Šî–{ RGB

【SSPで収益UP】『Adstir』担当者が教えるアプリの広告マネタイズで重要なポイント(2/4)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2013年7月29日]

2013年7月23日に六本木のGoogle東京オフィスで「第13回アド部 in 東京 – SSPとかのお話」が開かれました。本記事はそこで行われた『Adstir』を運営するユナイテッド株式会社の森嶋大樹氏による講演を書き起こしたものです。

▼SSPで収益UP連載企画(全4回)
第1回:グーグル社員が教える、AdWhirl終了後はAdMobメディエーションもいいけどDFPスタンダードの話
第2回:『Adstir』担当者が教えるアプリの広告マネタイズで重要なポイント
第3回:サイバーウィングのスマホ向けSSP「wing it」を使うメリットはこれ!
第4回:広告事業者でなくメディア視点で作ったSSP「アドフリくん」

インデックス


今回はスマートフォン広告市場の現状とSSPの上手な使い方、そしてRTBとアイコンアドなどについてお話できればなと思っています。

スマートフォン広告市場の現状とSSPの誕生


スマートフォン広告市場の現状ですが、皆さんご存知の通りアドネットワークだけでもこれだけいっぱいあります。その中で、アドネットワークの広告をシステムでまとめて管理出来たらいいよね、という話からSSPが出来ました。

SSPの機能


これはAdstirを元にしていますが、SSPの機能は大きく分けて4つ。アドネットワークを分配するメディエーション機能。自社広告や純広告に利用できるアドサーバ機能。クリックじゃなくて表示されたらお金になる、RTBによるオークション型の広告もやっています。そしてAdstirの中でアイコンアドも使えるようになってます。こちらは後で言及させて頂きます。

SSPの選び方


SSPの選び方に関しては、利用可能なアドネットワークの数や、どういった質の広告を配信したいのかということ、あとはRTB広告が配信可能か、RTBの案件の数はというところと、コンサル型かセルフ型か、などが判断のポイントになってきます。Fluctさんはコンサル型で使用料を取っていく形で、僕らやAdWhirlさんは、セルフ型で料金などは取らない形です。
実装の手間や相性、表示速度も見るべきですね。各アドネットワークのポテンシャルを引き出せるかということも大事です。これはどういうことかと言うと、SSPによって、SDKが使えるパターンと1SDKでいけるパターンみたいな形があります。各アドネットワークのSDKを導入すれば、リッチアドが使える特性があったりするので、そういう特性を活かせるかどうかもSSPを選ぶ判断基準になるのかな、というところですね。

「実際のCPM」に要注意


こういった色々なSSPがある中で、アドネットワークの広告収益を最大化するために何が必要なのかということなんですが、実際のCPM(インプレッション単価)に気をつけましょうってことです。ここは結構口をすっぱくして何度も言っていることなんですが、インプレッションの数はアドネットワークの会社さんによって結構ズレます。自社のアドサーバで計測しているものとアドネットワークの管理画面で計測しているのは、往々にして違います。で、実際のCPMではどうやって計るのかっていうと、上手くSSPを使って見分けていくことが1番いいのではないかなと思います。


これはどういうことかというと、例えば1200万インプレッションのメディアさんがあって、3つのアドネットワークに均等に割り振るとします。1:1:1で割り振っているのに、アドネットワークの管理画面に出ているインプレッションは、上から300万、420万、380万とかで違ったりしてます。実際に均等に配信しているとしたら、400万ずつのはずですよね。
実際に得られる収益は変わっていないわけですから、実際のインプレッション数で見ると1番下のCPMが良くても、アドネットワークの管理画面からCPMを出すと1番上のほうが良く見えたりします(上スライド)。その辺は注意した方がより収益を得られます。

RTB(リアルタイム入札)広告のメリット


これはAdstirの場合になると思うんですけど、SSPを使用してより収益UPを狙うためにRTB広告を使うことを推奨させて頂いています。RTBの特徴としては4つあります。まず、クリックではなくインプレッションで広告収益になります。2つ、競売が発生して最高単価の広告が表示される、これについては後ほど説明させて頂きます。3つ、入札最低価格はメディアさんの方で設定できます。4つ、入札がなければ普通にアドネットワーク配信されます。以上のものがポイントです。


