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アナログシンセの銘機がiPadでよみがえる!「KORG iMS-20」後編

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by [2012年10月30日]

実際の楽曲制作をもとに制作手順を紹介
後編:基本操作&楽曲制作

 iMS-20攻略後編として、前編のシンセ部分の解説に引き続き、実際の楽曲制作手順について解説。ぜひ操作をマスターして、オリジナル曲を作ってほしい!
※この記事はDTMマガジン2011年4月号掲載の「iOS&Web Musician」と同じ内容です。iPhone/iPadやパソコンを使った音楽制作をもっと知りたい方はこちらへどうぞ!
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Challenge 01
ANALOG DRUM MACHINE(ドラムマシン)を6チャンネルのシンセとして使おう!

 iMS-20のANALOG DRUM MACHINEには、リードやベースなどのインストゥルメントが収録されています。プリセットされているデモソングを聴けばわかるように、このiMS-20ではドラムセクションでさまざまなサウンドを作ることが可能です。実際に、キック、スネア、ハイハット、クラップにドラムマシンのトラックを使ったとしてもあと2トラック分シンセや効果音に使うことができるわけです。

STEP 01 音色の設定


 まずは、トラックに音色を設定します。ウインドウに表示されている「Kick」が、現在選択されているプリセットです(1)。このプリセットを変えたり、サウンドをエディットするには、「SOUND EDIT」をタップします(2)。すると、MS-20のパネルが表示され、サウンドが一定の間隔で鳴り続けている状態になります。ここから音色をエディットしていくわけです。音色エディットに関しては、MS-20のシンセサイズと同じなので、迷うことはないでしょう。また、単純にプリセット音色を変更する場合でも、このウインドウの上部にある「SOUND PRESET」の「BROWSE」をタップすることでブラウザが開き、プリセットを選択できます(3)。気に入ったサウンドができたら、となりの「SAVE」ボタンで音色を保存できます(4)。

STEP 02パターンの入力

 次に、パターンへの入力です。キックやスネアなどのドラム音源はドラムパッドやステップスイッチで入力していきます。その他のインストゥルメントの入力や、トリッキーなドラムの入力などには、「SEQ EDIT」ボタンをタップしてカオスパッドや鍵盤での入力を行ないます。ここでは、シーケンサーを走らせながらのリアルタイム入力をしてみましょう。
 まず、シーケンサーを走らせた状態で「REC」ボタンをタップし、録音状態にします(1)。そしてキーボードかカオスパッドで入力していくと、ANALOG DRUM SEQUENCERのノブが反応し、音が入力されます。カオスパッドの場合、「SCALE」ボタンをタップし、スケールを指定することで、スケール通りの演奏が可能になります(2)。もし、音程やゲートなどを直したい場合は、ANALOG DRUMSEQUENCERの「PITCH」「OCTAVE」のノブを調節することで対応できます(3)。また、カオスパッドと鍵盤の切り替えは「CONTROLLERS」で切り替えます(4)。

Challenge 02
ANALOG MIXERでサウンドを決める!

 マットな質感がクールなミキサーです。ここでは、MS-20 1チャンネルとドラムマシンの6チャンネルをミックスし、各種エフェクターをかけたりすることができます。では、各機能を見ていきましょう。

ミキサーの構造

 各チャンネルには、上からエフェクターのオンオフができる「EFFECT」スイッチ、エフェクターのかかり具合を調節できる「EFFECT MIX」、左右に音を振る「PAN」、チャンネルの「MUTE」「SOLO」ボタン、チャンネルの音量を調節する「LEVEL」で構成されています(1)。さらに、アナログ感たっぷりの「VOLUME UNIT METER」を見ながらピークを調整するマスターボリューム、その上に付いたボタンは各チャンネルにソロやミュートが設定されていても一発で解除できる「ALL MUTE/SOLO OFF」ボタンが搭載されています。このボタンをうまく使えば、DJ的な使い方も可能です(2)。また、エフェクター(後述)の呼び出しは、ミキサー上部の「MASTEREFFECT」の「SELECT」ボタンをタップすることでプルダウンします(3)。

Challenge 03
マスターエフェクターを使いサウンドに彩りを加える!


 iMS-20に搭載されたエフェクターは、スタンダードなリバーブやディレイ、コンプレッサー、トーキングモジュレーターなどが搭載され、「iELECTRIBE」同様の高品位なエフェクターが楽しめます。選択したエフェクターもパラメーターは「EFFECTEDIT」のノブ(1)で行ない(選択したエフェクターによりノブの数は変化します)、各チャンネルの「EFFECT」ボタンをタップすることで適用されます。エフェクターのかかり具合は「EFFECT MIX」ノブで調節します(2)。また、エフェクターをかけたくないチャンネルは「EFFECT」ボタンをオフにしておきましょう。

Challenge 04
仕組みがわかれば簡単!ソングを組んでみよう!

