iPhone 7 Plusの外箱購入後、最初にこの箱の封を切って開く瞬間が一番楽しいかも知れない。iPhone 6 Plusの箱では天面はエンボス調でiPhone 6 Plusの外形とホームボタンのみが描かれていたが、この機種ではご覧のとおりカラー写真印刷となっている

7か7 Plusか、それが問題だ ~iPhoneの機種変更を巡る顛末~ 後編

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by [2016年12月12日]

iPhone 7 Plusの外箱購入後、最初にこの箱の封を切って開く瞬間が一番楽しいかも知れない。iPhone 6 Plusの箱では天面はエンボス調でiPhone 6 Plusの原寸大アウトラインが描かれた真っ白な箱だったが、この機種では店頭でのカラー取り違え防止のためか、ご覧のとおりカラーで原寸大実機背面写真が印刷されている

iPhone 7 Plusの外箱
購入後、最初にこの箱の封を切って開く瞬間が一番楽しいかも知れない。iPhone 6 Plusでは天面はエンボス調でiPhone 6 Plusの原寸大アウトラインが描かれた真っ白な箱だったが、この機種では店頭でのカラー取り違え防止のためか、ご覧のとおりカラーで原寸大実機写真が印刷されている

前編では、いわゆる2年縛りが終わり、スマートフォンの機種変更をすることになった筆者がiPhone 7 Plusを選ぶまでの経緯をご説明しました。

後編では、購入を決めた後のあれこれについて語りたいと思います。

契約はそのままで移行するはずだったのだが…

この機種変更手続きの際、筆者はAppleケアを含め、2年前と同じ契約を踏襲するつもりでいました。

筆者の使用状況では、データ通信の上限が低い契約は色々問題が出そうですし、また他の要素でも特に変更すべき点が見いだせなかったためです。

しかし、ここで店員氏から考えてもみなかった提案を受けました。

Apple iPad mini 4 16GB今回iPhoneのテザリングオプションの代わりとして導入した7.9インチディスプレイ搭載タブレット。搭載プロセッサの世代としてはiPhone 6 Plusと同世代だが、メモリの増量・最大動作クロック周波数の引き上げなどが行われており、相応に高速化している

Apple iPad mini 4 16GB
今回iPhoneのテザリングオプションの代わりとして導入した7.9インチディスプレイ搭載タブレット。搭載プロセッサの世代としてはiPhone 6 Plusと同世代だが、メモリの増量・最大動作クロック周波数の引き上げなどが行われており、相応に高速化している

筆者はiPhoneを中継機としてノートPCのインターネット接続に利用する、テザリング機能を利用しているのですが、その機能をあえてiPhoneの契約から外し、別途iPadを購入してそちらにテザリングオプション契約を設定してはどうか、というのです。

もちろん、iPadの本体価格は加算されることになりますが、こちらは3年割賦での支払いとなって月々の支払い額としてはそれほど大きくならず、しかもauの施策で2台目のタブレットの料金プランは元々低廉な価格設定となっていてスマホとのセット割もあるとのことでした。

しかも、こちらのテザリング契約についてはテザリングオプション特典として2年間の無料サービスが提供されるため、2年間フルに使用する場合、結果的にiPhone 7 Plus本体の契約でテザリングオプションを設定した場合より安くつくのでこちらにしてはどうか、というのです。

しかも、このiPad購入については、選択する機種(※注8)によって変動はあるものの、ショップのポイント還元で概ね2万円超相当のポイント付与がなされるため、このショップで買い物を行うならば実質的な費用負担額は更に下がる、とのことでした。

 ※注8:iPad Air 2 16GBとiPad mini 4 16GBが案内され、本体価格の差に応じてポイント還元額に5000ポイントの差があるとのことでした。

Lenovo ThinkPad X250筆者が愛用のノートパソコン。これ自体はWi-Fi通信機能を搭載するが有料Wi-Fi契約は結んでおらず、また3G/4G通信のための機能も搭載されていないため、外出時のインターネットアクセスは必然的にモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリング機能に頼ることになる

Lenovo ThinkPad X250
筆者が愛用のノートパソコン。これ自体はWi-Fi通信機能を搭載するが有料Wi-Fi契約は結んでおらず、また3G/4G通信のための機能も搭載されていないため、外出時のインターネットアクセスは必然的にモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリング機能に頼ることになる

