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【SSPで収益UP】広告事業者でなくメディア視点で作ったSSP「アドフリくん」(4/4)

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by [2013年8月19日]

2013年7月23日、六本木ヒルズGoogle東京オフィスにて、アド(広告)部 (日本Androidの会 秋葉原支部)主催のセミナーイベント 第13回アド部 in 東京 – SSPとかのお話 が開催されました。

今回のセミナーは、グーグルが提供しているSSPサービスAdWhirl が9月末で終了してしまうこと、そしてAdMobメディエーションで日本のデベロッパーがよく使っていたパーセンテージ(%)を使った配信比率設定が突然使えなくなってしまったことを受けて、SSPと広告メディエーションをテーマに企画されました。このレポートの最終回は、この会の最後に登壇した、弊社小室喬志がSSPサービス「アドフリくん」について説明をさせていただいたので、その内容をレポートさせていただきます。ちょっと宣伝です。すみません<m(__)m>

▼SSPで収益UP連載企画(全4回)
第1回:グーグル社員が教える、AdWhirl終了後はAdMobメディエーションもいいけどDFPスタンダードの話
第2回:『Adstir』担当者が教えるアプリの広告マネタイズで重要なポイント
第3回:サイバーウィングのスマホ向けSSP「wing it」を使うメリットはこれ!
第4回:広告事業者でなくメディア視点で作ったSSP「アドフリくん」←イマココ


デベロッパーが、なぜSSP事業を始めたか


弊社ではいろいろな無料アプリをリリースし、広告による収益化を模索してきました。その中でも、広告収益を最大化するSSPを検討していく中で、複数のアプリと複数のアドネットワークさんをまとめて管理するのに適したサービスが見当たらなかったため、社内でSSPを作りました。2012年度までは弊社が開発したSSP『アドフリくん』は、外部への公開はせずに社内ツールとして使っておりましたが、2013年3月から、弊社とお付き合いがある会社様に対して、このサービスを公開し、β版テストも兼ねて試験的に運用してまいりました。現在は、少しお取引の幅を広げさせていただき、弊社からお声かけさせて頂いたメディアさんに使って頂いております。「アドフリくん」の運用を始めてから、まだ6ヶ月しか経過しておりませんが、SSP事業に弊社が取り組む中で出てきた情報の一部をお話しさせていただきたいと思います。

▼本日のテーマ
本日のテーマは3つ。①SSPを使用するメリット、②使用しないデメリット、そして③アドフリくんのご紹介になります。

スマホアプリ/サイトで広告収益を最大化するには?


弊社の関連会社テクノードのアプリ『Touch the Numbers』の画面を使い、ご説明をさせていただきたいと思います。まず、メディアやアプリで広告収入を得るためには、前提として大量のimpを出さないといけません。また、ひとつのアプリで大量のimpを出すのが難しい場合は、複数のアプリでimpを集めて大きなimpを作る方法もあります。ただ、これだけでは広告収入で大きな利益を上げることはできません。重要なのは、impあたりの収益性を高める、つまりeCPMを高めるという点です。ここに関してはアドネットワークの運用をSSPで正しく行うことによって可能になります。

SSPによる復数アドネットワークの運用が収益最大化の鍵

アドネットワークは、日本国内だけでもたくさんの会社があります。広告収益で大切なのは、開発会社の皆様がどのような基準でアドネットワークを選ぶかということです。私が開発会社様とお話しをしていると「ここのアドネットワークが良い」っていう話をよく聞くんですが、実はそういう選び方は広告収益という視点では、あまりスマートな考え方ではないと思っています。どのアドネットワークが良い悪いという基準ではなくて、どこのアドネットワークが、この瞬間に「単価の高い案件」を持っているか持っていないか、がとても重要です。さらに、どのアドネットワークが自社アプリと相性が良い、つまりコンバージョンが高い広告案件を持っているか、というところに尽きると思います。


これは弊社のSSP「アドフリくん」の画面を使った実例で、各アドネットワークのeCPMを折れ線グラフで表示しています。
アプリAの場合、緑色の折れ線グラフのアドネットワークがこのアプリには良くて、別のアプリBの場合は青色の折れ線グラフのアドネットワークのほうが良い数字が出ています。例えアプリBで良い数字が出ているアドネットワークであっても、アプリAではあまり良い数字が出ていません。正直言うと「配信してみるまで分からない」と思っています。このグラフにあるような多くのアドネットワークに対して、どうやって配信を振り分けるかですが、その時にSSPが活躍します。