 見た目はドラムマシンのようですが、ここでソングを組み立てます。少しわかりにくそうなルックスですが、仕組みがわかれば簡単にソングが組めるようになっています。では、でき上がったパターンを並べて、ソングを組んでみましょう!

STEP 01 パターンの配置


 パターンを当てはめてソングを組むには、まずソングのパターンセレクトスイッチをタップします(1)。すると、パターン・パッドが表示されるので、あらかじめ作ったパターン番号をタップし、割り当てます。図では、4小節目にパターン2を割り当ててあります。ある小節までをループ再生させるには、任意のパターンに「LOOP」を配置します(A-1)。ストップさせたい場合は「STOP」を配置します(A-2)。ソングの長さを設定するには、パターンセレクトスイッチ上のソング・ポシション表示スクロール・バーをスライドし、小節を伸ばしていきます。ここでは最大256パターンまで配置していくことが可能です(2)。PATTERN CHANGEでの「LOCK」ボタンの役割は、「LOCK」ボタンがオンの場合はパターン切り替え時にパターンの最後まで演奏し、次のパターンに切り替わります。オフの場合はパターンを選択した瞬間に切り替わります。

STEP 02 パターンのセッティング

 STEP GRIDでは、シンセやドラムで独立したステップの長さで進むシーケンスを、ここで設定したタイミングで切り替えることができます(3)。SEQUENCER SETTINGSでは、テンポ、スゥイングの設定を行ないます(4)。MIXER CONTROLでは、ソングを作る際のパートの抜き差しに便利な簡易ミキサーです。動作はANALOGMIXERと同様です(5)。
 コントロールパネルの右にある「UTILITY」をタップすると、パターンのコピーや削除といったソングエディットに関する項目が現れます。選択したパターンをコピーしたいなら「COPYPATTERN」でコピーできます。

STEP 03 ソング・パターンの書き出し

 作成したソングやパターンをWAVファイルに書き出しましょう。エクスポートに関する項目は、コントロールパネルの「GLOBAL」にて行ないます。Bounce Songは、ソングの書き出し
です。Bounce Patternは、パターン1ループを書き出す際に選択します。Real-Time Recordingは、リアルタイムレコーディングです。演奏中の状態を記録するので、アグレッシブな演奏を書き出せます。作成したWAVファイルは16bit/44.1kHz/ステレオで、USBケーブルで接続した状態のiTunes上からPCに保存できます。

Challenge 05
SoundCloudで世界中のiMS-20ユーザーとコラボできる!

 iMS-20の画期的な機能として、作成したセッションやオーディオファイルを、世界中のiMS-20ユーザーと共有できる「SoundCloud」に対応しています。自分の曲が、世界の誰かにリミックスされたり、逆にリミックスしてみたりと、今までにない音楽の楽しみ方ができます!

STEP 01 アカウントの取得
 「SoundCloud」にアップロード、ダウンロードを行なうには、「SoundCloud」のwebサイト(http://soundcloud.com/)にてアカウントを取得する必要があります。取得したアカウントをiMS-20の「Session Browser」から「SoundCloud」をタップし、アカウント情報を入力することで、iMS-20からのアップロード、ダウンロードが行なえます。

STEP 02 曲のアップロード

 自分で組んだセッションやオーディオファイルをアップロードするには、作成したセッションを選択し(1)、下のバーのアップロードアイコンをタップします(2)。すると、ソングのレンダリングが自動で始まり、アップロード待機状態になりますので、アップロードする曲のタイトルやジャンルなどの情報を入力し、アップロードします。この時、デフォルトでセッションファイルのアップデートも行なう設定になっていますが、オーディオファイルのみアップロードする場合は「Session file Sharing」を「NO」に切り替えておきましょう。

text by KOVACS
コヴァックス●ストレンジ・ユニット「Petit Mit」を始め、多数のユニット名で活動中。数々のアーティストにリミックスや楽曲を提供しており、DJイベントなども手がける。

アプリ基本情報

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KORG iMS-20

配信元:KORG INC.

iOS価格:3,000円

  • 備考

    条件: iPad 互換 iOS 4.2 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2012年10月30日)の情報です。

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