実のところ、筆者はこれまで仕事などの外出時にはノートパソコン(Lenovo ThinkPad X250)とiPhoneを携行し、必要に応じさらにAndroid搭載タブレットであるGoogleのNexus 7(2013 Wi-Fiモデル)を別途持ち歩く、という状況で、iPhone本体からテザリングオプションを外すとなると、最低でもノートパソコン、iPhone、そしてiPadの携行が必須、更に状況に応じNexus 7も、ということで最悪、4台の端末を持ち歩かねばならないことになってしまいます。

もっとも、店頭で実際に手にとって確認させて貰った限りiPadはそれほど重くなかったので、外出時に機材保護やLightning―USBケーブル・USBケーブル・ACアダプタ類の携行のために鞄あるいはアタッシュケースを持つこと(※注9)さえ忘れなければ、 特段困る話ではありません。

 ※注9:これ自体はこれまでもノートPC携行時にやっていたことなので、iPad追加で今更何か特別な対応があるわけではありません。

強いて言えば、外出中にノートパソコンでインターネット接続の必要が生じた際に、テーブル上に出さねばならない機材のサイズが大きくなるため、狭い場所だと繁雑になることが弱点になりそうな位のものです。

そうした事情や、これまでの自分のテザリング機能やNexus 7の使用状況を改めて検討し、しばらく悩んだ末、筆者は店員氏のこの提案に乗ることにしました。

ちなみにiPadの機種はiPad mini 4の16GBモデル。楽曲データを大量に保存する訳で無く、仮にこの機種で何かするとしても特定のゲームやMicrosoft Wordを使ってのテキスト入力になる可能性が高いだろう、という判断からの選択です。

このiPad mini 4、お値段約6万円とのことで、いくらCPUの世代がiPhone 6 Plusと同世代(※注10)で1年前発売の機種とはいえ、ほぼ倍額設定のiPhone 7 Plus 256GBとの価格差に驚いたことでありました。

 ※注10:発表時期はiPhone 6s・6s Plusと同じ2015年秋ですが、搭載されている統合プロセッサはそれらのA9よりも一世代古いA8、つまりiPhone 6・6 Plusと同等となります。ただし、画面解像度がQXGA(2,048×1,536ピクセル)で画素数がiPhone 6 Plusの約1.5倍となることや筐体サイズの相違による冷却能力差から最大動作クロック周波数が若干上乗せされ、さらにメインメモリ容量もiPhone 6・6 Plus比で倍の2GBに増量されており、実際の性能は明らかにiPhone 6 Plusを上回ります。

まぁ、何というかAppleの在庫処分(※注11)に乗せられたような気がしないでもないのですが、iPad mini 4にはiPhoneでは提供されていない2画面分割によるアプリの並列動作機能である「Split View」がサポートされているので、そのあたりの検証機として使えると考えれば、それほど悪い選択でも無いでしょう。

 ※注11:筆者が購入した直前の時期にAppleはiPad mini 4などのストレージ容量16GBモデルの生産終了と32GBモデルの追加をアナウンスしていました。つまりはそういうことなのでしょう。

なお、画面サイズは7.9インチで7インチのNexus 7よりも大きく、また画素数的にも多いのですが、縦横比がiPadは伝統的に4:3、Nexus 7は16:10なので、縦横比16:9のスマートフォン前提で作られたゲームなどを遊ぶ場合の実効画面サイズはほぼ同じとなります。自分が使用しているアプリがiOSとAndroidの双方に対応していて、同じような動作が期待できる場合は、Nexus 7の外出時携行を止めることもできそうです。

思いもよらないおまけもついてきた訳だが…

こうして、当初予定に無かったiPad mini 4というおまけもついてきましたが、無事機種変更の手続きが完了しました。

後はiPhone 7 Plus用の保護ケースとiPhone・iPad双方の画面保護フィルムを買えば、帰宅してデータ移行の作業を行うことになります。

iPhone 7 Plusにエレコム ZEROSHOCKを装着した状態この状態では本体色は裏のメインカメラ回りの隙間などを除くと、ほぼ見えない。四隅に樹脂材料の一体成形でダンパーが備わっており、これが落下時の角打ちなどによる破損を抑止する

iPhone 7 Plusにエレコム ZEROSHOCKを装着した状態
この状態では本体色は裏のメインカメラ回りの隙間などを除くと、ほぼ見えない。四隅に樹脂材料の一体成形でダンパーが備わっており、これが落下時の角打ちなどによる破損を抑止する

iPhone 7 Plus用保護ケースについては店頭のサンプルを確かめるなどして色々迷ったのですが、結局2年前のiPhone 6 Plus購入時と同じ、エレコムのZEROSHOCKシリーズを選択し、画面保護フィルムも同じエレコムの耐衝撃タイプのものとしました。

