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コンテンツの拡充が進むのは嬉しいけど・・出版デジタル機構がビットウェイを買収

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by [2013年5月31日]

 株式会社出版デジタル機構は、凸版印刷株式会社の完全子会社である電子出版取次の株式会社ビットウェイの全株式を取得することに合意しました。これにより、ビットウェイは、出版デジタル機構の完全子会社となります。

 出版デジタル機構は、電子出版ビジネスのインフラ提供(電子書籍制作代行から配信、アーカイビング等)を目的として、大手出版社や政府主導の産業革新機構を中心として2012年春に設立されました。

 ところが、設立から1年を経た今でも、出版事業の電子化にかかる投資負荷、労力、コストは多大で、(特に中小出版社にとって)ハードルの高いものになっています。

 また一方では、スマートフォンやタブレットの急速な普及も相まって、読者の出版物に対する電子化の期待は高まるばかりです。

 同社は、今回の買収について、上記の現状を踏まえて、インフラ整備やコンテンツ&配信流通網の拡充に、一層のスピードをもって取り組む必要があるためとしています。

買収による懸念

 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸 博幸氏は、JAL再生に公的資金が注入された例をあげて、今回の買収劇を「公的資金による民業の圧迫」と断じています。
出版デジタル機構の電子書籍取次買収は最悪の愚策繰り返される「JAL再生での失敗」

 再販価格維持制度(事実上の値引き販売禁止)により競争が起こりにくい反面、巨大化した一部取次による効率的な配本システムによって発展してきた日本の出版文化に倣うかたちで、日本の電子書籍も発展していくのでしょうか?

 いずれにしても、読者不在の、電子書籍フォーマットや電子書店の乱立だけは避けて頂きたいものです。

株式会社ビットウェイ
株式会社出版デジタル機構
Kobo

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