Thesys

【DTMアプリ】SUGAR BYTESのステップシーケンサー『Thesys』

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by [2013年9月16日]

 ドイツの音楽ソフトメーカー“SUGAR BYTES”は、斬新なプラグイン音源やエフェクトをリリースしており、Boys Noize、Modeselektor、Matthew Herbert、Mouse on Marsなど多くの海外アーティストに愛用されています。今回紹介する『Thesys』はPCソフトの移植版で、アナログ音源を搭載し、外部音源もコントロール可能な多機能ステップシーケンサーアプリです。

シンセ音源をコントロールできるステップシーケンサー

 Thesysは、内蔵のアナログシンセ音源(1VCO/1VCF/2EG/1FX)を最高32ステップの5つのパラメータトラック「ピッチ/ベロシティ/ゲートタイム/パフォーマンス/MIDIコントロール」を使って、音源パラメータやフレーズをコントロールできます。ノートトラックは1つなので1パートが基本ですが、TECHNO/IDM/EDMなどで聴かれるトリッキーなフレーズを得意としており、これらは200個のファクトリープリセットで楽しむことができます。ちなみにデフォルト画面表示は小さいですが、ダブルタップで拡大可能(2倍)なので操作には問題ありません。

1:5つのステップシーケンサートラック 2:アナログシンセ 3:アクションパッド 4:パターンシーケンサー

アナログシンセ音源部
 VCOセクションの波形は三角/矩形波を基本に、モーフィングタイプのツマミ操作でニュアンスの違う波形を作成できます。このほか、デチューン、エンベロープ(ADSR)、レベル、パンがあります。
 フィルターセクションは、カットオフ/レゾナンス/EGアマウント/エンベロープ(ADSR)の構成です。
 ディレイは、L/R個別設定可能なステレオタイプでフィードバック、MIXがあります。

 ファクトリープリセットから70音色が利用できる他、ユーザー音色もここで管理されます。全体のサウンドはハリのあるアナログシンセ音でフィルターやエンベロープもキレのある心地良いサウンドが特徴です。

ピッチ&ベロシティ&ゲート・トラック
 ピッチトラックの入力は2種類あり、ステップモードではステップ内のグラフを上下操作でキー設定でき、LIVEモードではトラック下の鍵盤から入力することができます。十字アイコンは左右操作で全ステップの前後移動、上下操作はトランスポーズとなっています。

1:ピッチ 2:ベロシティ 3:ゲート


内蔵鍵盤

 スケール機能は、30種類以上のプリセットスケールがあり、左の鍵盤アイコンではルートキー設定が行なえます。上から2段目のベロシティトラックと3段目のゲートタイムトラックもグラフEDITで設定します。

 アナログシーケンサーでお馴染みの各トラック付属の再生モードには、「通常/逆再生/ランダム/2&3&4ステップおき」の6種類があり、トラック別に設定するだけで1つのフレーズから多くのバリエーションを作成できます。各トラックでは2種類ランダム作成機能なども利用できます。

パフォーマンス・トラック
 上から「オクターブ/ベンド/コード/ロール/ランダム」の5種類のフレーズ加工をステップごとに設定できます。ベンドは20種類のプリセットカーブがあり、複雑なピッチ加工が行なえます。コードは54種類のプリセットコードをステップ指定することでポリフォニックで発音します。ロールは連符を基本としたUP/DOWNの設定が行なえ、ランダムはピッチ/ベロシティ/ゲート/ベンド/コードなど20種類程度のパラメータを各ステップに設定することで、ランダム加工されるユニークな機能となっています。

1:オクターブ 2:ベンド 3:コード 4:ロール 5:ランダム


ベンド

コード

ロール

ランダム

モジュレーション・トラック

8つの内部トラック切り替え

MIDIコントロール

 8つの内部パラメータ(DELAYMIX/PEAK/RESO/CUTOFF/DETUNE/WAVE/PAN/LEVEL)を個別にコントロールできる8つのトラックを装備しています。さらにこれとは別にMIDIコントロール(1~128)を指定して外部MIDI音源などのコントロールも可能となっています。

パターンシーケンサー&MIDIノートコントロール機能

パターンシーケンサー

 パターンシーケンサーでは、16個までのパターンを8つまで連結できる仕組みで、各パターンはリピート機能、基本ステップ指定(1~32)を利用できます。

MIDIノートからパターンを変更

 この16個のパターンは外部MIDIノートからコントロール可能なので、鍵盤からリアルタイムで切り替えたり、外部シーケンサーでプログラムすることができます。

プレイ中にフレーズ加工が可能なアクション機能

 プレイ中に使えるアクション機能の8つのパッドボタンには、「ゲートタイム/ベロシティゲート/ルーパー/スローダウン(テンポ)/リトリガー/マニュアルステップ」などがあります。ゲートタイムやルーパー、ベロシティゲート(リズムゲート)などは指定した数値で加工できます。これらの機能もMIDIノートからのコントロールが可能です。

MIDI機能~内部、外部音源のコントロール

 MIDI機能は、MIDI IN/OUT、VirtualMIDI、MIDIクロック対応のフル仕様で、内部シーケンサーから外部MIDI音源やアプリをコントロールしたり、内部音源やパターンなどを外部からコントロールできます。AudioBusにもしっかりと対応しています。

クオリティは折り紙つき

 内部/外部音源の両方で使えるのが便利です。世界のエレクトロ系アーティストが使用するメーカーだけあり、専門的な細かい機能が充実しているので、専用のステップシーケンサーをお探しの人にはぜひオススメです!

Thesys

アプリ基本情報

Thesys

Thesys

配信元:Sugar Bytes GmbH

iOS価格:1,300円

  • バージョン iOS:1.0.2

  • 備考

    iOS 5.0以降。iPad対応。

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年09月16日)の情報です。

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