アイキャッチ画像

【号泣必至】祭りの夜、真相を求めてぼくは何度でもループする『彼女は最後にそう言った』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2015年5月13日]

ss026
ss001『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』など、泣けるシナリオ×愛らしいドット絵×心に沁みいるBGMでお馴染みのSYUPRO-DXから、待望の新作アプリ『彼女は最後にそう言った』が2015年5月10日にリリースされました。都心から3時間半の距離にある山奥の村「待宵村(まつよいむら)」が舞台のループADVです。

今作は前作『奴は四天王の中で最も金持ち』と比べるとシステムがさらに洗練され、ぐっとプレイしやすくなりました。シナリオも『ドブネズミ』寄りの青春物で、少年少女たちの友情や淡い恋心が描かれています。誤解を恐れずに言いますと、2000年代前半に大流行した美少女ゲームの「泣きゲー」というジャンルに近しいストーリー展開です。京都アニメーションによるアニメが大ヒットした『AIR』系統、といえばおわかりいただけるかもしれません(ロゴ(※参考画像)も若干雰囲気が似ていますね)。もっと最近のアニメだと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が近いでしょうか。キャラクターのかけあいやミニゲームが『ペルソナ4』的でもあります。

夏。田舎。幼馴染。消えた記憶。そこかしこに見え隠れする「すこしふしぎ」とミステリアスな死の影。ループする世界。胸に直接訴えかけてくるBGM……。アドベンチャーゲームとして最高かつ最強の布陣です。心して挑んだのですが、プレイ開始して5分しか私の涙腺は持ちませんでした。

泣きたい方、青春時代を追体験したい方、SYUPRO-DXファンの方、横田純脚本ファンの方、入間川サウンドファンの方……そしてなによりも「今に追われて疲れきっている方」にオススメしたい超良作アプリです。

▼関連記事
ドブネズミ~四天王の1年半でストアが激変!「お金儲けが苦手」SYUPRO-DXが語る個人開発の今
無課金で100万通りのオリジナルワザを作るRPG『奴は四天王の中で最も金持ち』
ユーザー評価が異常に高い『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』は内容も抜群だった
SYUPRO-DX 記事一覧

死んだ彼女「ナナミ」から届いた手紙

ss002 ss003 ss004
「ぼく」ことシンタロー(中秋 晋太郎)は東京の大学に通う19歳の青年。夏休みを利用してふるさとの「待宵村」に帰省してきました。待宵村は外界と隔絶された山奥にあります。天狗(山神)信仰が盛んな土地で、毎年8月14日に開催される祭の夜に、死者が天狗に導かれてこの世に戻ってくるとされています。シンタローはそのような伝説など欠片も信じていない、イマドキの「普通」の青年です。しかし、今年に限っては伝説を否定できない状況に陥ることになります……。

ss005 ss006 ss007
母親(アヤノ)に起こされるともうあたりは夕陽に包まれていました。高校を卒業してすぐに上京したシンタローを、アヤノは心配しています。カーチャンの愛は無限大ということですね。さて、村とは没交渉のシンタローのもとに一通の手紙が届いていました。なんの変哲もない茶封筒には消印が無く、中に入れられていたのはノートの切れ端で「お祭の夜 展望台で待ってます」とだけ書かれていました。

ss008 ss009 ss010
宛名を見たシンタローは凍りつきます。4年前に死んだ幼馴染、相楽七海(ナナミ)の名前が記されていたのです。悪質な悪戯を疑いますが、心の片すみには「ひょっとして……」という思いが澱のように積もっていきます。なにせ今日は年に1度の「うたかた祭」、天狗に連れられて死者がかえってくる日です。アヤノに促されるまま祭に出かけたシンタローは、とりあえず展望台を目指して村を歩くことにします。

シンプルなタップ操作

ss011 ss013 ss016
移動や調べ物、人に話しかけるなどの動作はすべてタップで行います。移動したい場所や調べたい場所をタップするとプレイヤーキャラ(シンタロー)が自動で動きます。出会った村人は「ジンブツ」で確認することができます。ミニゲームをプレイするときに役に立ちます。

ss012 ss014 ss015
得られた情報は「キオク」で読み返すことができます。同じものごとについても新情報がわかるとキオクは上書きされていきます。

ss017 ss018
セーブは画面左下のフロッピーマーク(若い方に通じるでしょうか/笑)から行えます。章が変わるときはセーブスロットを選べますが、章の途中は上書き保存のみです。セーブはいつでもできるので、こまめに保存することをオススメします。

