに見えないところが「バックエンド」
ユーザーに見えるところ、動かす部分であったりとか全部連携するところが「フロントエンド」。そこに「デザイン」が加わることで、サービスの提供がされるわけです。

BaaSサービスとは?


先ほどお話したBaaSサービスとはどういうものかというと、バックエンド側のプログラムをすでに上げて置いて、この機能をクラウドサービスとしてAPIで提供することができるサービスです。僕が今ニャンパスの代表の方と一緒に作っています。
これができると開発工数が劇的に削減できるだろうと思っています。ものにもよると思うんですが、だいたい2~5割くらい削減できるだろうなと。
テストアプリが容易に開発できるのも魅力なのかなと思います。
もう一つは、まだベータ版なので決めていないんですが、サーバーを全部無料にしようかなと思っています。今海外のBaaSでやっているのは「APIリクエスト100万回までが無料で、それ以上は月額いくらです」というものなんですが、そういったことも考えながら無料を検討したいなと思っています。大規模なアプリでなければ、サーバーはほとんど無料で使えるのがメリットです。

開発中のサービス「baasday」について


実際に今作っているのが、BaaSにかけて、「baasday」っていうサービスです。そろそろベータ取って正式に公開してもいいかなと考えています。
機能としてはユーザの登録と管理、データストア、プッシュ通知、チャット、管理画面、掲示板です。組み合わせによって、かなりのサービスが作れると考えています。
最近プッシュ機能を使った広告が出てきているのですが、そういうのもこれを使って作れるかなと思います。チャット・掲示板アプリ、簡易的なSNS、ポイント関連アプリといったものも、すでにバックエンドのプログラムを書いているので、APIを呼び出すだけで、あとはフロント側のどういう仕様にするのかと、デザインをのっければ簡単に作れます。
このbaasdayでチャットアプリを外部の人に作ってみてよとお願いしたのがBaasdayを使ったチャットアプリ制作という記事です。4日で裏側のところまで作れたということなので、チャットで4日なら相当早いなという印象です。


先ほどの機能一覧、これを既存のアプリに実装することも可能です。今私の方でゲームウォッチのようなアプリを作っていまして、再来週にでもリリースしようかなと思っています。性別を選んで、年代を選んで、ゲームを始まるような仕様にしていて、この部分がさっきの機能のユーザー登録で言ったところの機能です。ニックネームだけでもいいですし、男性女性だけでもいいですし、情報のもたせ方は自由です。この3つ以外のものでも、もちろん対応は可能です。

少し余談になりますが、やりたいことというのは、実際どのようなユーザーに受けているのかを調査したいなあというのがありまして、本当はこういうユーザー登録をしないほうがアクティブになると思うんですが、ちょっとみてみたいというのもありまして入れようかなと考えています。あとは最初はこれを入れないで、入れた時と入れない時のアクションがどう変わるのかをみたいので、最初はこれを実装しないでリリースしてみようかなと考えています。

Facebookに買収されたBaaS「Parse」


「Parse」というサービスを今年5月にフェイスブックが買収しました。8500万ドルで買収されたという噂があってですね、すごく期待を持たれているサービスだということです。Parseは8万個のアプリで採用されています。
今アマゾンさんがAWSでサーバーを提供していたりとか、プッシュ通知を提供するという話もありますね。Googleもサーバーの提供を始めるとか。多分Googleはスマートフォンアプリの開発の際に使ってもらえるサーバーとしてサービスを拡充してくるのではないかと思います。Windowsは今リリースしておりますので、かなりの大手のプラットフォーマーがParseの参入を決めていますよというところなので、日本でもParseが流行ってくるんじゃないかなと思います。

新しいアプリが1日で作れるバックエンド効率化


BaaSは使っていませんが、バックエンドを効率化した事例ということで、先日Twitter芸能速報というアプリを出しました。芸能人の、話題になったり炎上しているツイートのみを表示してくれるアプリです。自分のTLに芸能人を加えるとツイートが混じって利便性を損なうので、別の場所で話題のツイートをニュースサイトに載る前に見れないかなあということで作りました。RT数が多いのが炎上している、話題になっているツイートだと定義しました。ただフォロワー数が少ない芸能人が表示されない、そもそもリツイートが多くならないということなので、リツイート数÷フォロワー数でリツイート率という指標を作ってやっています。


実はこのアプリの管理をバックエンドで簡単に行えるようになっています。管理画面で芸能人の名前とRT数とRT率を選択してしきい値が何%かを設定して、この値によってツイートが表示されるような仕組みをとっています。例えば南海キャンディーズの山ちゃんですが、49万くらいのフォロワーでRT率を0.03にしていて、150以上のRTでアプリに表示させるというプログラムを管理画面で設定しています。

もう一つ効率化しているものがありまして、Twitterのフォロー内容を変えるだけで新しいアプリが1日で作れるようにしてあります。今は日本の芸能人をキュレーションをしているだけなんですけれども、海外の芸能人をキュレーションしデザインだけ変えれば新しいアプリを作れます。ニュースのTwitterなんかもあるので、これをキュレーションして閾値を設定すれば、重要なニュースだけを拾っていくものになりますね。まとめ方のアイデア次第で、デザインさえ用意すれば量産することが可能です。

今のiPhoneアプリをみていると、量産するような設計をしているアプリが多いなと思います。2ちゃんのまとめアプリなんかもそのひとつで、2ちゃんのまとめアプリをつくって、週刊誌のリンクをまとめたものをつくって、新聞をまとめたアプリをつくるという形です。そういった量産する、次を考えるということもひとつ重要だなと思います。

まとめ

まとめとしては、エンジニアの方にもマーケッターの方にも、BaaSなどのクラウドサービスを知っていただき、使って欲しいです。開発が楽で早くなりますし、サーバー代もある程度までは無料なものがほとんどです。
また先ほどの管理画面を見ていただいた通り、ある程度バックエンドがしっかりしていれば、プランナーやマーケッターの方が運用できるような形になります。エンジニアの方なら経験あると思いますが、なんでもエンジニアの方に来てしまう、という事態を防げるわけですね。
あとは最後に次に繋がるサービスを意識した開発をということで、アプリを作る際には次の展開を意識をしていくといいんじゃないかなというところです。

フェイスブックに居ますので、なんでも相談承ります。

ありがとうございました。

▼参考リンク
AID勉強会
AID(エイド)|Android/iPhoneのアプリ向け全面型アドネットワーク広告
baasday
Baasdayを使ったチャットアプリ制作
Parse
Twitter芸能速報

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