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子どもの頃は手に負えなかった名作『ロマンシング サガ2』の真髄に今こそ迫る

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by [2016年5月13日]

 2016年3月下旬にiOS / Android / PlayStationVita プラットフォームにてリリースされた『ロマンシング サガ2』
 スーパーファミコンをプレイしていた僕と同世代の人たちの間ではリリース前からSNSなどで話題になっていたこのタイトル、僕もリリースを楽しみに待っていました。
 このタイトルはかつて、かなり序盤で挫けてしまったので、常にかたわらにあるスマートフォンのプラットフォームである利点を存分に活用し、今度はこのタイトルの魅力の真髄に迫れるよう懐かしのグラフィックにタッチしていく所存でございます。スマホ移植が気になる僕はiOS版をプレイしていきたいと思います。
 それでは、ニューゲーム。

オープニングを見ろ! 昔の僕ちゃん!

 てっきり完全移植だと勝手に思い込んでいたのですが、オープニングムービーからつるっとしたグラフィックに手を止めました。ここでストーリーの導入が。

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 昔々世界を危機から救った七英雄がどこかに消えてしまって、おとぎ話的な扱いになった頃のお話。世界の危機が訪れた時、人々は『いつの日か七英雄がふたたび現れ世界を救う』という伝説により再来を期待していた。そして現れた七英雄…だがしかし!! というのがゲームプレイまでの導入です。
 ここで気付いたのですが、スーファミ版をプレイした当時、僕はオープニングを見ていなかった可能性が非常に高い。ここで結構大事なストーリーの導入があるのですが、思い出が蘇るというか完全に初見な新鮮さしかありませんでした。当時はきっと逸る気持ちを抑えきれずにすぐにプレイをスタートしたのでしょう。
 さぁゲームスタートです。主人公の名前を決めます。ヒロインの命名は無いので『イルマガワ』としてしまいます。

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 スタート直後、吟遊詩人が語り部として登場します。平家物語的な演出ですね。硬派です。

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 皇帝レオンが戦乱の世において、天下統一のため戦いに明け暮れていたとのこと。この国の歴史のようではありませんか。

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 そして操作開始。皇帝レオンを操作して魔物の討伐に出かけます。
 どこいったイルマガワ!! この最初のダンジョンが難しい。魔物のキャラクターアイコンに触れると戦闘が開始するシンボルエンカウントシステムなのですが、十字キーでも厳しいのに戦闘不可避でしょコレ! 操作はリメイク版『聖剣伝説』と同じくバーチャルスティック方式で画面左側の触れた部分を中心としてそこから引っ張った方向に操作キャラが移動するというものです。縦と横の移動で、ナナメ移動が無いため操作しやすいかなと思ったのですが、戦闘を避けようとすると非常に十字キーが恋しくなります。
 アクションRPGでは気にならなかったのですがシンボルエンカウントだとちょっと辛いので、画面上の敵は片っ端から蹴散らしていくことにしました。暴れん坊将軍です。と、思ったもののかなり苦戦します。適度に力尽きるとかいうレベルじゃなしに頻繁に返り討ちにあいます。しかも全滅です。硬派です。
 さらにこのサガシリーズ、戦闘における耐久力を表すお馴染みのHPに加え、LPなる指標があります。おそらくLifeのLだと思うのですが、戦闘不能に陥ると一つ減ります。回復しません。0になった仲間はパーティからいなくなるのです。硬派です。でもライフというのはアレですよね。選手生命的なものですよねきっと。共に戦った彼もしくは彼女たちは戦いの日々を引退し別な人生を歩むんですよね。きっとそうでしょう。
 魔物討伐を終えて戻ると城下町に異変が。

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 何があったのだ!「流し斬りが完全にはいったのに……」皇帝レオンの第一子、ヴィクトールが戦死します。この戦死のシーンでLPガッツリ減らされる演出があるので「LPは選手生命的な意味合い」という解釈をした淡い期待が脆くも崩れ去りました。硬派です。
 ヴィクトールの弟である第二子ジェラール、戦が得意ではない学者肌のようですが、父レオンと共に弔い合戦に参加します。

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既視感が……無い?