これは、そのiPhone 6 Plus使用中の約2年間、何度も机の上から床に落としたり、かなりラフな扱いをしていたにもかかわらず、画面が割れたり故障したりすること無いまま無事にここまで完走したことを評価しての選択(※注)です。

 ※注12:このケース、四囲にダンパー部が成形されているため見た目がごつ苦しいのですが、このダンパーは飾りでは無く、筆者のiPhone 6 Plusを何度も角打ちによる変形・破損から救ってくれた功労者でありました。こうした保護ケースの耐衝撃性能を過信すべきではありませんが、無いよりは良い結果が得られる可能性は高いと言えます。

ちなみに、帰宅後にiPhone 7 Plus用とiPhone 6 Plus用のZEROSHOCKと比較してみたところ、変更点はただ一つ、メインカメラ開口部の寸法・形状変更だけで、それ以外はiPhone 6 Plus用と全く同一(※注13)でした。

 ※注13:ZEROSHOCKケースの後からはめ込む比較的高強度の樹脂製カバー部に至っては、完全に同一で相互に入れ替え可能です。また、このケースに収めてしまうとシルバーのiPhone 6 PlusとローズゴールドのiPhone 7 Plusで液晶パネル側では全く区別がつかなくなり、背面のカメラ部を見ないと本体色を含めどのモデルなのか外観だけでは判別できない有様です。

まぁ、iPhone 6 Plus・6s Plus・7 Plusと筐体の外形寸法や形状はほとんど変更無しに推移しているのですから当然といえば当然のような話ですが、短期間でのモデルチェンジが珍しくないこの業界で2年以上同じ系統の製品をほとんど変更無しに販売し続けているということも、このZEROSHOCKが市場でどのような評価を受けているかを物語るものだと言えるでしょう。

やはり変換アダプタ接続は繁雑だ

帰宅後、早速箱を開梱し、iPhone 7 Plusを取り出しました。

iPhone 7 Plusの箱を開封し、本体を取り出した状態この時点では付属品はヘッドフォンとACアダプタしか見えない

iPhone 7 Plusの箱を開封し、本体を取り出した状態
この時点では付属品はヘッドフォンとACアダプタしか見えない

本体を取り出すと、付属の充電器とインナーイヤーヘッドフォンが見えます。

付属インナーイヤーヘッドフォンもステレオミニプラグ端子からLightning端子に変更された新型となっているはずですが、この状態では従来品と区別がつきません。

そして、さらにインナーイヤーヘッドフォンのケースを取り出すと、その下にLightning-USBケーブルが現れます。

ここで「あれ? Lightning-ヘッドフォン変換アダプタは?」と思われた方もおられるでしょう。

ご心配なく。このアダプタは、Lightning-USBケーブルの収められた紙製仕切りの更に下にひっそりと収められています。

なお、この箱の内部はiPhone 6 Plusの時と比較すると構成がかなり変更されています。つまり、Lightning-ヘッドフォン変換アダプタの追加のために結構大がかりな構成変更が必要だったということになります。

パソコンがあれば概ね簡単に済ませられる移行作業だが

前回、iPhone 6 Plusへの機種変更の際には、それまで筆者がAndroid搭載スマートフォンを使用していたことから、その移行に伴う電話帳データなどの移行には結構面倒な作業が必要でした。

しかし、さすがは同一メーカーの直系の機種同士での移行というべきか、今回の移行作業では、別途インストールしていたアプリの移行も含めて、古いiPhone 6 PlusのデータをパソコンのiTunesでバックアップしておけば、それを新しいiPhone 7 Plusへ書き戻す作業を行うだけで、電話帳の移行を含め大半の作業は完了します。

この作業については、パソコンがない場合はiCloudを利用し、そちらにバックアップデータを保存することでも可能ですが、時間がかかる上に筆者が使用していた128GBモデルなどの大容量ストレージ搭載モデルの場合は、そこに保存された全データのバックアップができず、Appleが重要とみなしているデータのみバックアップ可となってしまいますから、可能であればiTunesが対応するWindowsあるいはMac OSを搭載したパソコンを用意してそちらにバックアップした方が、作業時間短縮やバックアップの確実性などの点で望ましい結果が得られると思います。

ただ、これで済まないのがいわゆるソーシャルゲームなどのゲームでのプレイヤー情報の移行です。

これについては、各アプリを確認して事前に引き継ぎナンバー発行などの作業を行って、その発行されたナンバーを移行後の端末上でインストールした各アプリ一つ一つにきちんと入力し引き継ぎ作業を完了させないと、そのプレイヤー情報そのものが使えなくなってしまいます。

