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【iOS Muzik!】FL Studio Mobile HDで楽曲制作 ピアノロール編

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by [2013年8月05日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1~2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り
  2. 第3~4回 Audiobusを活かしたシステム作り
  3. 第5回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 入門編
  4. 第6回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 ドラムパート/ステップシーケンサー編
  5. 第7回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 ピアノロール編
  6. 第8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 オーディオトラック編
  7. 第9回~ BeatMaker 2で楽曲制作

 前回よりFL Studio Mobile HD(以下FL)の実践編として各機能の基本的な使い方や応用テクニックなどを紹介しています。実践編の2回目は、ループスライサー『Slicex』をベースとしたループ素材やピアノロール入力について取り上げます。ちなみにFLのAndroid版を使用している方もMIDI/Audiobus以外は同機能なのでぜひ参考にしてください。

Slicexループ素材の使用


 各音源の音色データを管理している「Instruments」内の「Loops」のドラムループ素材は、PC版FL Studio付属のスライサー音源「Slicex」をベースに制作されたもので、Mobile版でも同様に、ビート単位でスライスしたオーディオ素材をMIDIノートで扱うことが可能で、フレーズの修正や再構成などが行えます。

 このSlicex素材を使ってフレーズ修正を行なう方法は、ステップモードとピアノロールモードの2つから選択できるのですが、ステップモードでは表示が広くなって修正が困難なので、ピアノロールモードの使用をオススメします。このピアノロールでのスライスの仕組みを説明しますと、スライスされたドラムループ素材は1小節内でキーのCから順番に16個のノートにアサインされており、C2はキック+ハット、C♯2~D♯2はハット、E2はスネア+キック+ハットといった感じになっており、このノートの順番を変えるだけでフレーズ変更ができます。MIDIノート化された各素材はピアノロールモードでは鍵盤演奏、ステップモードではパッド演奏が可能なので、リアルタイム録音でも利用できます。

ドラムループを16個にスライス

ピアノロール内のMIDIノート

 ちなみにiOSのDAW系アプリでは、オーディオトラック素材に対しての自動タイムストレッチ機能が無いので、テンポを変更する際は波形編集機能か専用アプリで加工するしかないのですが、Slicex素材はMIDIノートに変換しているのでテンポチェンジにも対応できる利点もあります。ちなみにPC版とMobile版のFLにはファイル互換機能があるので、PC版のSlicexを使ってオリジナル素材を利用できないかと調べてみたのですが、今のところ対応していないようです。

ピアノロール入力

 「Track Editor」モードに入り、トラック画面左にある「PIANO」と書かれた「+」ボタンを押してピアノロールトラックを追加し、ダブルタップでピアノロール画面を表示します。
 入力方法は、下のツールメニューより「ドロー」ボタンを選択すると、ノートバーが作成されます。音符サイズを指定してからノートバーをスワイプし、入力したい音階へ移動させ「Draw」ボタンで入力が完了します。

ドローボタン

ノートバーと音符サイズ

 次の小節に入力する場合は「スクロールアイコン」を押して移動し、小節の追加は「+」ボタンで行ないます。

スクロール移動

小節の追加

選択ボタン

 ノート編集では、すべての操作で「選択」ボタンを使用します。基本操作は「選択」ボタンを押してから、編集したいノートをスワイプ操作で囲むとメニューアイコンが出現します。編集内容は以下の通りです。

移動

指定したノートを上下に移動。音符サイズの指定することでグリッド単位での移動が可能。

コピー

指定したノートをコピー。音符サイズの指定することでグリッド単位での移動が可能。

ベロシティ

指定したノートのベロシティ(音量)を変更。画面内を上下にスワイプして数値を設定。

サイズ変更

指定したノートのサイズを変更。ノートサイズボタンを押して変更、直接ノートをスワイプしての変更も可能。

クオンタイズ

リアルタイムで録音したデータのクオンタイズ。

デリート
指定したノートを削除。

PC版で作成したインストゥルメントパッチを読み込む

 FL StudioにはPC版とMobile版との互換機能があり、プロジェクトファイルやインストゥルメントパッチなどをやり取りできるのですが、ここではPC版FL Studio 11に内蔵されているサンプラー音源「DirectWave」で作成したインストゥルメントパッチをMobile版で使用する方法を紹介します。


 「DirectWave」のエクスポートメニューは、パッチネーム部分を右クリックして「Export as FL Mobile instrument」の項目を選択し、「パッチ名.instr」(図ではJP-8080)というファイルを書き出します。


 このファイルをiTunesを経由してインポートすると、Mobile版の「Projects」に追加され、ダブルタップすると「My instruments」内に保存されて使用できるようになります。

 ちなみにiPadとiTunesをいちいち接続するのが面倒だという人は「WiFi Server」機能を使うとシームレスに使用できて便利です。設定はメニュー「Setup」内の「WiFi Server」を選択すると「http://192.168.1.6:8080」という表示が出るので、これをPCブラウザで入力するとデータをやり取りできる専用のページが表示されます。後は作成した音色パッチ「.instr」をインポートすればFL内に自動で転送できます。この機能ではWAVデータなどのやり取りもできるのでオススメですが、ポート開放は必須です。

次回予告
 オーディオトラック操作、編集機能の基本&応用例などを取り上げてみます。お楽しみに!

アプリ基本情報

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FL Studio Mobile HD

配信元:Image Line Software

Android価格:1,899円 / iOS価格:1,700円

  • バージョン Android:1.0.2 / iOS:2.1

  • 備考

    条件:iPhone、iPod touchおよびiPad互換iOS 5.1以降が必要 iPhone 5用に最適化済み

Androidアプリのアクセス内容

ネットワーク通信
Google Playライセンスの確認
ネットワーク接続の表示
Wi-Fi接続の表示
ネットワークへのフルアクセス
ストレージ
USB ストレージのコンテンツの変更または削除
システムツール
保護されたストレージへのアクセスのテスト
電池への影響
端末のスリープの無効化

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年08月05日)の情報です。

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