4.7インチディスプレイのiPhone 6か5.5インチディスプレイのiPhone 6 Plusか、それが問題だ。

AndroidスマホユーザーがiPhone 6 Plusに機種変してみた (前編)

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by [2014年12月29日]

HTC J butterfly HTL21

HTC J butterfly HTL21

先日の記事でも記しましたが、筆者はこの11月末頃に故障で使用できなくなるまで、HTC J butterfly(HTL21)というOSがAndroid 4.1で5インチフルHD液晶を搭載したスマートフォンを使用していました。

このHTL21で何が起きどうなったかについては件の記事をご覧いただきたいのですが、ともあれ筆者は使用開始から2年経過を待たずしてこの端末の継続使用を諦め、当初計画よりもスケジュールを前倒しして機種変更をすることにしました。

AndroidスマホユーザーがiPhone 6 Plusに機種変してみた
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3つあった候補

実のところ、筆者はまだHTL21に異常の発覚していなかった、使用期間が1年8ヶ月を過ぎたあたりから機種変更についての検討を始めていたのですが、その時点では候補がいくつかありました。

 1:今後発表されるau(※注1)のAndroid搭載スマートフォン2014冬モデルのうち、ソニーのXperiaシリーズなど適当な機種に12月末の2年契約終了のタイミングで機種変更する。
 2:当時未発表であったものの既に大画面モデルの登場が噂されていた次期iPhoneに2年契約の終了を待って機種変更する。
 3:次期iPhoneの発売後端末価格が引き下げられることが目に見えていたiPhone 5sに2年契約終了のタイミングで機種変更する。

 ※注1:筆者の場合、家族割の制約などの事情からキャリアはau以外の選択肢がありません。

以上3案を検討していたのですが、1の秋になって発表されたauの新機種はどれも失礼ながら新鮮味ゼロで、筆者がわずかながら登場を期待していた64ビットCPU搭載でAndroid 5.0搭載の機種は一つも無かったので、その時点で事実上候補から外れていました。

ともあれ、そうして消去法で検討してゆくと残るのは2と3、つまりiPhoneということになるのですが、3のiPhone 5sは筐体がスリムな点と端末価格が低く抑えられることが期待できる点が魅力であるものの、搭載されている統合プロセッサ(およびコプロセッサ)が2の2機種よりも一世代古く性能や消費電力、それに発熱などの面で不利、という実用上割と無視できない問題があります。

こうした事情から筆者はスマートフォン機種変更の候補について、2のiPhone 6かiPhone 6 Plusということにこの時点でほぼ決めていました。

iPhone 6かiPhone 6 Plusか、それが問題だ

4.7インチディスプレイのiPhone 6か、それとも5.5インチディスプレイのiPhone 6 Plusか。

4.7インチディスプレイのiPhone 6か、それとも5.5インチディスプレイのiPhone 6 Plusか。

さて、こうしてよほどイレギュラーな事態とならない限り次はiPhone 6かiPhone 6 Plusで、という方針が定まったわけですが、問題はどちらの機種にするかです。

両機種の主な相違点を列挙してみると、カタログスペックとして明らかになっているのは

 1:寸法および重量
 2:電池容量
 3:画面解像度とディスプレイパネルのサイズ
 4:カメラの手ぶれ補正有無 

の4点となります。

1の寸法および重量は、携行時の取り扱いに結構響くので無視できません。できればHTL21と同じかより小さく軽い方が携行という観点では望ましく、その点ではよりコンパクトなiPhone 6は魅力的です。しかし、iPhone 6 Plusの平面寸法はともかく重量は意外と軽く、HTL21の代替という観点で見るとiPhone 6にはこれを完全に排除するほどの優位性はありません。

具体的に言うと、iPhone 6 Plusで172g。iPhone 6だと129gですから、iPhone 6 Plusはディスプレイサイズの拡大やバッテリー容量の増量の比率と比較すると期待される以上に軽量化されていると言えます。

iPhone 6 Plusを保護ケースに収めてshirtの胸ポケットに入れてみた状態サイズ的に思ったよりも余裕がある。

iPhone 6 Plusを保護ケースに収めてユニクロのシャツの胸ポケットに入れてみた状態
サイズ的に思ったよりも余裕がある。

さらに、一番危惧された衣類の胸ポケットに収まるかどうかという問題については、店頭展示の実機で試したところiPhone 6 Plusでもまだかなり余裕があって、これなら何らかの保護ケースに収めても十分入りそうだとわかりました。