Fate/Grand Order 引き継ぎナンバー発行画面ユーザー登録が必要なソーシャルゲームの場合、端末の機種変更の際にこうして必要なタイトル全てについて引き継ぎナンバーの発行などの移行手続きを行う必要がある。他の作業の大半が自動化されたiOSデバイスの場合、この作業が最も手間と時間を要するかもしれない

Fate/Grand Order 引き継ぎナンバー発行画面
ユーザー登録が必要なソーシャルゲームの場合、端末の機種変更の際にこうして必要なタイトル全てについて引き継ぎナンバーの発行などの移行手続きを行う必要がある。他の作業の大半が自動化されたiOSデバイスの場合、この作業が最も手間と時間を要するかもしれない

筆者の場合はインストール済みのゲームを一つずつ起動して引き継ぎ作業が必要か否かを確認したところ、「Fate/Grand Order」をはじめ6タイトルだけであったため比較的短時間で作業を終えられました。もっとも、1タイトル毎にパスワードを設定し、引き継ぎナンバーを間違えないように書き出したり、あるいは自分のtwitterアカウントに紐付ける形でバックアップ認証作業を行ったり、手順が(同じメーカーのタイトルでさえ)不統一かつ繁雑でしたから、この種のゲームを多数遊んでいるユーザーの方だと、事前の引き継ぎ手続きだけでもそのあまりの繁雑さにうんざりしてしまうかも知れません。

また、この種のゲームの引き継ぎ作業と共に行わねばならない重要な作業の一つに、いわゆるキャリアメールの再設定作業があります。

実はiPhoneの場合、キャリアメールはiPhoneからiPhoneへの移行ならば各キャリアが提供しているプロファイルデータをインストールして再設定を行えば、それだけでこれまで受信したメールデータへのアクセスやMMSメッセージ機能の利用が可能となります。

そのため、各キャリアのサポートページの案内に従ってプロファイルをインストールし再設定すれば、特に問題なくこれまで通りのメール送受信や過去の受信メールの閲覧などが行える様になります。

なお、このキャリアメールのリニアな引き継ぎが行えるのはiPhone同士での直接機種変更の場合だけで、例えばiPhone→Android搭載スマートフォン各種→iPhoneといった順番で 機種変更を行うと、iPhoneから他に乗り替えた時点で、プロバイダのメールサーバに保存されている従来機時代のメール送受信データは削除されてしまうようです。

このようなパターンで異なるOSを搭載する端末間で機種変更を行う方は、各キャリアが提供しているメールデータバックアップ・引き継ぎアプリを利用し、事前にメールデータをバックアップしておく必要があります。

流石に速いし綺麗だ

引き継ぎ作業が完了したところで、少々動作テストを行ってみることにしました。

光学1倍(広角:左)と光学2倍(望遠:右)の比較同じ地点での撮影だが、レンズの画角差でこれだけ撮影範囲に差が出る。ここまでならば高倍率デジタルズームのような画質劣化がないため非常に有用である

光学1倍(広角:左)と光学2倍(望遠:右)の比較
同じ地点での撮影だが、レンズの画角差でこれだけ撮影範囲に差が出る。ここまでならば高倍率デジタルズームのような画質劣化がないため非常に有用である

まずは写真撮影から。

店頭で試した時点でも思っていましたが、この新しいカメラは非常に便利です。

光学で2倍、デジタルズームで5倍、トータルで10倍のズーム機能ですが、正直どこでどのようにカメラを切り替えているのかよく判りません。

単純に考えても2倍の光学ズームだけでも全く違う画角に、それもほぼ同じ画質で変化するため扱いやすく、この機能だけでもこの機種に変えて良かったと思える程です。

次に、これまでiPhone 6 Plusでインストールされていたアプリをゲームも含めて順番に起動して動作させてみたのですが、処理の重かったゲームが軽々動作し、さらに起動に時間のかかっていたWordなどそれなりに規模の大きなアプリを動作させた場合の、起動後使用できるようになるまでの時間が大幅に短縮されたのを見て、iPhone 6 Plus発売からの2年間の技術の進歩を思い知らされました。

もちろん、こうした性能向上を期待して機種変更している訳ですから、これはこれで当然の結果ではあるのですが、これくらい各アプリの挙動の切れがよくなると、流石に感動せずにはいられません(※注14)。

 ※注14:ただ、Microsoft WordやMicrosoft Excelなどの挙動の変化を見る限り、この挙動の改善は統合プロセッサであるA8がA10に置き換わってCPUコア数が増え、GPUのシェーダー数が増えるなどしたといったプロセッササイドの性能向上よりはむしろ、メインメモリの容量が1GBから3GBに大幅増強されたことの影響の方が大きいのではないかと筆者は考えています。

