Nave

Waldorfの次世代シンセアプリ『Nave』

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by [2013年6月22日]


 PPG WaveやMicrowaveなどで有名なドイツのシンセメーカーWaldorfよりシンセアプリ『Nave』がリリースされました。音源部はWaveTable方式を基本に新方式のWAVE合成とアナログシンセ系パラメータによるサウンドエディットを楽しむことができます。アプリ起動時のアニメーションからして、ただ者ではない雰囲気を漂わせています。

3Dスペアナ、80種類のプリセット+ユーザー波形を使用できるWaveTable機能


 WaveTable方式はオシレーター部分が、正弦波と、ユーザーが設定できる波形データを掛け合わせて特殊な合成サウンドが作れる仕組みです。Naveでは2基のWaveTableオシレーターを搭載しており、MicrowaveやBlofeldで使用されているファクトリー波形をはじめ、色々なタイプのシンセ波形やドラムループ、ボイスフレーズなど80種類のプリセットを波形データとして使用できるため、FM音源やサンプラーとは違ったユニークなサウンドを作ることができます。

 アサインした波形データは、中央の3Dスペクトラムアナライザーで確認でき、スワイプ操作で回転、拡大/縮小、5種類の表示切り替えなどが行なえるほか、フル画面モードでは専用リボンコントローラーでの演奏や、iTunesやAudioCopy&Paste経由(2規格対応)で波形データを取り込む事も可能です。

WaveTableオシレーター

 WaveTableオシレーターのEDIT機能「Wave」では、波形のスタートからエンドの再生ポイントを指定できる機能で、例えば「ビョーン」といった波形を読み込んで再生位置を「ビ」に設定すると、このポイントをループ再生する仕組みとなっています。

 「Travel」は、波形のスタートからエンドまでを全て再生する機能で、再生時のスピードや逆再生などの設定が行なえます。この他「Semitone」はピッチ設定、「Modulation」ではLFOやエンベロープ、ベロシティをアサインして再生ポイントをコントロールすることができます。

 右画面「Spectrum」は、波形周波数のエディットができ、フォルマントエディットに似た機能です。
 パラメータ「Spectr.」はピッチ、「Noisy」はノイズ成分、「Brilliance」は周波数の微調整となっていて、ピッチは色々なソースでモジュレーションコントロールが可能です。


 一般的な5つのオシレーター(三角/パルス/ノコギリ/ホワイト&ピンクノイズ)を使用したアナログシンセ系のサウンド作りも可能で、「Uberwave」では厚みのあるトランスリードサウンドも作ることができます。ミキサー機能「Mix」は2基のWaveとシンセオシレーターに加え、各ソースのリングモジュレーター音もミックスが可能となっています。

シンセ・パラメータ

 フィルター部はカットオフ&レゾナンスを中心に24dB/12dBタイプと、ロー/バンド/ハイパス切り替えがあり、フィルターエンベロープやモジュレーション・アサイン(17ソース)などがあります。フィルターはキレのあるアナログサウンドでレゾナンスは発振可能です。

 エンベロープはアンプ、フリーとあり、フリーはモジュレーション・ソース用となっています。各エンベロープにある「LOOPモード」はエンベロープ内をループさせてLFOとして使える機能となっています。

 5タイプのオーバードライブは、チューブ、トランジスタ、ウェーブシェーパーといった種類がありますが、どれもデジタル的でユニークな歪みが特徴です。モジュレーション部は2基のDelay付LFOをはじめ、10ソースまでを設定できるマトリックス・モジュレーション機能を搭載しています。
 

スケール機能、X/Yパッド、エフェクト、アルペジエーター

 スケール機能では、特殊な専用スイッチに変化し、約20種類以上のスケールを指定できます。コード機能は20種類コードプリセットを使用することで単音演奏でのコード演奏が可能です。X/Yパッドモードでは2基のパッドを使用でき、WaveTableオシレーターやシンセパラメータなどのソースをアサインしてコントロールできます。

 エフェクトは、モジュレーション(フェーザー/フランジャー/コーラス)、ステレオディレイ、リバーブ、3バンドEQ、コンプといった高音質な5種類を装備しています。アルペジエーターは6つの演奏モードに加え、9種類のリズムパターン、ゲートモード機能など幅広いアルペジオサウンドを作ることができます。ホールド機能もあるので便利です。

4トラック・オーディオレコーダー、MIDI機能、Audiobus対応

 オープンリールデザインがカッコいい4トラック・オーディオレコーダーは、リアルタイム演奏で録音したデータをオーディオクリップで管理でき、各クリップのトラック間の移動やコピー、分割編集が行なえる本格的な仕様となっています。録音した各トラックのデータは、AudioCopyでiTunesや他のアプリで管理できるほか、AudioPasteで取り込むことも可能です。

 MIDI機能は、Virtual MIDI、MIDIクロックのフル対応でホイール、ボリューム、パン、X/YパッドはMIDI Learnを使ったMIDIマッピングも可能です。AudiobusはINPUTのみ使用可能となっています。

総評

 WaveTable部分が分かりやすく設計してある点や、外部素材を自由に使える点など、思った以上に不思議なサウンドが作れてしまいます。面白いサウンドを求めている人にはぜひオススメしたいシンセです。

Nave

アプリ基本情報

Nave

Nave

配信元:Waldorf Music

iOS価格:1,700円

  • バージョン iOS:1.0

  • 備考

    条件:iPad互換iOS6.0以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年06月22日)の情報です。

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