これは、前に登壇された方々が詳細な説明をされていたので、私は割愛させて頂きますが、そのアプリに最適なアドネットワークを割り振れるところに、SSPを使っていただくメリットがあると思います。

SSPは収益最大化だけでなくリスクヘッジとしても重要

今回は、SSPを使うメリットをお話しましたが、今後はSSPを使わないことによるデメリットもお伝えしたいと思います。

これは、弊社の1アプリの2013年6月のデータから算出したものなんですが、A社~O社までが弊社と契約させていただいているアドネットワークの収益予測値です。各アドネットワークの平均eCPMを出し、それに総impをかけてシミュレーションしています。つまり、1か月間、1つのアドネットワークだけをフルで回していたらどうなっていたかという表になります。

このグラフを見ていただくと、例えばアドネットワークH社だけを使って広告表示をしていた場合、月に5万円しか稼げなかったところ、M社の場合は23万円稼げて、4.7倍の収益差が出てしまう可能があります。では、「アドネットワークM社の広告だけ表示すればよいのか?」という話なんですけれども、それは違います。M社の在庫状況によっては、もしかしたら来月はH社と同じ数字になるかもしれません。またアドネットワーク1社だけと契約している場合、もしそのアドネットワークのサーバーが重くなったり、落ちた場合、広告が表示されにくい、されない状況になります。つまり広告収益が著しく低下します。そこを、SSPで復数のアドネットワークをメディエーション、つまり出し分けをすることで、1つのネットワークに頼ることによるリスクを回避することができるんです。SSPの導入は「広告収益の最大化」ともよく言われますが、むしろ「リスクヘッジ」の面でも重要だと思っております。

SSP「アドフリくん」の特徴はとにかく使いやすい事!

ここからは、具体的にSSP「アドフリくん」導入のメリット、また、サービスの特徴も含めて、アドフリくん入れるとどのように収益最大化ができるか、そして人手が減らせて楽ができるかをご説明します。

弊社のSSPサービス「アドフリくん」の特徴としては、実装がしやすくて、画面が見やすくて、運用がしやすい。要は使いやすい、というように覚えていただければと思います。

▼実装しやすい:

まず実装がしやすい点としては、1つのSDKで一度に20社以上のアドネットワークが利用可能なので、開発や運用コストが大幅に削減できるというのがあります。特に、復数のアプリを提供されている開発会社としては、広告SDKの仕様変更の度にそれぞれのアプリをアップデートする手間が省けるので、これだけでもかなり楽になるかと思います。
また、配信できる広告のバリエーションが広いのも特徴でして、バナータイプだけでなくアイコン型広告の対応や、海外向けのアドネットワークとも連携しています。他にも、同じSSPである「AdStir」さんや、「Fluct」さん、「Geniee」さんの広告ネットワークもアドフリくんから配信することができます。

あとは、AdMobメディエーションを既に実装されているデベロッパーの方向けに、AdMob経由でアドフリくんの広告を配信するためのサンプルコードもご提供しております。AdMobメディエーションにアドフリくんを実装することで、AdMob、iAD(AdMobでもともと連携している広告ネットワーク)、更にアドフリくんのネットワークからメディエーションすることが可能になるというわけです。
なお、アドフリくんSDKは開発会社の皆様がお使いのミドルウェアにも対応しています。具体的にはunity、cocos2dx、AIRなどです。こちらは実装用サンプルコードの提供が可能です。

さらに実装がしやすい理由のひとつには、接続したいアドネットワークの実装が管理画面上で1ボタンで行えることにあります。各アドネットワークへの利用申し込みをデベロッパーさんの方で一つ一つやっていただく必要はなく、タグの設置から入金まで全てアドフリくん側で代行して行なっています。
具体的なフローがコチラです。

