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初心者も経験者も嬉しい強力なバージョンアップ! 自動作曲アプリ『Chordana Composer』

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by [2015年7月28日]

 今年の4月にリリースされたCASIOの作曲支援アプリ「Chordana Composer」がバージョンアップし、バージョン2.0となりました。
 このアプリは、なんとなく思いついたフレーズを元にして1曲へ仕上げてくれる機能が特徴ですが、大幅な機能追加によってどんなことができるようになったのか紹介したいと思います。文:内藤 朗(有限会社FOMIS)

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話題の自動作曲アプリがメジャーバージョンアップ

 Chordana Composerについては、以前本コーナーでもレビューしたように、思いついたモチーフを入力すると、それを元に1曲へと仕上げてくれる作曲支援アプリです。

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Chordana Composer バージョン2.0のメイン画面

 Chordana Composerは、曲へ仕上げるための楽典の知識などがなくても、自分で考えたモチーフを元に全体のメロディを作成し、アレンジまで行ってくれる至れり尽くせりの自動作曲機能を装備しているのが大きな特徴です。バージョン1.0では作った曲はAAC形式の圧縮オーディオファイルでエクスポートが行え、メール添付で容易にシェアすることができました。
 さて、今回のバージョンアップは、大きく捉えると作曲支援機能の強化、作った曲のシェア機能が強化されている点がポイントとなっています。これによって手軽に作って楽しむだけでなく、曲作りのメモやラフスケッチを行うためのツールとしても使いやすくなっています。もちろん、初めて曲作りを行う人も手軽に曲作りができるので、作曲入門ツールとしてもオススメのアプリです。

できあがりは、より多彩に

 それでは早速新機能について紹介しましょう。
 まずメロディ作成の元となるフレーズの入力方法にドレミ入力が追加されました。これはDAWソフトでMIDIデータを入力する際のマウス入力のような作法で、ドレミ(音名)ボタンと休(休符)ボタンを使用してメロディを入力する方法です。

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ドレミ入力を行っている状態。入力タイミングは音名ボタンの左右上部にある矢印ボタンとバックデリートボタンで位置を指定するステップ入力の作法も採り入れられている

 フレーズを入力する際は、ドレミボタンをタップして入力したい音程を選び、フリック操作の上下方向でオクターブの上下、左右操作で入力音符の長さを調整します。また、斜めの操作ではオクターブ上下と入力音符の長さを同時に指定することができます。このドレミ入力機能が追加された背景としては、「マイク入力の場合、鼻歌だと個人差が大きいことや口笛を吹けない人が意外と多いことから実装に至った(開発者談)」とのことです。いずれにしても入力方法の選択肢が増えることは、自分に合った作りやすい方法を選ぶ幅が増えるため、より多くの人が楽しみやすくなったと言えるでしょう。
 続いて自動作曲機能においては、選択項目が従来のジャンル(選べるジャンルが9種類に増えています)、曲調、メロディの動きの大きさ、メロディのテンション度に加え、小節単位のメロディの変化幅、メロディの作り方、オブリガート1、2という設定項目が追加され、より本格的な曲構成を持った曲が作成できるようになりました。前バージョンでは入力モチーフが同じ場合、生成結果は同じでしたが、本バージョンでは「毎回ランダムに変動した結果が得られるだけでなく、気に入ったサビができた場合には固定することも可能になった(開発者談)」とのことですので、よりイメージに合った曲を作ることができます。確かに前バージョンと比べると、同じフレーズで試してみてもバリエーションが増えているのが感じられました。

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自動作曲機能の設定画面。伴奏アレンジのバリエーションとなるジャンルが増えた

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メロディラインの起伏も一層細かく指定可能

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更にオブリガードの設定も追加された

MIDIエクスポートもできる!

 更にバージョン2.0では、作った曲を共有する機能も拡張されています。従来のAACのメール送信に加え、YouTubeへの動画(作った曲のサウンドとページめくり式の楽譜画像によるコンテンツ)アップロードが可能になった他、オーディオデータのAirDrop送信、メロディ(右手パート)と和音(左手パート)のMIDI出力などが可能となりました。

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各種ファイルのエクスポートを行う画面

 そして待望のMIDIファイルのメール送信(書き出し)も可能になりました! 前回レビュー時の最後に「MIDIデータでもエクスポートできると~今後のバージョンアップに期待したいところでしょう」と書きましたが、今回のバージョンアップで実装されたのは、それだけ本アプリが作曲ツールとしての需要が大きかったからなのでしょう。

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図中の「メールで送る」ボタンをタップし、AAC、Standard MIDI File(拡張子は”.mid”)、着信音(拡張子は”.m4r”)のいずれかを選択する

 また、着信音のメール送信機能も追加されていますので、パソコンと接続してiTunes経由でiPhoneへ転送することで作った曲をiPhoneの着信音として使用することもできます。

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着信音をエクスポートする際は着信音を選択した後に開始小節や演奏時間などする

実際に曲を作ってみた

 操作性は前バージョンとほとんど変わらないので、既に使用しているユーザーであれば、格段の機能アップが実感できると思います。
 特にMIDIファイルで出力できるようになった点は非常に大きいでしょう。手軽に曲作りができるだけでなく、パソコンのDAWソフトなどで更に曲作りが行えるようになったことで、場所を選ばずいつでも作業できるお手軽な作曲メモツールとしてもこれまで以上に活用できます。また、着信音書き出しもできるようになったので、ガラケーの着メロのようにオリジナルの着信音をスマホに設定してみるのも良いでしょう。
 まだ本アプリを試していない人もこの機会に一度試してみてはいかがでしょうか。

アプリ基本情報

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Chordana Composer

配信元:CASIO COMPUTER CO., LTD.

iOS価格:600円

  • バージョン iOS:2.0.2

※記事内の情報はすべてレビュー時(2015年07月28日)の情報です。

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