Arctic_ProSynth

【DTMアプリ】4トラックシーケンサーを搭載した多機能アナログモデリングシンセ『Arctic ProSynth』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2013年11月11日]

 Arctic ProSynthは、2オシレーターのポリフォニック式アナログモデリング音源で、多彩なエディット機能や、ボコーダーなど7種類のエフェクト、アルペジエーター、4トラック・ステップシーケンサーを搭載した高スペックな仕様になっています。

オシレーターセクション~ハイパーオシレーター/シンク/リングモジュレーション

ハイパーオシレーター機能

 2つのオシレーターの内部波形はノコギリ波/矩形波/三角波があり、矩形波と三角波はパルスワイズ機能付で、サブ・オシレーターは各波形に付属しています。
 ハイパーオシレーター機能は、トランスリードなどでお馴染みのスーパーデチューンが作れるもので、8つまでのボイス設定、デチューン/ファインピッチ調節があります。この機能は両オシレーターにあり、従来のノコギリ波だけでなく他の波形でも使用できるので、幅広いデチューンサウンドが作れます。
 オシレーター2には、シンク機能やピッチ・エンベロープ用のアマウントもあり、別画面にはリングモジュレーションや音色調節付ノイズオシレーターを備えるなど、充実した機能になっています。

フィルター&エンベロープ&LFOセクション


 フィルターは2基あり、接続タイプをシリアル/パラレル/スプリットの3つから選択できます。スプリットは各オシレーターに対してフィルターが1基ずつアサインされ、パンニング出力が左右に振り分けられる特殊なモードとなっています。
 フィルタータイプはロー/ハイ/バンド/ノッチ/オフや、-12/-24dB切り替え、キーフォロー、ベロシティ、モジュレーションアマウントなどが装備されています。レゾナンスの質感はTB-303のようなキレのあるタイプで、-24dBではパラメータのわずかな加減で心地良い発振を作ることができます。


 エンベロープは、フィルター/アンプ/モジュレーション用の3基があり、それぞれ「Slope」ボタンでスロープを細かく調節できます。


 LFOは2基あり、内部パラメータソースは、各オシレーターアンプやピッチ、パルスワイズ、フィルターなどを最大3つまでアサインしてコントロール可能です。波形はサイン/三角/ノコギリ/矩形の一般的なもの以外に、サンプル&ホールド/グライドといったマニアックなタイプも用意されています。最近のシンセでは見かけないLFOのディレイ機能「Fade in」などもあるのは便利です(図3)。

アルペジエーター&シーケンサーセクション

(図4)

 アルペジエーター機能の方向タイプは、UP/DOWN/UP&DOWN/ASSIGN/RANDOM/CHORDの6種類で、ビートは1/1~1/64の7種類、オクターブは4種類あり、ゲート調節やシャッフル機能などもあります。1/64はチップチューンのリードやSEに適しています。テンポのツマミはシステムメニュー内部にあるのが使いづらかったです。


ソース選択画面

 シーケンサーは16ステップの4トラック仕様で、ノート以外に内部パラメータをアサインすることができます。ステップへのノート入力は、スライダーと鍵盤の両方で行なうことができ、ステップ機能はステップ数指定やミュート設定、再生機能は逆再生、シャッフル機能などがあります。
 使い方としては、4トラックを4ポリフォニックシーケンサーとして利用したり、ノートと同時にフィルターやLFOパラメータなどを設定して複雑なオートメーション・フレーズを作ることができます。操作性がとても良く、機能も充実しているので、パターン保存機能は欲しかったです。

FX&X/Yパッド、演奏モード


 FXは、本格的なパラメータエディットが可能な7種類のエフェクター「EQ/ディストーション/コーラス(左)/フェーザー/ボコーダー(右)/ディレイ/リバーブ」を搭載しています。ボコーダーは4バンド仕様で4バンクの設定保存ができ、ソースはiPadの内蔵マイクを使用します。

 X/Yパッドは2基で、XとYには内部のシンセパラメータをアサインできます。ちなみにエフェクト・パラメータは含まれません。

ベンド機能

 演奏の発音モードは、ポリ/モノ/レガート/ユニゾンモードがあり、鍵盤の演奏モードにはグリッサンドと通常のピッチモードが別々にあります。ピッチモード時に鍵盤を押さえたまま左右にスライドさせるとベンド演奏することもできます。このほか、スケール機能(12種類)もあります。

Audiobus&MIDI機能

 MIDI機能は、VirtualMIDI対応でAudiobusとの連携も可能です。MIDIインプットは外部MIDI音源&アプリからノートコントロールと、内部シーケンサー&アルペジエーターの同期も可能です。MIDIアウトプットは外部音源をアプリの鍵盤で演奏できますが、シーケンサー&アルペジエーターでコントロールすることはできません。コルグのWISTにも対応しています。

EDM制作で重宝するフルスペックシンセ

 シンセとしてフルスペックなので、ひと通りのアナログ系サウンドが作れます。4トラックシーケンサーでは単なるフレーズ作りだけでなくEDMで聴かれるオートメーション効果が作れるので重宝するでしょう。

Arctic ProSynth

アプリ基本情報

Arctic_ProSynth

Arctic ProSynth

配信元:One Red Dog Media

iOS価格:1,000円

  • バージョン iOS:1.0.0

  • 備考

    iOS 5.1以降。iPad対応。

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年11月11日)の情報です。

コメントは受け付けていません。

PageTopへ