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【まとめ】意外と冷静な、ネット選挙解禁に向けた各政党の対応

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by [2013年6月10日]

 ネット選挙解禁を間近に控えた今月4日に、ニコニコ生放送「ネット選挙ガイド2013~政党別ネット活用法~」が行なわれました。



Video streaming by Ustream

 本番組は、全10政党の代表者が生出演し、各政党が有権者に情報を発信する手段として、インターネットをどのように活用するかを解説するという内容でした。

 ネット選挙解禁により何ができるようになったかについては、APPREVIEWでも紹介してきましたので、ここでは、各党がインターネットでの情報発信をどのように考えているかをまとめてみることにします。

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自民党

ソーシャルリスニング。知ってもらうことよりも、みなさんの声を聞くこと
平井たくや衆議院議員

 2008年の野党転落以来、ネット選挙解禁に向けて活動を続けてきた。政治活動でネットを使うのは2009年ごろから当たり前になっていた。今回のネット選挙解禁を一言で言えば“選挙期間中のネットでの運動ができるようになった”だけ。
 TwitterやFacebook、LINE、動画、これらは他政党も最低限ここまではやるのではないか。結局ポイントはその中で何をコンテンツとして出していくかという事。知ってもらいたい情報をPRする場として使う。また、一番わかりやすい集約ツールとして、4種類のアプリを開発している。これを皆さんにダウンロードしてもらうことが戦略の柱の一つ。
 それ以上に自民党が重要視していることは、皆さんがどう考えているかを徹底的に分析する=ソーシャルリスニングである。自民党では「トゥルースチーム」を作り、ネットに書かれていることを毎日分析している。事実に反するものがあればそれなりの対応をするし、分析した上で広報活動に生かしていきたい。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

公明党

法律をつくった当人が語る、ネット選挙解禁による変化
遠山清彦衆議院議員

 TwitterとFacebook、ホームページを毎日更新していろいろな情報を発信していく体制をとっている。ニコニコ生放送でも適宜動画を中心に活動している。LINEも週に2~3回更新しているが、公明党アカウントの登録者が5万8千人を超えており、これは政党の中では現状1位。
 また、伝統的なメルマガのほか、公明アプリ(iPhone版Android版)をいち早く出しており、公開から1ヶ月で20,000ダウンロードされている。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

日本維新の会

TwitterはアンチがひどいのでFacebookに移行していっている
浦野靖人衆議院議員

 日本維新の会はできたばかりの政党なので(橋下徹氏のTwitterなど個人としては非常に多いものもあるが)フォロワー数などは少ない方ではないか。
 メルマガも始めるために進めてはいるが、ネット活用に関してはそこまで予算を捻出できずかなり厳しい。ニコニコ生放送には大阪ローカルの時代から本当にお世話になっている。
 Twitterも使ってはいるが、維新の会の場合、アンチの方々のリプライが非常に激しいこともあり、Facebookに移行している方がほとんど。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

民主党

ソーシャルーネットワークボイスで、双方向コミュニケーション
大野元裕参議院議員

 Twitter、Facebookはほぼ毎日更新しているが、LINEはポップアップがうっとうしいと感じる方もいるので月に3~4回ほど。その他、ニコニコ動画やホームページでの様々な工夫もしているが、最も大きな特徴はセキュリティ、誹謗中傷対策。
 党としては、なるべく候補者がやりたくない事をやるというスタンス。候補者は安心して情報を発信してほしいし、有権者にはなかなか接する情報がない個人の候補者に注目してほしい。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

みどりの風

党員同士、すでにSNSでやりとりしているほど万全の体制
平山まこと参議院議員

 みどりの風は、一番新しくできた政党で、中京女子学至会館の学長の谷岡郁子氏が代表をしている。
 TwitterとFacebookは、各議員がみんなやっている。LINEは準備中で党のアカウントを作ったところ。党には4名の現役参議院議員がいて、全員が選挙に向けて自分の考えや行動を、それぞれのコミュニケーション・ツールでやってみるという状況。ホームページもできたてだが(時間軸で流れてしまうFacebookやTwitterに対して)、メッセージや方針、スケジュールを確認できるようにしてある。
 選挙が始まった段階で急に情報を出しはじめても、それはバレてしまう。やはりこれまでの活動の歴史、選挙期間中だけでなく、現役国会議員が何をいつ喋ったかを振り返ることができる点を参考にしてほしい。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ホームページ

新党改革

ルールをきちんと理解しないと、支持者が候補者の足をひっぱることも
荒井広幸参議院議員

 新党改革は、政治家2人、国会2人という小所帯で、代表の舛添要一氏を中心にやってきた(先日政界引退を表明)。
 なりすましのようなことが起こらないようセキュリティをかけていくかという話はしているが、遅れぎみと思っているので、この場を借りて皆さんの方からぜひ教えていただきたい。
 少数政党にとってネット選挙というのは、お金をかけないやり方で広げていける、1つの理想形。まずは初期投資にかかっていると考えている。
 もし選挙期間中に誹謗中傷やありもしないことを言われた場合、その期間中にリカバリーするのは大変。それをチェックするスタッフが必要なことは重要なポイント。