天狗が現れ、鈴が鳴る

ss019 ss020 ss021
家から出るとすぐに中学時代の同級生で寺の跡取り・サクラバ(桜庭 和茂)と出会います。サクラバは強引にシンタローを旧友たちのもとに引きずっていきます。村長の息子・クジョウ(九条 時也)、村一番の才媛・ミヤコ(雪村 美夜子)、花屋の娘・チヅル(南雲 千鶴)……彼らはみんなシンタローのことを覚えていましたが、シンタローはあまり思いだすことができません。ナナミの死が辛くて、逃げるように村を出たからです。

ss022 ss023 ss024
8月14日はシンタローの誕生日。再会ついでにパーティをしようと誘ってくれるチヅルたちから「約束があるから」とシンタローは逃げ出します。来るはずがないとわかっていても、やはり展望台に行きたいのです。

ss027 ss026 ss028
村の北東部にある展望台を目指して歩きます。道に迷ったら村人の話を聞きましょう。みな様々な思いを抱えて祭に挑んでいます。中央のスクリーンショットの、おかめの仮面をかぶった村人の母親も、天狗に導かれてかえってきてくれてると信じたいですね……(村人の語りでまた泣きました)

ss030 ss031 ss032
やっとたどり着いた展望台。鈴の音とともに天狗が現れました。が、すぐに姿を消してしまいます。「天狗」は山の神の象徴です。恐れ多いので村人は天狗の仮面をかぶりません。では、あの天狗は一体……? 不思議に思いつつも、シンタローは展望台で「手紙の送り主」を、「ナナミ」を待ちます。

8月14日をループして真相を解き明かせ

ss033 ss034 ss035
しかし手紙の送り主もナナミも現れません。次第に明け方に近づいていきますが、展望台から見下ろす景色は真っ暗です。シンタローはふと気付きました。ナナミの死から逃げ回っている自分にも「光」がないのだ、と。ナナミの死の真実を知りたい。そう決意したとき、朝日が差し込んできました。

ss036 ss040 ss037
セーブ確認があります。きっちりセーブしておきましょう。また、ここでTwitterなどにシェアすると、現在のシナリオの進捗状況がわかります。タイトルがカットインして、物語の舞台は自室に戻ります。……時間が、まき戻っていました。ここからがこのゲームの本当の始まりです。

ss038 ss039 ss025
シンタローは8月14日の夕方から15日未明までをループする世界にいます。同級生たちとの再会も、VTR再生のようにしか見えません。ループする世界の中で、ナナミが死亡した事件の真相を追いかけます。村中を訪ねて、ナナミが死んだ「4年前の8月13日」についての情報を集めましょう。

次々と明らかになる物語や、人を訪ねていくうちに繋がるヒントなど、息をつかせぬ展開が私たちを待ち受けています。どのテキスト(シナリオ)も読みやすく、村人それぞれにストーリー(人生)があって、安定の入間川サウンドがプレイヤーを『最後に彼女はそう言った』世界へ引き込みます。きっと時間も忘れてプレイしてしまうと思います。


シナリオ担当・横田純さんのツイートです。どうか皆さん、「とりあえず2周目、オープニングだけやってみてください」。私からもこれ以上は言えません。ただ、号泣しただけです。

ミニゲームも楽しめる!

ss041 ss042 ss043
本筋である、ナナミとシンタローの物語のほかに、祭の夜だけチャレンジできるミニゲームがたくさんあります。クリアしなくともトゥルーエンドは見られますが、やって損はない、というよりすごく面白いので是非チャレンジしてみてください。失敗しても、何度でもチャレンジできます。ただ1つ気を付けてなくてはいけないのは、ループ前に頼まれたことは、ループがかかるとリセットされてしまいます。

ss044 ss045
大人のかくれんぼや死語部など、くすりとくるものがたくさんあります。また、ミニゲームをこなして村人との交流を深めておくと、2周目の何気ないテキストがちょっと違って見えるかも……?

すべての村人に意味がある、細やかに作り込まれたループADV『彼女は最後にそう言った』。おすすめです。是非プレイしてみてください。

▼関連リンク
SYUPRO-DX

アプリ基本情報

アイキャッチ画像

彼女は最後にそう言った

配信元:SYUPRO-DX

Android価格:無料 / iOS価格:無料

  • バージョン Android:1.0.3 / iOS:1.0.2

Androidアプリのアクセス内容

その他
ネットワークへのフルアクセス
ネットワーク接続の表示

※記事内の情報はすべてレビュー時(2015年05月13日)の情報です。

PageTopへ