RTBのプレイヤーにはSSPを中心として、メディアさん、そしてDSP各広告代理店が持っている入札システムというのがあります。この3つが揃うと何ができるかというと、メディアさんの中にユーザーが来た時に、SSPに対して「リクエストが来たよ」っていう情報が行きます。SSP側は、あらかじめ登録頂いているメディアさんのカテゴリなどの情報を、各DSPに対して通知します。DSPは、A~Eまでそれぞれ別の広告代理店を持っているDSPと考えて頂いて、欲しいっていうクライアントがいたら、一斉に入札がかかります。1番単価が高いものを最後にSSP側が判断して、メディアさんに返してあげる、というような形ですね。これが一表示あたりで行われて、メディアさんの収益になります。

フロアプライスとは


この競りについてフロアプライスという概念がありまして、メディアさん側の中で何人以上のCPMだったら競りを起こしていいよ、というところを決めていただくことが可能です。これはどういうことなのかというと、例えばフロアプライスを40円に設定した場合、CPM40円以上の入札じゃないとRTBの広告を配信しないということがあります。これをグラフ化するとこういうこと(上スライド)です。縦軸がCPMの高い低い、横軸が月初月末の流れです。右に月末になっていきます。赤線を、大体アドネットワークのCPMとして頂いて、月間平均30円とします。じゃあ40円にしておいたら、アドネットワークが出してくれるより得だよねいうところで、フロアプライスっていう最低入札価格を引いてもらって、1回目の入札が例えば30円かかりましたという場合40円のラインを超えていないので、普通にアドネットワークに流れます。42円だったりとか、55円だったりとかっていうところで、その40円のフロアプライスのラインを超えているもののみ広告を配信するという仕組みになっています。こうすることで、アドネットワークでそれまでの収益を担保しつつ、それ以上の額のものをRTBで出していくことで収益を最大化するのが僕達の考え方です。

RTB広告を使った収益向上の事例


収益向上の事例としましては、例えば1000万インプレッション/月のメディア様があったとして、アドネットワークの平均CPMを30円とします。RTB広告の成約率、競りが成功する確率が40%、で、RTB広告の平均CPMが45円となっていた場合、アドネットワークだけ使っていると、こんな感じ。1000万インプレッションでCPMが30円で、30万円。それに対して、RTBでCPM45円で、1000万の40%なんで、400万インプレッション出ます。と、こうなった場合、ここだけで18万円、プラス普通にアドネットワークで出してる動きも残りの600万インプレッションがCPUで30円で出るんで、18万円で、6万円、20%くらい収益UPしますよっていうのがポイントになります。

アイコンアドについて


AdStirに最近追加された機能にアイコンアドというものがあります。これは最近増えてきている広告メニューでして、国内だとアスタリスクさんやアイモバイルさんとかが結構早めに配信されていたかなと思うんですけど、当社のAdStirでも最近対応を始めました。
導入方法は、JavaScriptでもSDKでも両方つかえるようにご用意させて頂いていて、面白いのはこれら1つ1つが独立した枠になっており、1回表示されただけで4インプレッション、でも1クリックされると、それぞれ1クリックいくらという形で報酬が発生するという点です。このアイコンについては、大きさや文字の色を変えることができるっていうのがポイントですね。4アイコン中2アイコンを自社広告として使いたいなどのご要望も叶えられます。アイコンアドは今SSP業界のなかでアツいメニューです。

おわり


以上です。ありがとうございました。


★編集部補足★
国内SSP大手として有名なAdStirの担当者より、業界全体を見回した広い視点からのSSPを選ぶコツや運用における重要なポイントがわかりやすく解説していただきました。
最近トレンドとなっているアイコンアドに関する話も非常に興味深かったです。
登壇した森嶋氏は、体調不良を押しての講演だったそうで、セッション後に汗だくで脱力している姿がとても印象的でした。本当にお疲れ様でした!

次回は、株式会社サイバーウィング 小山壮士氏によるセッションをレポートします。

▼SSPで収益UP連載企画(全4回)
第1回:グーグル社員が教える、AdWhirl終了後はAdMobメディエーションもいいけどDFPスタンダードの話
第2回:『Adstir』担当者が教えるアプリの広告マネタイズで重要なポイント
第3回:サイバーウィングのスマホ向けSSP「wing it」を使うメリットはこれ!
第4回:広告事業者でなくメディア視点で作ったSSP「アドフリくん」

関連サイト:
PC・スマートフォン両対応 広告配信SSP 「AdStir」
ユナイテッド株式会社

コメントは受け付けていません。

PageTopへ