Lightning-ヘッドフォン変換アダプタこれ単体で見ると非常に頼りない外観だが、このコネクタの内部にUSBコントローラやDAコンバータ、それにヘッドフォンアンプ回路が内蔵されている。音質は従来並で、致命的に悪いと言うほどでは無い

Lightning-ヘッドフォン変換アダプタ
これ単体で見ると非常に頼りない外観だが、このコネクタの内部にUSBコントローラやDAコンバータ、それにヘッドフォンアンプ回路が内蔵されている。音質は従来並で、致命的に悪いと言うほどでは無い

最後に、HF Playerを起動し、Lightning―ヘッドフォンアダプタを介して愛用のヘッドフォンを接続し、良く聞き知った楽曲を幾つか再生してみることにします。

このアダプタについては、発表の時点で既に「単体での価格から考えて、音質は期待できない」とあちこちで指摘されていた代物ですが、意外にも、というか少なくともiPhone 6 Plusの本体内蔵ヘッドフォン端子経由での音声出力と比較して露骨に判るほどの音質劣化はないようです。

もちろん、パソコン上のITunesで同じ楽曲を再生し、それをそれなりに高音質のオーディオカード経由でヘッドフォン出力した場合の音質と比較すると、比較するのもかわいそうなレベル(※注15)ですが、それでも上手くまとめた印象で、このアダプタを採用したことによる弊害は、ひとえにLightning端子の利便性低下のみということになりそうです。

 ※注15:筆者が長年愛用している、RMEのHDSP9632という発売開始から10年以上を経てなお現行製品の座に留まり続けているPCI接続のスタジオ向けオーディオカードを使用し、複数のヘッドフォンをそれぞれに接続し、ロスレス圧縮の楽曲データを再生して確認してみましたが、同じ周波数・同じ量子化ビット数での出力であるにもかかわらず、全く異なった音質となりました。まぁ、機材の価格や回路規模などの差を考えるとある意味当然の結果ですが、この相違から判断する限り、純正変換アダプタは安い部品を使って上手に音を「作って」、耳に心地よい音として出力する傾向があるようです。

これ以上の音質が欲しければ、本当にハイレゾ音源対応でiPhoneとLightning―USBケーブルで接続して認識されるポータブルDAC・ポータブルDACを使えということなのでしょう。

至極真っ当なiPhone 6 Plusからの乗り換え選択肢

以上、筆者がiPhone 6 PlusからiPhone 7 Plusへ乗り換えた顛末をご紹介しましたが、このiPhone 7 Plusは、Lightning―ヘッドフォンアダプタにまつわる問題を除けばほぼ完全なiPhone 6 Plus後継機種であると言えます。

どの機能もおしなべて高速で動作し、しかもカメラをはじめ高画質化やこれまで無かった機能のサポートが実現しているのですから、文句のつけようがありません。

強いて言えば、筐体寸法やデザインがメインカメラ周り以外は全くと言って良いほど変更されておらず、新鮮味が欠けることが難点といえば難点ですが、これは贅沢な要望と言うべきでしょう。

何にせよこれは非常に高性能な端末であると言えますが、それだけにヘッドフォン端子廃止とその対応としての単純構造アダプタの添付は、もう少し上手い手は無かったのかと思ってしまいます。

もちろん、レガシーデバイス/レガシーインターフェイスの排除に他社よりも熱心に取り組んできた、そして無線デバイスの普及推進にも大きく寄与してきたAppleの立ち位置からすれば、このヘッドフォン端子どころか、Lightning端子もいずれは廃止すべきものと見なされていても不思議はないのですが、Bluetooth接続のヘッドフォンでもAptXなどの高音質CODECの一般化がなされず充分有線接続に匹敵する音質が得られていない現状では、それは流石に時期尚早といわざるを得ないでしょう。

筆者個人の正直な感想としては、ただでさえ輻輳がひどい上に音質面でも良い結果を得るのが厳しい、2.4GHz帯利用によるオーディオ出力の無線化強行は勘弁してほしいところではあります。

いずれにせよ、今後のAppleのワイヤレスオーディオデバイスでの展開や、昨今のBluetoothデバイスにおける音声圧縮CODEC高音質化の潮流への対応が注目されます。

▼参考リンク
iPhone 7 – Apple(日本)
Apple (日本) – Apple Press Info – Apple、iPhone 7およびiPhone 7 Plusを発表 — これまでで最高かつ最も先進的なiPhone
メール(@ezweb.ne.jp)で利用するアプリ変更(メールアプリ→メッセージアプリ) | iPhone | au

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