 そして5人パーティでヴィクトールの敵討ちに出向くわけなのですが、ホント敵が強い。王子の敵討ちならば皇帝は1個師団まるまる動かすぐらいした方がいいと思うのですが諜報レベルの人員で挑みます。できれば僕も諜報員っぽく潜入したかったのですが、戦闘を避けることをやめたので目に付いた傍から魔物に襲いかかりました。ミミック一体に全滅させられる恥を忍んで何度も戦闘を繰り返しました。
 キャラクターの成長はレベルアップの概念ではなく、パラメータごとに上昇していくシステムです。そして戦闘中に技を閃き新たな力を手にしていきます。そう、この技の閃きシステムにより強敵との戦闘時、起死回生の一手が突然生まれる快感がふたたび! と思っていたのですが、僕の記憶がサガシリーズの後継、ロマサガ3やサガフロンティアによって塗り替えられておりまして、ロマサガ2の閃きづらさに苦戦を強いられておりました。既視感のある光景のひとつひとつが「ああ、これはロマサガ3だ」「違う!サガフロンティアだ!」と記憶が混同しており、たぶんもうこの辺りで中学生当時の僕はプレイを止めてしまったのではなかろうかと思います。ストーリーの導入をスキップして苦戦するバトルを繰り返していたことが原因です。
 ですが悔やまれることにヴィクトールの弔い合戦後、かつての僕の心も激しく揺さぶったであろうドラマチックな展開が待ち受けておりました。

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 世界を救うはずの七英雄であるクジンシーに、息子の敵討ちを挑んだ皇帝レオンは敗れます。しかしレオンはクジンシーの必殺技を見切り、己の力を秘法により第二子ジェラールに託し息を引き取ります。父の死は無駄ではなかったのだ!彼は意味ある生を生きた!
 魔物討伐に出かけるレオンと共に戦闘に参加していたジェラールは、戦闘においてそれはもう心許ない青年でしたが、父の遺志を受け継いだ新皇帝ジェラールの勇ましさたるや! 意図せざる形とはいえ親離れをした男の成長は目を見張るものです。熱いものがこみ上げてきました。「去りゆく父が息子に何かを残す」設定に弱い僕がここまで見て手を止めたとは思い難く。やはりここまですらスーファミ当時プレイしていなかったのでしょう。
 統一により戦乱の天下を太平に導く王者としての民への思いやり。息子の殺害というかたちで、待ち望んだ期待を裏切るかつての英雄への父としての憤り。己の力が仇討ちに至らなかったひとりの男としての無念。それら全てを一瞬の「見切り」に込め、生き残った息子に託す男気。この辺りは想像するしかありません。硬派なゲームです。
 重厚なストーリーや人間ドラマの部分にこそ、このロマサガ2の魅力があるのではないか!? 大人も唸るほどの名作なのではなかろうか!? という予感を胸に悲劇の新皇帝ジェラールを代行する僕はクジンシーを成敗してきました。

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 音楽は懐かしい質感の当時のサウンド、イトケンさんでお馴染み伊藤賢治氏が彩りを添える楽曲が輝きを放っております。特に今回最も聞いていた回数が多い戦闘曲は「イトケンさんだ! サガシリーズだ!!」と唸るほど特徴的なベースライン。もはや楽曲のテイストの説明に用いられる品詞としても通用するのではなかろうかと思います。「ベースとドラム、イントロからがっつりイトケナイズでバトルしちゃって!!」なんてディレクション、通じると思いませんか?

 初めてのプレイで味わいきれず手を止めた頃から、十数年生きた今こそ、このタイトルの良さがわかるのではなかろうかと期待しております。単純にストーリーを追えなかった当時の僕の知能レベルも去ることながら、今はシナリオから想像を膨らませるための材料となる、生きた時間の長さがあるからです。そして当時序盤も序盤からコントローラーを置いた後ろめたさ! これもきっと僕を後押ししてくれることでしょう。
 冒頭でお伝えしたように、スマートフォン移植のメリットを生かして、常に傍にあるこの作品に触れていきたいと思います。

▼参考リンク
ロマンシング サガ2 | SQUARE ENIX

アプリ基本情報

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ロマンシング サガ2

配信元:SQUARE ENIX INC

Android価格:2200円 / iOS価格:2200円

  • バージョン iOS:1.0.0

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※記事内の情報はすべてレビュー時(2016年05月13日)の情報です。

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