  1. LINE
  2. YouTube
  3. ホームページ

生活の党

ネットでも、リアルの皮膚感覚を伝えたい
玉城デニー衆議院議員

 色々やっていきたいが、とりあえず始めているのはホームページ、ニコニコ動画での動画配信とブロマガ、それから週に3~4回更新のTwitter。もちろんFacebookやメルマガも準備出来次第ということで用意をしている。LINEも告知がメインだが、13,200名余りの方々にこまめに活動を伝えていきたい。
 生活の党も小さい政党で本部の職員も少ないため、できるだけ手作りで、活動している現場をたくさんネットでのせていきたい。例えば国会の委員会で発言したことも、前の日にTwitterで前投げしておけば、いちいち衆議院のインターネットテレビまで行かなくても、ホームページなりTwitterやFacebookでたどれるようにしたら面白い。
 ネットの活かし方というのは、リアルでやっていることをどうやってつなげていけるかということ。実際にこの人に会いにいく、話をする、握手をする、そういう皮膚感覚みたいなものをのせていけるようにしたい。

  1. LINE
  2. ニコニコチャンネル
  3. YouTube
  4. ホームページ

日本共産党

ニコ動、ツイッター、フェイスブックなど、すでに毎日更新しています
井上哲士参議院議員

 ネットを大いに活用して自分の勝利や党の躍進に繋げたい。
 党としては、Twitter、Facebook、LINE、ニコニコ動画、ホームページと、メールニュースも出している。
 日本共産党には赤旗新聞というのがあり、そことホームページがリンクして一般のマスコミが報道しないことを、どんどん発信していくというのが特徴。
 また、「とことん共産党」という番組を月一回やっており、党議員の主な質問、記者会見などをどんどん更新している。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

社民党

直接会えない人の声を聞けるのがとてもうれしい
福島みずほ参議院議員

 社民党なうというTwitterを毎日やっており、(個人アカウントのフォロワーは11万5,909人いるが)社民党のアカウントとして増やしたい。ニコニコ動画では表現規制などの政策に関する動画を出している。私自身はFacebookやLINEをやっている他、動画もやっていきたい。
 また、みずほチャンネルというのもやっていて、脱原発、いじめ、若者と語る、雇用、憲法などをテーマに対談をしている。生中継ももっとやっていきたい。
 ホームページは全般を個人、社民党もやっている。党としての主張がいつでも見られること、公式にどういう意見を持っているのかということ、またブログなどは過去に、この人はこういう活動をしてきたのかなというところにもつながってくると思う。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

みんなの党

ネットユーザーとの距離が近いのが私の強み
三谷英弘衆議院議員

 Twitter、Facebook、LINE、ニコニコのチャンネルも持っている。Facebookでの最近の活動報告や、毎週一回「みん生」という党公式の生放送を行なっている。
 党員向けメルマガは、党三役のコメントや、最近の活動報告、メディア出演情報などを定期的に提供している。みんなの党の場合、普通の党員とネット党員というのがあって、ネット党員に登録すれば、そういった情報を見ることもできる。
 政策について語っている時にたくさんコメントを頂くことを考えると、「この党は何をやってくれるのか」ということがきちんとアーカイブとしてのせていくことが重要。

  1. Facebook
  2. LINE
  3. ニコニコチャンネル
  4. YouTube
  5. ホームページ

あくまでネット選挙は手段の1つ

 ネット選挙解禁に際して、各政党が行なっていることは、

  1. TwitterやFacebook、LINE、ニコニコ生放送といったところでの活動を始めた、あるいは今まで通り続けている
  2. SNSと、ホームページやメールマガジンを目的によって使い分けている
  3. ネット選挙解禁になったからといって、政党として有権者に伝える内容に変わりはない

というように、SNSなどのネットツールは、あくまで有権者に党の政策を伝えるための、手段の1つに過ぎないということでした。
 政党によっては、それらのリアルタイム性や、有権者の生の声をうまく取り入れ双方向でのコミュニケーションを行なうことで、選挙活動にうまく活用しているところも出てきています。
 一方では、ネットツールは費用がかからないと思われがちですが、収集した情報の分析にはある程度の人出が必要なこと、またセキュリティや炎上対策も欠かせないことから、小規模な政党ではなかなか思い切った活用ができないところもあるようです。

参考サイト
全10政党が語った”ネット選挙”への戦略と想い! 全文書き起こし:part1
全10政党が語った”ネット選挙”への戦略と想い! 全文書き起こし:part2
全10政党が語った”ネット選挙”への戦略と想い! 全文書き起こし:part3

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