また、画面サイズの大きなiPhone 6 Plusの場合、片手持ちで操作する際に指が画面の上部に届かないという結構深刻な問題があるのですが、これは後述するようにOS側で対策が講じられていることがわかりました。

そのため、筆者は1は特に重視しなくとも大丈夫、と結論しました。

次に2ですが、さすがに画面サイズが大きい=同じ厚さでも筐体サイズが大きくなるためバッテリー容量も大きくとれるiPhone 6 Plusが圧倒的に有利で、iPhone 6比でも約1.5倍と大きなバッテリーを搭載していて連続稼働時間も概ねそれに見合った大きな数字となっています。

HTL21の電池容量(2,100mAh)でも結局外部バッテリーの携行が事実上必須になっていたことを考慮すると、連続稼働時間を確保する観点ではiPhone 6 Plusの方がより望ましいということになりそうです。

3については、筆者の場合これまでフルHD解像度のHTL21を常用してきたため、それよりも解像度の低いiPhone 6を選びにくい状況です。

この機種の4.7インチという画面サイズが片手持ちで扱いやすいことは、より大きなHTL21の使用経験から容易に推測できます。

しかし、スマートフォン上でもテキストエディタを常用し、文字表示や文章編集環境を重視する筆者の利用形態では、ただ単に筐体サイズを優先してiPhone 6を選ぶのは少々厳しい気がします。

最後の4については、ハードウェアによる手ぶれ補正機能の有無以外はカメラの公称スペックに差がないため、純粋にこの機能が欲しいかどうかだけが問題となります。

ただ、これは確かにあった方が望ましい機能ではあるのですが、筆者の経験からいうとこの手の光学的な手ぶれ補正機能は機械的・電磁的な補償機構を備えるが故に往々にして故障や異常動作の原因となることがあるため、十分に信頼性が確保されていない初採用の機種は結構リスキーだったりします。

特にこれだけ微細な寸法のカメラモジュールの場合、ハードウェアは極力簡潔な設計とした方が故障発生率を低く抑えられるのは自明のことで、故障やトラブルを未然に抑止するという観点で見るとこの機能を省いたiPhone 6の方が有利です。

結局iPhone 6 Plusに

以上、色々検討した結果、最終的にiPhone 6 Plusを選ぶことにしました。

お値段で言うとiPhone 6 Plusはストレージ容量が128GBの最上位モデルの場合、au取り扱いのもので9万9,360円という結構なプライスタグが付されているのですが、下位の64GBモデルとの価格差がわずか3千円強で、iPhone 6でも128GBモデルは同じく3千円程度しかiPhone 6Plusとの価格差がなく、機能差やストレージ容量差、それに価格差を合わせて考慮するとiPhone 6 Plus 128GBモデルが一番お買い得だ、という判断になりました。
 
HTL21の経験から音楽データをバンバン転送したりすると16GBでは全く容量が足りないこと、それに何よりiPhoneの場合microSDメモリカードでストレージ容量を増やすことも出来ないことも、この判断に影響しています。。

機種変更のその前に

安心ケータイサポートサービスLTEauがスマートフォン利用者に提供している追加保証サービス。迂闊なことに筆者はこのサービスに加入していることを綺麗に失念していた。

安心ケータイサポートサービスLTE
auがスマートフォン利用者に提供している追加保証サービス。迂闊なことに筆者はこのサービスに加入していることを綺麗に失念していた。

こうして機種変更することにして、ショップの係員氏にその旨を伝え機種変更の手続きをすることになったのですが、ここで一つ件の係員氏から指摘がありました。

曰く、「HTL21を今後もAndroid用アプリのためにWi-Fi接続で使用するつもりがあるのならば、安心ケータイサポートを契約しているのだから機種変更前にHTL21を修理に出しておかないと、後からだと修理費用がものすごく高くつく」と。

筆者はすっかり失念していたのですが、HTL21では「安心ケータイサポートプラスLTEサービス」を契約していたので、また正常使用の範囲で前回の記事に記したような故障が起きていたため、無償修理となる可能性があったのでした。

試しに尋ねてみると、この保証サービス適用外で修理に出した場合、最悪だと何万円もの修理費がかかるとのことで、とりあえず機種変更前に修理見積もり依頼だけでもしてはどうか、と勧められました。

戦略的一時撤退

auバックアップアプリauがauスマートパスで提供しているメールデータやアドレス帳、それにアプリのバックアップを行うためのアプリ。修理時には全データ消去で返却されるため、このアプリによる事前バックアップが必須である。

auバックアップアプリ
auがauスマートパスで提供しているメールデータやアドレス帳、それにアプリのバックアップを行うためのアプリ。修理時には全データ消去で返却されるため、このアプリによる事前バックアップが必須である。