赤で囲った部分は、アドネットワークを申請する前の画面です。日本の主なアドネットワークが並んでおり、その右側の青いボタンで「利用申請する」とあります。開発会社様が利用したいアドネットワークを申請するにはこれを押して頂くだけで作業終了です。あとは弊社側でタグ発行など利用の手続きをして、準備が整ったら青で囲ったような承認後の画面になります。申請が下りたネットワークの配信ステータスがスイッチに代わります。「オフ」になっているものを「オン」にして、配信比率を数字で調整していきます。
このように、それぞれのアドネットワークのSDKをアプリに入れなくても、アドフリくんのSDKが1つ入っていれば20社以上のアドネットワークを1ステップで設置できるようになっています。非常にシンプルです。

▼画面が見やすい:

アドフリくんの2番目の特徴は管理画面が見やすいという部分です。ここもアドフリくんの画面を見て頂きたいと思います。この画面は、折れ線グラフで各アドネットワークのeCPMの推移を表示しているんですが、7日間、30日間、先月分と簡単に表示切り替えができます。こうして、アドネットワークのeCPMの推移を見ることによって、各アドネットワークの性格を知ることができます。
開発会社様はこのグラフを見て、緑色のアドネットワークは平均して安定な高い位置にあるので、高めの配信比率に設定しようという判断をしたり、このグラフにはないですが、いきなり上下するようなアドネットワークに関しては、また下がる恐れがあるのであまり配信比率を振らないなどの判断をしていただくことができます。これによって、運営主体である開発会社様に復数アドネットワークをメディエーションするためのノウハウが残るようになっているかと思います。

あとは、詳細な数字でも見ることができます。本日分の数字に関してはリアルタイムで表示しております。

リアルタイムレポートは1時間ごとに更新されています。時間帯指定して広告を配信するアドネットワークがあるぐらいなので、1日の中でもeCPMの大幅な上下があったりするのですが、リアルタイムレポートからそのタイミングを検知して調整することで、積極的にマネタイズすることが可能です。

▼運用がしやすい:
アドフリくんの特徴の3番目としては、運用がしやすいというところです。アドネットワークの運用には「手動運用」と「自動運用」の2つのパターンがありますが、アドフリくんではその両方が出来ます。
手動で運用する場合は、配信比率を「%」で入力し、自動で運用する場合は、eCPMを元に自動で配信比率の調整がされるようになっています。手動運用と自動運用の使い分けに関して例をあげてご紹介します。

例えば、ある開発会社様のアプリが1~10まであるとします。それらのアプリを売上げ順に並べたのがこの表です。

アプリ1とアプリ2のような広告収入で1番稼いでいるアプリに関しては、手動で運用するのをオススメします。
こまめにリアルタイムレポートをみながらメディエーションすることで、収益が1.2~1.5倍も上がった、という事例もあります。

逆に、アプリ3~10の様な3番手以降のアプリは、自動運用
これを全部eCPMを見ながら手動で運用するのは人件費を考えるとコストに見合わない可能性があり、いままで放置している開発会社様も多いと聞きます。これらのアプリについては自動運用します。その使い分けによって、今まで放置していたアプリの売り上げの底上げができ、全体の広告収益が上がると思います。

各アドネットワークが開示するeCPMは、それを横に並べても、比較が出来ません。弊社は独自でインプレッションを取得し、公平なeCPMで各アドネットワークを判断することができます。そのうえで、手動で配信比率を変えていったり、その公平なeCPMの元に自動配信調整をしたりすることが可能になっています。ちなみに、先ほどお見せしたリアルタイムのレポートと自動配信調整を掛け合わせる「リアルタイム自動配信調整」も提供し始めます。

あと、広告の運用がしやすいという部分では、モバイル版の管理画面があります。スマートフォンからアドフリくんをいじることができて、例えばアドネットワークのレポートを書くのにも出来るので、急な時に応じてアドネットワークの配信比率の変更もできます。これは結構便利にお使いいただけると思っております。

あとは、自社広告を配信できたり、独自のロジックで空き枠を検知して空き枠があればそれを削除して別のアドネットワークをあてるという機能。あとはtransition機能といって、広告が切り替わるときにアニメーションがあるSSPもあると思うのですが、最近アドフリくんでも対応しました。Transitionが気になるという方は、ウェブ画面からオン、オフも選べます。

アドフリくんを複数の人で利用する場合、誰がどのアドネットワークを何%変え、その理由まで記載できるログが残りますので、スタッフ間の意思疎通のズレによるミスを防ぐことができます。アドフリくんは、広告サイドではなく開発会社側が作ったSSPですので、開発会社の視点に立った使い勝手の良さ、運営者の要望も反映してます。

