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DJ入門に最適! 音楽制作にも使えるPioneer DJのアプリ『RMX-1000 for iPad』

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by [2015年10月30日]

RMX-1000

直感的な操作で楽曲をアレンジし、オリジナリティのあるDJパフォーマンスを実現するハードウェア『RMX-1000』

 DJ関連機器メーカーのPioneer DJから、DJプレイから楽曲制作まで多岐に渡り、多彩なアレンジを直感的に加えパフォーマンスを向上させるリミックスステーション『RMX-1000』のiPadアプリが先日リリースされました。
 iPadに最適化された本アプリの機能や操作性など、早速紹介していきましょう。文:内藤 朗(有限会社FOMIS)

単なるアプリ化にとどまらない

 RMX-1000 for iPadは、多くのプロDJに使用されているDJ機器『RMX-1000』をベースにしてiPadのUIに最適化して開発されたDJアプリです。RMX-1000で好評を得ている内蔵エフェクトはすべて搭載されているだけでなく、それらのエフェクトパラメータなどを自由にカスタマイズできるため、オリジナリティあふれるリミックスアレンジを楽曲に加えることが可能です。また、Inter-App AudioやAudiobus対応によって、多様な楽曲制作アプリとiPad上で組み合せることができるため、単なるDJプレイの用途だけでなく、iPad上のDAWアプリなどと組み合せた楽曲制作に活用できるなど、幅広く活用できるアプリです。

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RMX-1000 for iPadのGUI。ハードウェアのRMX-1000とほとんど同じデザインとなっている

豊富なエフェクト

 RMX-1000 for iPadの大きな特徴は、リミックスプレイに欠かせない各種のエフェクトを豊富に装備している点が挙げられます。これらのエフェクトは、主に「SCENE FX」「ISOLATE FX」「X-PAD」「RELEASE FX」という4つの機能があります。

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本文中で説明している各セクションの配置個所は、1:SCENE FX、2:ISOLATE FX、3:X-PAD、4:RELEASE FXとなっている

 まず「SCENE FX」は、各種エフェクトが大きく2種類のカテゴリー「BUILD UP(音追加系)」と「BREAK DOWN(音カット系)」に分類され、新たな楽曲展開を瞬時に作り出すエフェクト「ISOLATE FX」はDJミキサーに装備されているアイソレータのように周波数帯域ごとに音を加工し音色を変化させるエフェクト、「X-PAD」は原曲にない音をアプリ内蔵の16音色によって追加することが可能な機能、「RELEASE FX」は、楽曲の原音を消し、エフェクト音のみを出力することで新たなアクセントを楽曲に追加可能な機能です。

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赤い文字で上部に配置されているエフェクトが「BUILD UP」

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青い文字で下部に配置されているエフェクトが「BREAK DOWN」。また、下部の両脇にある黄色の枠線で囲んだ部分がサブパラメータの調整を行うノブだ

 エフェクトセクションについて何点か補足しましょう。
 まず、「SCENE FX」では選んだエフェクトに応じて設定された2つのサブパラメータがあり、エフェクトサウンドに多彩な変化をつけることができます。「ISOLATE FX」ではアイソレータ系の効果のバリエーションとしてISOLATOR、CUT/ADD、TRANS/ROLL、GATE/DRIVEという4種類の異なるエフェクトを装備し、入力されるソースに対してHI/MID/LOWの周波数帯域別にカット、ブーストなどを自在に変化させることができます。
また、「RELEASE FX」は楽曲の音を消してエフェクト音のみを出力する以外に、全てのセクションのエフェクトをオフにする機能も兼ねています。そのため、瞬時に様々なエフェクトでエディットされた状態から原曲の状態に戻すことができ便利です。
 なお、画面右上のCUSTOMIZEボタンをタップするとユーザー設定として、自分でパラメータ設定を変更することが可能です。

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CUSTOMIZEボタンをタップして設定を行う状態。ここでは例としてISOLATE FXの設定を行っている

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CUSTOMIZEボタンをタップして表示される各種メニューの一番右側にある歯車アイコンのボタンをタップするとヘルプ表示となり、各部の説明が表示される

操作は非常に簡単で、すぐにプレイに集中可能

 さて、実際に本アプリを使ってみます。
 左上の音符ボタンをタップすると選曲を行うメニューが表示され、iPadに保存されている曲からプレイしたい曲を選びます。曲を選ぶと同時に再生が開始されますので、あとはお好みのサウンドになるように各パラメータを操作するだけですから、操作性は非常にシンプルで誰でも気軽にDJプレイが楽しめます。

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プレイする曲を選択している状態。ここで曲を決定すると即座に再生が始まるので、あとはプレイに集中しよう

 ポイントは、ISOLATE FXセクションにあるFX SOURCEの設定でしょう。ここにはINPUTとX-PADのオンオフスイッチがあり、INPUTをオフにすればX-PADのサウンドのみにエフェクトがかかるようになります。例えば、原曲はそのままにサウンドを追加したいような場合にはこのように設定すると効果的です。また、SCENE FXのNOISEは、曲を再生していない状態でもサウンドを出すことができるため、曲前や曲間のつなぎのSEなどで使用すると本格的な演出が行えるのでオススメです。

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左側の黄色の枠線で囲んだ部分が入力ソースを選択するスイッチ。上部に並んでいる4つのボタンがアイソレータ効果の種類の選択スイッチとなっている

楽曲制作における活用例

 DJプレイだけでも十分楽しめるのですが、曲作りを行っている人なら、音楽制作にも本アプリを活かしたいところです。前述のとおり、Inter-App Audio対応のDAW上でプラグインエフェクトとして使用することができます。

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CubasisのオーディオトラックのインサートエフェクトとしてRMX-1000 for iPadを割り当てている状態。意表を突く効果を演出したい時などに活用するとよい

 例えば楽曲中で何かアクセントがほしい時などは、RMX-1000 for iPadのエフェクトはまさに効果的で、狙い通りのサウンドが得られるように思いました。また、Audiobusを使用して、ソフト音源 → RMX-1000 for iPad → CubasisなどのDAWと接続することによって、本アプリによるエフェクトを施したサウンドをDAWに録音する、ということも可能です。実際にリズムマシン音源のパターンを再生しながら上記の接続でCubasisに録音してみましたが、エフェクト処理を施したドラムサウンドを作りたい時にはなかなか重宝します。

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Audiobusの設定例

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リズムマシンアプリFUNK BOXを再生しながらエフェクトをかけつつ録音している状態


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Cubasis上のオーディオトラックに録音された状態

DJ事始めにオススメ

 DJプレイに興味がある人や始めたいけど何から始めたら良いか悩んでいる人は、このアプリをDJ事始めとして使ってみると良いでしょう。アイソレータやよく使用されるエフェクトなどが一通り備わっていますので、プレイしているうちにサウンドのセオリー的なものが身についてくるのではないでしょうか。また、楽曲制作中心の人にも飛び道具的なエフェクトプラグインとして活用していくのも十分アリだと思います。

アプリ基本情報

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RMX-1000 for iPad

配信元:Pioneer DJ Corporation

iOS価格:2400円

  • バージョン iOS:1.0.1

※記事内の情報はすべてレビュー時(2015年10月30日)の情報です。

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