iSEM

【DTMアプリ】Oberheimのモジュラー音源がiPadによみがえる『iSEM』

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by [2013年10月16日]

 MinimoogのiPadアプリ『iMini』を開発したArturiaから、Oberheim(オーバーハイム)のモジュラー音源『SEM(Synthesizer Expander Module)』を再現した『iSEM』がリリースされました。このアプリは、すでに発売しているPCソフト版『Oberheim SEM V』をベースに、iPadならではの追加機能を搭載したもので、iOS 7の新機能「Inter-App Audio」にも対応しています。

ハードウェアとして復刻した『SEM PRO』。取り扱いは株式会社エムアイセブンジャパン。

PCソフト版『Oberheim SEM V』。取り扱いは株式会社フックアップ。

OberheimサウンドがiPadで楽しめる

 Oberheimのアナログシンセと言えば、名器OB-XaやOB-8が80年代のロックバンドの定番シンセとして使われており、特にVan HalenのJUMPなどは有名です。Oberheimのシンセサウンドの特徴は、音の厚みやエディット時の豊かな表現力などが挙げられ、ほかのシンセには無い独自の世界観を持っています。
 iSEMのオリジナルである『SEM』は、Oberheimの初期(1974年)に開発されたハード機のモジュールシンセで、数台のSEMを鍵盤付き筐体内に組み合わせて使用する仕組みとなっています。
 iSEMでは、1台のSEMモジュールにサブオシレーター&LFO2モジュール、アルペジエーター、3基のエフェクター、スケール機能、パフォーマンス機能などを追加した8音ポリフォニック仕様となっています。

中央がSEMモジュール

パラメータを4つのコントローラーにアサインできるパフォーマンス機能(上部)とスケール機能(下部)


 ファクトリープリセットには、80年代初期~中期の海外楽曲で聴かれる有名なブラスサウンドやベース/リード/パッド/オルガンといったお馴染みの音色を楽しむことができます。

モジュレーションマトリックス&ボイスプログラム機能

 モジュレーションマトリックス機能では、内部パラメータとコントローラーのルーティングを8つまで行なえ、通常の設定では不可能な複雑なサウンドを作ることができます。コントローラー用ソースは、MODホイール/アフタータッチ/ピッチベンド/2機のエンベロープ&LFOがあり、内部パラメータはVCO/VCF/LFO/ENV内のほとんどを選択できます。

演奏時は使用しているボイスナンバーが点灯

 ボイスプログラム機能は、発音する各ボイスに対してVCO/VCF/LFO/ENV内のパラメータを設定できるユニークなものです。昔のアナログシンセは、発音数分のVCO回路を搭載しており、8ボイスの場合では8つの回路を使って8音ポリフォニックを実現させ、単音演奏した場合は各VCO回路を順番に移動する仕組みとなっています。この時代では、よくモノフォニックシンセ8台分を搭載した…という表現が多用されていましたが、単音演奏した際に発音ごとに微妙にチューニングやサウンドが違うのはこの構造のためで、iSEMのボイスプログラムでは当時のサウンドを再現できるこだわりの設計となっています。

Inter-App Audio&Audiobus対応

 MIDI機能はフルサポートで、MIDIイン/アウト、チャンネル設定も可能です。iOS 7に搭載された新しいオーディオ&MIDI機能「Inter-App Audio」や、Audiobusにも対応しています。図はヤマハのDAWアプリ『Mobile Music Sequencer』のメニューとiSEM内に表示される専用コントロールパネルです。

外部アプリのInter-App Audioメニュー

iSEMに表示されるパネル

アナログのエミュレーションに定評のあるArturiaならではの温かさと太さ

 Oberheimのシンセはアナログシンセらしい温かみのあるフィルターや太いサウンドが特徴で、iSEMではこれらを見事に再現しています。本物のアナログシンセサウンドを体感したい人にはぜひオススメです。

iSEM(iPad版)
SEM PRO(ハードウェア復刻版)
OBERHEIM SEM V(PCソフト版)

アプリ基本情報

iSEM

iSEM

配信元:Arturia

iOS価格:850円

  • バージョン iOS:1.0

  • 備考

    iOS 5.0以降。iPad対応。

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年10月16日)の情報です。

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