BeatMaker_2

【iOS Muzik!】BeatMaker 2で楽曲制作~新機能Inter-App Audio編

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by [2013年10月26日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1~2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り
  2. 第3~4回 Audiobusを活かしたシステム作り
  3. 第5~8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作
  4. 第9回 BeatMaker 2で楽曲制作 入門編
  5. 第10回 BeatMaker 2で楽曲制作 実践編~ピアノロール機能
  6. 第11回 BeatMaker 2で楽曲制作~新機能Inter-App Audio編
  7. 第12回 BeatMaker 2で楽曲制作~オーディオ編集機能

 前回はINTUA「BeatMaker 2」のピアノロールでの打ち込みやオートメーションについて紹介しました。今回はタイミング良くiOS 7の新機能「Inter-App Audio」に対応したので、これを使ったMIDIセッティングや打ち込み、オーディオ録音などを紹介します。

Inter-App Audioのセッティング画面

 Inter-App Audio設定は、ドラム/キーボード/オーディオトラックなどの音源を選択する「ADD INSTRUMENT」メニューに追加されました。Inter-App Audioアプリを管理している「AUDIO APPS」をタップすると、端末内にインストールされている対応アプリの一覧が表示されます。ちなみに「GET MORE AUDIO APPS」をタップすると対応しているアプリの一覧とストアへのリンクが確認できます。

ADD INSTRUMENTメニュー

Inter-App Audio対応アプリ一覧

 一覧から使用したいアプリを選択すると、「STUDIO」と呼ばれる内部音源や設定を管理する画面が表示され、自動的にオーディオトラックが作成されます。作成されたオーディオトラックにはアプリ名が表示されており大変分かりやすいです。

STUDIO画面

作成されたオーディオトラック

 さらに対応アプリを追加したい時は、STUDIOメニューの「INSTR.」から同じ要領で行なっていきます。

オーディオトラックへの録音

インプット設定

 アサインしたアプリを録音する場合は、STUDIOメニューに作成したチャンネル(ここではA01)内の「AUDIO」をタップして、「オーディオインプット設定」を表示させます。BeatMaker 2のオーディオトラックへの録音は、すべてこの設定画面で行ないます。設定にはインプットゲインやノイズゲート、リミッター、ARM機能(自動レベル)といった一般的な録音エフェクトを利用することが可能です。

 録音操作は、STUDIOのチャンネルにアサインしたアプリのアイコンをタップするとアプリ本体画面に移動でき、Inter-App Audioのスレーブ時のみ作成される「専用コントロールパネル」で行ないます。パネルには、再生/録音/巻戻し/タイムがあり、ここからBeatMaker 2をコントロールすることができます。

コントロールパネル

オーディオトラック

 録音操作は録音ボタンを押し、アプリを演奏して好きな場所で停止させるだけでBeatMaker 2のオーディオトラックに録音されます。録音したテイクは巻戻し、再生ボタンで聴くことができます。実際に録音されたトラックは、パネル内のBeatMaker 2アイコンをタップするとプロジェクト画面に戻れますので、そこで確認しましょう。

MIDIを使った打ち込みとレコーディング

 Inter-App Audioはオーディオ録音だけでは無く、同時にMIDIもコントロールすることができるので、対応した音源アプリをBeatMaker 2のMIDIトラックで打ち込み、そのままオーディオトラックに録音することができます。

 セッティング方法は、Inter-App Audio設定時に、すでに専用のオーディオトラックが作成されているので、打ち込み用のMIDIトラックをプロジェクトに追加します。作成するMIDIトラックは、STUDIOメニュー「INSTR.」→インストゥルメント音源「KEYBOARD」→「EMPTY PRESET」を選択します。

Inter-App Audioアプリ用にKEYBOARDを選択

外部アプリを使用する場合はEMPTY PRESETを選択

 BeatMaker 2では、Inter-App Audioアプリ専用のMIDIトラックを作成できないので、内部音源のMIDIトラックを代わりに使用します(FL Studioも同タイプ)。この時は内部音源も同時に立ち上がっており、内部音源側の音量をミュートしなければならないのですが、音源をスルーしてくれる「EMPTY PRESET」を選択することでこれを回避可能で、CPU負荷も軽減されます。

 MIDIトラックを作成したら、MIDIトラックとInter-AppアプリのMIDIチャンネルを設定します。MIDIトラック側の設定はSTUDIOメニュー内に作成したMIDIトラック・チャンネル内の「MIDI」をタップして、またアプリ側の設定はアプリ本体画面に移動して設定を行ないます。

MIDIトラックのMIDI設定

アプリ側のMIDI設定

1:オーディオトラック 2:MIDIトラック

 最後にプロジェクト画面に戻り、作成したMIDIトラックに打ち込みを行なったら、トランスポートの録音ボタンを押してレコーディングすると、Inter-App Audioアプリ専用のオーディオトラックに記録される流れとなります。

実際にInter-App Audioはどの程度使える?

 MIDIトラックに打ち込み~オーディオトラックで録音という流れで解説してきましたが、BeatMaker 2ではMIDIトラックの音源をそのままオーディオファイルにエクスポートできます。本来はこのような手間はいらないのですが、検証に使っているA5プロセッサのiPadでは、Inter-Appアプリを2つ立ち上げるのが限界なので、このようなやり繰りが必要となります。Inter-App Audioの本来の機能では、Audiobusのようにアプリ数の制限はなく、セッティングしたアプリをそのままプロジェクトに保存できる良さがあります。これはほとんどPCのDTMに近い環境となりますが、端末パワーの向上やInter-App Audioプログラムの改善が必須となります。
 先日発表されたA7プロセッサ&64ビットのiPad Air&iPad miniではかなり期待できると思われるので機会があれば検証してみたいですね。

次回予告
 BeatMaker 2のレコーディングや編集機能などを紹介します。お楽しみに!

アプリ基本情報

BeatMaker_2

BeatMaker 2

配信元:INTUA

iOS価格:2,000円

  • バージョン iOS:2.5

  • 備考

    iOS 5.0以降。iPhone、iPadおよびiPod touch対応。iPhone 5用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年10月26日)の情報です。

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