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超水道最新作『ghostpia』SF(少し不思議)な幽霊たちの物語連載開始

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by [2014年10月15日]



どこへも行けないこの町で、いろいろできないわたしは夢を見る。

『森川空のルール』や『佐倉ユウナの上京』などで人気の現役大学生創作ユニット・超水道の最新作『ghostpia』が2014年10月6日にリリースされました。連載形式で配信される今作は、雪の砂漠の真ん中にある幽霊たちの住む町が舞台です。

ニコニコ自作ゲームフェス4にもエントリー中。

デンシ・グラフィックノベルで広がる世界


物語は主人公・小夜子が目覚めるところから始まります。幽霊の町にひとりぼっちで暮らす幽霊の少女・小夜子は酷く忘れっぽく夢を覚えていることができません。



超水道が提唱するデンシ・グラフィックノベル形式で物語が展開されてゆきます。
背景CGの上にキャラクターの立ち絵CGを重ねるという一般的なノベルゲームより能動的な画面構成で、漫画と絵本の中間のような雰囲気です。18禁美少女ゲームブランド『Littlewitch』が用いていたフローティングフレームディレクター(FFD)システムの動きをシンプルに抑えたような演出だなと感じました。



1枚絵としてのCGを用いずに小夜子の動きを表現しています。シナリオテキストとイラスト、BGMを含めた演出が一体となって読者(プレイヤー)を物語世界にぐいぐい引き込んでいきます。



ひとりで暮らし住人達に避けられる小夜子の寂しさ、異質さが強く伝わってきます。セリフ部分はSEとして、人間の話声のようなノイズが挿入されます。いわゆるボイスはありませんが、ひとりひとりセリフ用のノイズ音は違っていて、キャラクターたちの存在感が引き立っています。

キャラクター

小夜子(さよこ)。主人公であり物語の語り部でもあります。普通の幽霊とは違い、夜明けから町に散歩に出かけます(その結果足が溶けてしまうこともあります)。西洋的な世界観の中で唯一の異邦人であり、街の幽霊たちにはニンジャと思いこまれています。避けられているのには理由があるようですが、第1話ではぼんやりとしか示唆されていません。1,025人目の幽霊である「ヨル」の正体とともに明らかにされていくのではないでしょうか。

パシフィカ。おそらく小夜子より年上の、大人っぽくて上品そうな幽霊。メーテルのような見た目通り優雅な雰囲気を漂わせていますが、案外俗っぽい普通の少女です。町を牛耳る「教会」に対してなんらかのコネを持っているようですが、教会の支配には否定的。イレギュラーな存在である「ヨル」の歓迎をしようと提案するのはパシフィカでした。ギクシャクしてしまった小夜子とアーニャとの仲を取り持とうと努力してくれた、優しい女の子です。

アーニャ。本名はアナスタシアですが、お姫様のような響きが好きではありません。町の修理屋で働いているメカニックで、かつて小夜子・パシフィカとともに町の外へ冒険に出たとき、自動車を用意したのはアーニャでした。現在は小夜子との仲がギクシャクしていますが、基本的には気のおけない同世代の少女です。

 

ヨル。幽霊の町の住人は常に1,024人と決まっているのですが、1,025人目の住人として現れました。そのため教会に目を付けられてしまいます。パシフィカは新しい住人であるヨルと仲良くなりたい、と、縁遠くなっていた小夜子とアーニャとともに歓迎会を開こうとします。第1話ではほとんど登場シーンがありませんが、小夜子の見る夢の中にたびたび登場し、不思議で少し不気味な印象を残していきます。

 

なんらかの事件があって、小夜子とパシフィカ・アーニャは疎遠になっていました。しかし町に1,025人目の幽霊「ヨル」が現れたのをきっかけに3人は再び交流を持つようになります。住人に避けられている異邦人の小夜子、上流階級の幽霊パシフィカ、不器用なアーニャ、そして「外」からきたヨルの4人を中心に物語はまわっていきます。

教会イズうんこ!


幽霊たちの住む町を支配するのは「教会」の神父です。町の流通は教会が管理しているため、1,025人目の幽霊「ヨル」を受け入れるのは難しいようです。そんな教会に対して、小夜子とパシフィカが叫んだのが……



しんみりとした空気を吹き飛ばす、2人の魂の叫びです(笑)本当に笑いました。
このあとも100年単位でシャワーをあびていなかった(!)小夜子のにおいなどうんこなネタが続くのですが、小夜子が(なんらかの理由で)住人たちから避けられていることを思うと、ちょっと考えさせれますね……。

圧倒的なイラスト、こだわりのタイポグラフィー

ghostpiaのイラストは徹底して絵本のような描かれ方をされています。アナログ色を強く押し出したイラストは、第1話のみで109枚も用意されています。

テキストに1対1対応するかのように絵が変わります。なんだかワクワクしますね。


感情表現も細やかです。使用されているフォントもすみずみまでこだわられていて、デジタルではない絵本が強く意識されています。


イラストには独特のエフェクトが加えられています。アプリ全体にときどきノイズが走る演出もあり、優しい中にも不気味さや不穏さが感じられます。



小夜子の物忘れの酷さも相まって、謎は深まるばかりです。


次回予告もこの通り。


NHK「みんなのうた」に使われているアニメーションのようだと思っていましたが、これは……(笑)

システム面もわかりやすい!

アプリそのものはオートセーブしてくれるようになっています。

前回終了した部分から読めるようになっています。画面にはしっているノイズは「仕様」です。BGMやSEにもノイズが多様されていますが、すべて演出なので安心してプレイしてください。また2本指タップでしおりをはさむことができます。短い話ですしセーブスロットが足りなくなることはありません。


バックログもあるのでうっかり読み飛ばしてしまっても大丈夫です。


クレジット画面やクリア時など、いつでもTwitterでプレイ状況を呟くことができます。

ghostpiaはO2 Engineで開発されています。O2 Engineはノベルスフィアのために開発された、ノベルゲームに特化したHTML5フレームワークです。ghostpiaもノベルスフィア版が公開されています。PCで楽しむこともできるし、スマートフォンからもプレイできるし、すべてのファイルをDLする必要がないので快適な動作が保証されています。

第2話の配信は2014年10月24日(金)の予定です。すべて無料でプレイできますので、是非みなさんもghostpiaの不思議な世界観に触れてみてください。

※iOS8で不具合が発生していますが、OS依存の問題のため、iOS7以前およびノベルスフィア版は問題なくプレイできます。

▼関連リンク
超水道公式WebSite
超水道(Twitter)
ghostpia(音が出ます)
O2 Engine
ノベルスフィア
ニコニコ自作ゲームフェス4

アプリ基本情報

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ghostpia

配信元:超水道

iOS価格:無料

  • バージョン iOS:1.0.2

※記事内の情報はすべてレビュー時(2014年10月15日)の情報です。

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