この係員氏の弁ももっともだと思ったので、筆者は機種変更をとりあえず保留し、HTL21を修理見積もり依頼に出すことにしました。

もっとも「見積もり」依頼といっても、「安心ケータイサポートプラスLTE」加入の契約者だと無償で修理できる場合は特に連絡無く問答無用で修理して返却されるとのことで、その場合概ね1週間から10日程度で修理完了となる、とのことでした。

つまり、最短でも7日は機種変更について再検討する時間ができたわけです。

そんなわけでHTL21の修理見積もり依頼をお願いしたのですが、修理中の代機として貸し出されたのは、富士通のARROWS ef FJL21という デュアルコアのSnapdragon S4と4.3インチHD解像度液晶を搭載した機種でした。

なお、この修理見積もり依頼と代機貸し出しの過程で、電話帳やメールデータの移動の必要が生じたのですが、これは「auバックアップアプリ」というauスマートパスユーザー向けに提供されているバックアップアプリを使用することで比較的簡単に移動できました。

帰ってきたHTL21

修理から戻ってきたHTC J butterfly HTL21ご覧の通りディスプレイ面中央部の湾曲もなくなり、新品同様となっている。

修理から戻ってきたHTC J butterfly HTL21
ご覧の通りディスプレイ面中央部の湾曲もなくなり、新品同様となっている。

見積もり依頼から8日が経過しショップから修理が完了したとの連絡を貰って出向いてみると、新品同然になったHTL21を渡されました。

修理代金は無料、修理内容は「ケース交換(フロント)」とのことで、詳細を見るとLCM(LCDディスプレイパネルおよびフロントケースを一体化したモジュール)とRigid-Flex Upper Boardが不良のため交換した由で、実質上半分が総取り替えとなりました。さすがに、弓状にしなっているのが一目でわかるほど変形したLCMは駄目だったということのようです。

もっとも、肝心のバッテリーについては交換について一切言及がなかったのが不気味なのですが、膨張したパックをそのまま元に戻せたとも思えず、新品同様の検査を行って正常だったとのことなので、とりあえず大丈夫と思いたいところです。

ちなみに、動作確認の必要もあって一旦「auバックアップアプリ」を用いて連絡先やメールデータなどの書き戻しをおこなったのですが、ここでChromeのブックマークはアカウントを登録してそちらでパソコンなどと同期させておかねばちゃんとバックアップされないことを失念していたことが発覚しました。

大した被害ではないのですが、このあたりの個人情報バックアップをもう少し確実に、わかりやすく一括して行う方法はないものなのでしょうか…。

いよいよ機種変更

そんなわけでHTL21の正常動作が確認でき、修理の手続きが完了したので引き続き機種変更手続きに入ることになりました。

ソフトバンク版やドコモ版のiPhone 6 Plus 128GBモデルは全色在庫無しでしたが、幸いにしてau版iPhone 6 Plus 128GBモデルのシルバーだけは前回に引き続き在庫有りでしたので、そちらへの機種変更をお願いすることにしました。

この際、新しい料金体系の説明もありましたが、筆者の月あたりの通信量や通話状況を説明すると、係員氏からは従来通りの料金体系の方が良いですね、とのご託宣が。

AppleCare+iPhoneを取り扱っている国内大手3キャリアともこのサービスを提供しているが、これはauのもの。ちなみに料金はソフトバンクがやや高くauとドコモは同額である。

AppleCare+
iPhoneを取り扱っている国内大手3キャリアともこのサービスを提供しているが、これはauのもの。ちなみに料金はソフトバンクがやや高くauとドコモは同額である。

実際、提示されたサービス内容や月あたりのデータ転送量などを子細に検討してみてもその通りだと思ったのでほぼHTL21時代と同じ契約のまま、変更するのは概ね「AppleCare+」などauではなくApple独自の保証サービスに関わる部分のみということで契約を行うことになりました。

iPhone本体・附属品の製品保証が2年間に延長されるこの「AppleCare+」サービス、月額400円(※注2)の料金がかかりますがバッテリー交換などのトラブル対策が本格的に必要になるのが2年縛りの後半、つまり通常の製品保証が終了した後の購入後1年経過以降であることを考えると、HTL21時代から加入している「auスマートパス」とセットで事実上必須のオプションサービスだと筆者は考えます。