SSP「アドフリくん」の特徴まとめ

これまでの話をまとめます。広告収益モデルのスマートフォンアプリ事業を行なうにあたり、SSPを使うメリットとしては、復数アドネットワークの運用によって収益の最大化と、在庫切れや配信トラブルなどのリスクヘッジ、という2点があります。そんなSSPのひとつであるアドフリくんの特徴は、広告事業者でなくメディア事業者がつくったSSPだからこそ実現し得た実装のしやすさ、画面の見やすさ、運用のしやすさの3つです。

これにより、デベロッパーの方々には、広告の実装や運用に充ててきたリソースやコストを、本来本来注力すべきアプリの開発や運用に寄せることができるかと思います。

おまけ:今アツいのはアイコン広告!…だけど計測には注意が必要

さて、ここからおまけです。最近トレンドになっているアイコン広告について、効果測定にあたって注意すべき点を事例をもとにご紹介してみます。

▼アイコン広告:
最近増えてきたアイコン広告の中には、320×50の枠にアイコンが5つ表示できるものがあります。
その時に、eCPMでちょっと気を付けないといけないことがあります。コチラの例をご覧ください。

アイコン広告を5個表示したときに、アドネットワーク側の管理画面で見るとimp数がこのようなデータがでるとします(図左側)。でも実際、SSPで計測するとこっちが本当なんです(図右側)。アドネットワーク側はアイコンを5つ出した時点で5impなんです。ただ、メディアとして把握するのは1回のPVで5個だしている訳ですから1impに相当します。

それを元に計算していくと、実はeCPMで見ていくのが良いということになります。これを各アドネットワークの管理画面を参考にして、配信比率の調整を行ってしまうと、実際の数字とは離れていることがあり、もったいないく感じます。

次に実例をご紹介します。

アイコン広告を320×50の枠のところで回した時に「効果ってどうなの?」というのは皆様興味があるところではないでしょうか。弊社のSSP「アドフリくん」を使って見たeCPMですと、この位置にあります(eCPM109円)。かなり高額です。
つまり、アイコン広告はすごく効果がいいんです。

というわけで、弊社からは「アイコン型アドネットワークを320×50の枠のところで回した方がもっと効果がでますよ!」と積極的に提案させてもらってます!
弊社は独自でアドネットワーク事業を持たないフラットな立ち位置でSSP事業を運営しているので、こうして純粋に効果がでる広告運用方法をご提案できるんです。
ウチがもしアイコン型アドネットワークを取り扱う代理店だったら、自社で持っているアイコン枠で成果を上げてもらわなくちゃいけないので「320×50の方がいいですよ」なんて提案はできないとおもいますが、そういう事情関係なく、完全にメディア(デベロッパー)目線でお付き合いできるので、その辺もご好評いただいているポイントのひとつかと思います。

以上おまけでした。


★編集部コメント★
広告事業者でなく、メディアの立場から生まれたSSPなので、開発・運営スタンスなど全面的にメディアの味方として使ってもらえるサービスなんではないかと思います。ご興味があれば是非コチラまでお問い合わせください!

最後に:
当サイトを運営している会社のSSPのご紹介記事となってしまって恐縮ですm(__)m
決して自社のサービスの宣伝がしたかったわけではなく(少しはしたいですがw)あくまで国内大手のSSPサービス運営者が教える最新のスマホ広告事情をお伝えしたかったまでですので、どうかご理解くださいませ。

→【続編】アドフリくんの使い方や運用のコツはこちら!
SSP『アドフリくん』を使ったアドネットワーク運用について

▼SSPで収益UP連載企画(全4回)
第1回:グーグル社員が教える、AdWhirl終了後はAdMobメディエーションもいいけどDFPスタンダードの話
第2回:『Adstir』担当者が教えるアプリの広告マネタイズで重要なポイント
第3回:サイバーウィングのスマホ向けSSP「wing it」を使うメリットはこれ!
第4回:広告事業者でなくメディア視点で作ったSSP「アドフリくん」←イマココ

関連サイト:
アドフリくん公式サイト
株式会社寺島情報企画公式サイト

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▼アドフリくん開発の歴史
まとめ:

連載:

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