BeatMaker_2

【iOS Muzik!】BeatMaker 2で楽曲制作 入門編

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by [2013年9月21日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1~2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り
  2. 第3~4回 Audiobusを活かしたシステム作り
  3. 第5~8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作
  4. 第9回 BeatMaker 2で楽曲制作 入門編
  5. 第10回 BeatMaker 2で楽曲制作 実践編~ピアノロール機能
  6. 第11回 BeatMaker 2で楽曲制作~新機能Inter-App Audio編
  7. 第12回 BeatMaker 2で楽曲制作~オーディオ編集機能

 INTUA『BeatMaker 2』はFL StudioやCubasisのように内蔵音源とシーケンス&オーディオトラック構成のDAWアプリです。特にMIDI機能が充実しており、外部MIDI音源&内部アプリとの連携、MIDIコントロールの書き込みやMIDIファイルのインポート/エクスポートなど、従来のDAWソフトのような感覚で扱える特徴を持っています。今回は入門編として基本的なスペックについて解説します。

本格派ドラム&キーボード・サンプラー


 BeatMaker 2の音源部は、本格的なパラメータ&EDIT機能を搭載したドラム&キーボード・サンプラーが搭載されています。ドラムサンプラーは、AKAI『MPC』のような16パッドスタイルで、8バンク計128音色を同時に扱えます。

 プリセットのキット音色には、ドラムンベース/ダブ/エレクトロニカ/ヒップホップ/ハウス/テクノ/ジャズファンク/ロック/ビンテージマシンなどの音色パッチが用意されています。

  
 パッドのEDIT機能には、各パッドごとにボリュームやパンをはじめ、カットオフ/レゾナンス(LP/HP)、トランスポーズ、ファイン、リバース、発音モード(ワンショット/ループ/ホールド/ループ&ホールド)、X-GROUP(ミュートグループ設定)、エンベロープ(ADSR)などがあり、ライブモードではMPCのように16パッドで音程演奏をしたり、ベロシティ、ミュート、リバース機能を操作することができます。
 各パッドへの素材インポートは、プリセット音色キット内のWAV素材やAudioPaste素材、レコーディング機能でのサンプリング素材を利用できます。

 
 キーボードサンプラーはポリフォニック仕様(1~32音)で、本格的なシンセパラメータ(フィルター/2LFO/2エンベロープ)やマルチレイヤー機能を搭載しており、これらの機能を活かしたプリセット音色は、9カテゴリ120種類程の音色が用意されています。ちなみにシンセ系音色は多めですが、通常のGM程度の音色は内蔵されています。

 素材のインポートはドラムサンプラーと同様の機能を持ち、両サンプラー共通の波形編集機能では、ノーマライズ/ミュート/リバース/フェードイン・アウト/クロス・フェードのほか、タイムストレッチやピッチシフト、サンプルをスライスしてドラムサンプラーにインポートできるチョップ機能など本格的な仕様となっています。

オートメーション機能を搭載したピアノロールシーケンサー

 
 シーケンサーは、キットネームが表示されるドラム(左)、キーボードサンプラー(右)ともにピアノロール仕様です。打ち込みはドローツールと連続書きできるフルツールで行ない、入力音符はグリッド表示を切り替えて、1/8~1/96といった細かい音符設定も可能です。ノート編集機能は、セレクトツールでノートを指定してツール編集するタイプで、デリートやトランスポーズ、コピー、サイズ変更などを行ないます。


 オートメーション機能はベロシティをはじめ、トラックのボリューム/パン/ミュート/ソロ/エフェクトセンドや各サンプラーのシンセパラメータを個別に設定可能です。書き込みはグリッド音符に合わせたグラフ表示でとても扱いやすいです。すべての打ち込みや操作は、制限無しのアンドゥ/リドゥが可能なので安心して作業が行なえます。

シーケンサー&オーディオクリップ編集


 サンプラー音源のシーケンサートラックや、オーディオトラックのクリップ編集は、ピアノロール編集と同機能の編集ツールでクリップを指定して行なうタイプです。グリッド表示は1/1~1/96まで設定でき、これに合わせてクリップ移動やサイズ変更などを細かく編集できます。トラックは数や同一トラックの制限は無いので、例えば、シンセパートのサンプラートラックをリードとコード別に分けたり、オートメションのみを別にして作業をしやすくすることも可能です。クリップサイズに合わせてループ設定する機能などもあり便利です。

 
 オーディオトラックは、サンプラーと同様に内蔵マイクや対応したオーディオインターフェース、Audiobusでの録音のほか、AudioPasteやミュージックファイル、Dropbox、BeatMaker専用サーバーなどからインポートが行なえます。編集機能はサンプラーで紹介した内容と同様です。

豊富なFXとバスチャンネル機能


FXバス

 BeatMakerのミキサー機能は、大きめなスライダーとツマミを持った扱いやすいインターフェースと、4つまでのFX&バストラック機能を持った本格的な仕様です。

 内蔵FXは11種類(コンプ/コーラス/ディレイ/リバーブ/フィルター/ビットクラッシャーなど)あるのですが、各サンプラーやオーディオトラック、さらにバストラックに各3基までインサーションFXとして設定できる贅沢な仕様となっています。ちなみに他のDAWアプリでは出力がオーバーロードしがちですが、このBeatMakerは安定感がありました。

11種類のFX

 

3基のインサーションFX

フルMIDIサポート

  
 MIDI機能は、MIDIイン/MIDIアウト設定(左)があり、外部音源や内部のサンプラー音源、各トラックボリュームやパンのコントロール、Virtual MIDI、MIDIクロックが利用できます。外部音源やアプリをコントロールする場合は、サンプラートラックを使用し、オーディオトラックに直接録音できます(Audiobusも利用可)。オートメーション機能は、シーケンサートラック内の各コントロールにアサインされているMIDI CC(右)を利用できます。フルMIDI機能はレコーディングがとても楽なのですが、内部サンプラーやトラックを外部コントローラーから操れるので、ライブにも使用できる設定となっています。

次回予告
 BeatMaker 2の実践編として、具体的な打ち込み方法やレコーディングなどを紹介する予定です。お楽しみに!

BeatMaker 2

アプリ基本情報

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BeatMaker 2

配信元:INTUA

iOS価格:1,700円

  • バージョン iOS:2.4.8

  • 備考

    iOS 5.0以降。iPhone、iPadおよびiPod touch対応。iPhone 5用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年09月21日)の情報です。

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