  ※注2:初回月のみ200円。つまり2年間で9,400円かかることになります。もっとも保証無しの状態でのバッテリー交換費用が8,400円であることや、落下などによる故障は通常の製品保証の対象外であること、その場合のディスプレイ修理費用がiPhone 6/iPhone 6 Plusで1万円以上もかかり、さらにそれら以外の保証対象外修理サービス料金がiPhone 6/iPhone 6 Plusで3万円以上もかかることを考えると、これはもしもの時の備えとして全く高くないでしょう。

ちなみに、KDDIのIP電話や光インターネットサービスなどを使用していると更に割引が効くようなのですが、あいにく筆者の場合はauのメタルプラスという銅配線の固定電話サービスは利用しているものの、住んでいるマンションでVDSLサービスが行われていることなどから違うプロバイダを利用しており、残念ながらこのサービスは受けることが出来ませんでした。

事前作業の必要な連絡先の移動

Friends NoteauがAndroidとiOSの双方に提供しているアドレス帳管理アプリ。サーバへのアドレス帳データのバックアップ機能を備えており、Android搭載スマートフォンからiPhoneへの機種変更時にはこの機能を利用することでアドレス帳の移行を可能とする。

Friends Note
auがAndroidとiOSの双方に提供しているアドレス帳管理アプリ。サーバへのアドレス帳データのバックアップ機能を備えており、Android搭載スマートフォンからiPhoneへの機種変更時にはこの機能を利用することでアドレス帳の移行を可能としている。

以後、機種変更にかかる契約手続きは順調に進んだのですが、ここで一つ注意事項が係員氏より伝えられました。

連絡先データの移行が必要な場合は、今すぐauが提供している「Friends Note」というアドレス帳アプリをHTL21にインストールしてアドレス帳をこのアプリで利用できるよう変換し、その後Webサーバ上にバックアップする機能を利用して連絡先データをWebサーバにアップロードしておいて欲しい、というのです。

なおezwebサーバを用いて送受信する携帯電話メールの送受信データの変換・移動はできないとのことで、従来のメールデータはHTL21で閲覧して欲しい(※注3)、またメールアドレス等の設定は自分で行って欲しい、とも説明されました。

  ※注3:通常、auのスマートフォンや携帯電話で機種変更を行った場合、SIMカードを抜いて移動してしまうため、そのSIMカードに紐付けられて管理されているメールデータなどは(個人情報保護のため)元の端末で一切読み出しできなくなってしまいます。しかし、マイクロSIMカードを使用するAndroid搭載スマートフォンからApple純正のnano SIMカードを使用するiPhoneへの移行の場合は契約電話番号などへ紐付けられるSIMカードの情報を変更するだけで、元のSIMカードは元のスマートフォンに挿したままとなるため、電話などのSIMカードに書き込まれた情報を参照して動作する機能は当然無効となりますが、既存メール閲覧などは(元のSIMカードを抜かない限り)旧来の端末上で可能となります。

これは面倒ですがOSが異なるため仕方ないといえば仕方の無い話で、まだしもアドレス帳の移動手段が提供されているだけマシ、と考えるべきなのかも知れません。

auポイント利用で更にお安く

今回、端末料金の支払いは2年の分割払いを選択したのですが、筆者の場合幸いなことにauポイントが約1万円分ほど貯まっていたためこれを全額支払いに充当し、最初の2ヶ月分はこれで支払いが完了してしまいました。

先にも触れたようにau版iPhone 6 Plus 128GBモデルの販売価格は9万9,360円ですから、これだけで概ね1割の負担軽減となり、更に各種割引適用もあるため、今回の機種変更に伴う筆者の実質的な負担額は合計で4万円ほどとなるようです。

なお、このauポイント適用のタイミングで係員氏からau Walletカードの作成を案内されました。

特に必要性は感じなかったのですが、これはあっても困るものでもないので作成依頼の手続きをとることにしました。

これにて機種変更手続きは完了

こうして必要な書類への記入・確認作業が終わり、端末本体を渡されて状態確認の後、機種変更手続きは無事完了しました。

修理品の受け取りと動作確認からでしたので約1時間半と結構長い時間がかかってしまいましたが、機種変更手続きの作業そのものは半時間ほどで、これまでの機種変更と比較すると意外と短時間で終わった気がします。

まぁ、往々にしてこうしてすんなり手続きが進んだ場合に限って、後で色々面倒なことが起きたりするのですが、その辺の顛末は中編・後編にて語ることにいたしましょう。

中編に続く

▼参考リンク
Apple – iPhone – モデルを比較する
安心ケータイサポートプラスLTE | auアフターサービス:サービス・機能 | au
あんしん – auスマートパス
AppleCare+ | iPhone | au
iPhone の修理とサービス – Apple サポート

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