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チップチューンアプリの金字塔!「nanoloop」iOS版

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by [2012年7月30日]

 iPhoneアプリケーションのミュージックアプリが熱すぎる! というわけで編集部が気になった有料ミュージックアプリを自腹で購入&レビューしちゃいます!! text by KOVACS

 ゲームボーイで衝撃のデビューを果たしたシーケンサー「nanoloop」に、新たな機能が追加され、iPhoneアプリとして登場しました。メールでの楽曲データのやりとりや、サンプリングなど、気になる機能が搭載されたiPhone版「nanoloop」を遊んでみました!

iOS Musicians!! target01「nanoloop」

    作者:oliver wittchow
    価格:250円。App Storeで購入可能。無料のLite版もあり。
    条件:iPhone、iPod touchおよびiPad 互換iOS 3.0以降が必要
    ※この記事はDTMマガジン2010年5月号掲載の「iPhone Musician」と同じ内容です。スクリーンショットは最新バージョン3.16で撮り直しています。⇛作曲と音楽制作の月刊誌「DTMマガジン」

what’s“nanoloop”

 「nanoloop」とは、ハンブルグ造形美術大学の「Oliver Wittchow」氏が作り上げた、ゲームボーイ上で動作する音楽制作ソフトです。ゲームボーイに搭載された8ビットのサウンドチップを利用して、チープなものから本格的な楽曲まで作成可能で、もちろん流行のチップチューンにもジャストフィットします。
 今回のiPhone版では、6チャンネルのトラックとエンベロープ、フィルター、LFOなどがエディットできるシンセサイザーなどはゲームボーイ版の「nanoloop」を引き継ぎながらも、新機能としてマイク入力によるサンプリング機能や、作ったデータをメールで共有して合作ができるメール共有など、楽しそうな機能が盛りだくさんです。また、ゲームボーイ版が1万円以上した事を考えると250円で買えるiPhone版はお手軽ですね!

Sequencer(シーケンサー)セクション

IMG_0077 ゲームボーイ版でもおなじみの4×4のグリッドに音程を入力していく、計16ステップのシーケンサーです。基本操作は、タップすることで音程を入力し、もう一度タップする事で削除できます。入力した際に上下にフリックすることで「C(ド)」から「H(シ)」までの音程(ドイツ語の音階表記に注意してください)を設定できます。また、素早くダブルタップした後に上下にフリックすると、音量の変更ができます。また、上に並んだ番号はパターンで、1チャンネルにつき16パターンを作成可能です。このパターンを組み合わせてソングを作成していきます。
 次に、下に並んだ数字、これはチャンネルです。「a」から「f」までの6チャンネルが使用できます。チャンネルを長押しすることでバルーンが表示され、コピー&ペーストでき、チャンネルのコピーが可能です。また、右上の数字とドットをフリックすることで移調とシャッフルの設定が行えます。

Instruments(インストゥルメント)セクション

IMG_0078 この画面では、シンセのサウンドとサンプラーのエディットを行ないます。一番下の音符の隣の波マークをタップすると表示されます。一番左のBASIC SOUND TYPEには波形「RECT(矩形波)」「FM(FM音源の正弦波)」「NOISE」の3種類を選択できます。
 ENVELOPE TYPE では「d(ディケイ)」「a/d(アタック・ディケイ)」の選択、波形のタイプによりpolyphony/noise typeでその種類を選択できます。他にLFOのタイプなどをエディットする事で、かなり多彩な音色を作る事ができます。

Sampler(サンプラー)セクション

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 この画面は、先ほどの波マークをダブルタップして呼び出します。このサンプラー機能が新機能の目玉だと思うのですが、確かにこれはイイです! 録音時間も44kHzで1秒(録音3秒)、8kHzで5.5秒(録音16.5秒)の範囲が使用できます。初期のサンプラーみたいですね。注意したいのは録音できる時間と使用できる時間は違うところ。録音した範囲から使う場所を指定して使います。必要な場合はステレオ録音も可能ですが、使える時間がモノラルの半分になります。
 サンプラーの「録音」をタップすると、レコーディング画面が表示されます。先ほど説明した周波数の選択の後に「mono」「stereo」が選択できるようになっていますが、iPhoneのマイクで録音する場合は「mono」に、ステレオのラインを接続する場合や内蔵シンセをサンプリングして利用する場合は「stereo」に設定します。
 その次の「mic」と「self」は、iPhoneのマイクで録音する場合は「mic」、内蔵シンセをサンプリングする場合は「self」に設定します。設定が終わったら「録音」を押して録音を開始しましょう。録音が終わったらもう一度「録音」をタップすることで録音が終了します。その後「ok」をタップし、サンプルのエディット画面でスタートポイント、ヴォリューム、エンベロープなどの設定をし、サンプルとして使用します。

Song Editor(ソング)セクション

IMG_0081 ソングの作成は、「Sequencer」や「Instruments」で作ったパターンを並べていく作業になります。横のラインが各チャンネルで、縦が時間軸です。縦にパターンを並べてソングを組み立てていきます(最大256パターン)。パターンを指定したい場所をタップすると赤枠がつくので、番号をタップすることで挿入されます。ドラムやベースなど、ループさせたい時などに便利なのがコピーツールです。コピーしたい位置をダブルタップすると青く選択されるので、上のアイコンの右端、コピーボタンを押すことによりコピーされます。細かい範囲の指定は、さらに右のアイコンから行なえます。
 左上の3つのボタンはパターンのコピーツール。小節ごとのコピーはもちろん、上下の角括弧で範囲の指定もできます。

File Menu(ファイルメニュー)セクション

IMG_0082 ここでは作ったソングやパターンといったプロジェクトの保存や、メールでのプロジェクト共有などが可能です。「保存」でプロジェクトの保存、「開く」でロードを行なえます。このあたりはすぐに理解できると思いますが、その下の「送信」では、メールによるファイル共有ができてしまいます! 友人と共作できる! これはゲームボーイ版にはなかった機能ですね。ファイルは「.nan」という拡張子がついてリンクされたメールが届くので、それをクリックすると「nanoloop」が起動し、プロジェクトがロードされます。

Android版nanoloopの紹介記事はこちら

アプリ基本情報

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nanoloop

配信元:Oliver Wittchow

iOS価格:400円

※記事内の情報はすべてレビュー時(2012年07月30日)の情報です。

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