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お絵かきをして見せっこするような感覚のFMシンセアプリ『Frum』

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by [2016年10月13日]

 Frumは、ざっくり言うと「アプリでイイ感じに使えるシンセ」です。新感覚FMシンセアプリ『FM Essential』を以前ご紹介しましたが、この『Frum』ではアプリ内で曲作りからSNS共有まで完結するのが特徴です。
 イイ感じのシンセを使うと、楽曲として組み上げてみたくなります。その辺りの欲求をうまいこと埋めてくれます。操作はお手軽に。仕上がりはそれなりに。

困ったらBUGボタンだ!

 アプリを立ち上げるとまずは歓迎されます。そしてデモ曲をお勧めされます。楽曲で歓迎してもらうってなんか良いですね。「このアプリはこんな素敵な仕上がりの曲がつくれるんですよ!」っていう紹介も兼ねていると思うのでお言葉に甘えて歓迎されましょう。
 「Timeline」「Popular」など投稿された楽曲が並んで表示されています。「いいね!」的なハートマークを押したりコメントを付けたりできます。SNSですね。クリエイター達とダイレクトにつながる感覚。モダンです。
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 「なにやら変わった音がたくさん使われた不思議な曲がいっぱいだなぁ」と、水族館の深海コーナーを眺めているような気分になったら実際にシンセを触ってみます。初見だとちょっと圧倒される見た目ですね。細かい横文字とパラメーターが並んでいるのを見るとワクワクする人と躊躇する人がいますが自分がどちらのタイプか判定するのに丁度いい塩梅の細かさです。ちなみに僕は後者でした。
 ですが触って壊れるツマミなんてないはずです。ましてや画面上のバーチャルなボタンやフェーダーです。どんなに無理にいじくりまわしても壊れて火を吹くなんてことはありません。遠慮なくグイグイ動かしてフィーリングでイイ感じの音を探します。
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 画面下部に並んだ4つのパレット的なやつに、音色という名の絵の具的なやつを乗せて、上のごちゃごちゃしたところで混ぜ合わせて好みの音にする的なやつです。
 真ん中のスタイリッシュな虫みたいなやつをタップすると次々と音が変わります。「お、これは」という音を見つけたらパレットをパシパシ叩いて音を出しながら周りのツマミをグイグイ動かして「これを上げるとこうなるのね」という感覚を掴みつつ音色をつくります。「この色はこんな景色を描くのに使えそうだ」みたいなのを4色用意したらいいんだと思います。
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 スタイリッシュな虫の上に音色の名前が出ていて、そこをタップするとストックされている音色の一覧が表示されます。絵の具のチューブがつまった箱的なやつです。
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 パレットの上部にあるタブを切り替えると、つくった音を並べるエリアに移動します。絵の具を乗っける画用紙的なやつですね。パレットをぬるっと触って乗せていきます。どんなのが描かれているかはループ再生して確認です。
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 イイ感じにパターンができたら隣のタブでパターンを並べるエリアに移ります。画用紙をちぎって乗せていく貼り絵的なやつですね。最初はひとつしかないので画面右の「DUPLICATE」か「ADD」でちぎった画用紙を追加して並べていきます。各パターンをちょんと触った状態で隣のタブに戻れば、画用紙に絵の具を乗っける的な作業に戻れます。この2つのタブを行き来しつつ一曲の音響風景を描いていく的な感じです。
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 4つの音色で作成していくちょっとした制約がゲームのようで面白い。進めていくと途中で「音階の指定ができないのか!?メロディ!!」と憤慨することと思いますがタブの長押しで編集機能が呼び出せるのでそこで発音している音に音階を割り当てたりできます。地道に打ち込めばそれっぽいベースラインが作れたような気になります。
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 一番右のタブは楽曲全体の情報を制御するエリアです。テンポや各音色のボリュームバランスを調整して仕上げます。作業中は画面右上の保存ボタンでこまめにセーブをするように心がけました。昔からの習慣です。常に画面に表示されているのでこのアプリの制作者も「セーブはこまめに」精神を推奨しているのでしょう。
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 セーブ画面では「Draft」か「Published」の状態かで保存形式を選択します。「Published」で保存するとこのアプリのSNS上に楽曲が投稿されます。
 タイムラインの先頭に入間川が投稿した「Drunk」と「Hangover」という曲が並びました。
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 シンセサイザーを使った楽曲制作がお絵かきをするように気ままにできるこのアプリ。見た目も機能もモダンなアプリですが、使っているうちに懐かしい気持ちになります。不思議。制作画面からすぐにSNS共有する機能で「できたよ!」と描いたらすぐに誰かに見せることができた頃の気持ちまで、気ままなお絵かきをしていた頃を思い起こさせる不思議な体験をしました。

アプリ基本情報

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Frum

配信元:TORICO Inc.

iOS価格:360円

  • バージョン iOS:1.1

※記事内の情報はすべてレビュー時(2016年10月13日)の情報です。

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