sir Sampleton

80年代のサンプリング・キーボードを再現『sir Sampleton』

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by [2013年6月05日]

 sir Sampletonは、80年代に発売されたCASIO「SKシリーズ」やYAMAHA「VSSシリーズ」など、サンプリング機能が搭載されたポータブルキーボードをシミュレートしたアプリです。ロービットサウンド、エディット機能、MIDI機能、Audiobus対応と高スペックな仕様となっています。

プリセットドラム&ビートジェネレーター


 当時のサンプリングキーボードには、ドラムマシン音源によるプリセットフレーズが内蔵されていましたが、sir Sampletonでは6種類のサンプルループ(ロック/ディスコ/16ビート/ラップ/エレクトロ/ファンク)と、beat generatorという自動フレーズ作成機能が搭載されています。
 各ドラムサンプルは、当時のようなチープなサウンドとは違い、今どきなサウンドですが雰囲気はポータサウンド風で味があります。

7サウンドバンクを無料で追加可能

 プリセットの内蔵音色は、PCM系(ピアノ/シンセ/フレート/ドラムス)の4種類で、シンセとドラムは、ロー/ハイの鍵盤に違う音色が用意されています。


 ユーザーが使用できるサンプリング用の音色バンク「SOUND BANKS」は、8バンク×12音色、計96音色があり、download samplesから7カテゴリー分の音色を無料でバンク内に追加できます。

 この無料音色にはチップチューン系サウンド「Atari 2600」の他、卓球のラリー音や足音、金物を収録した「Matts Drums」、MOOG系シンセ「Synths 1」など、ギターや楽器のフレーズループ、ボイス、効果音といった一昔前のサンプリングネタ集のような内容ですが、逆に新鮮な感じがします。

サンプリング&EDIT機能

 サンプリングは、内蔵マイクとAudiobusを使った2モードがあり、録音サイズは1音色に付き「3秒」で、ループ/ワンショットモードの指定も可能です。
 録音モードには、音声入力トリガーやサンプリング・ボタンを押している間のみ録音といったモードがあり、Audiobusでの使用時も同様の録音が行なえます。サンプリング時にはアニメーション演出があってなかなかカッコイイです。

 さらにdual samplesは、1音色内のロー/ハイ鍵盤別にサンプリングできる機能で、2音色のスプリット演奏も可能です。


 エディット機能のSOUND SETTINGS内には、2段鍵盤を個別に設定できるオクターブ変更(3oct)やチューニング、トランスポーズ、4種類のリリース&サンプリングレンジ設定、ビブラート機能などがあり、ADVANCED SETTINGSではロー/ハイのボリューム設定と波形のスタートタイム設定など基本的なエディット機能は装備されています。


 この他、ドラム/音色バンク/EDIT/キーボードの4セクションのレイアウトは、カスタマイズが可能です。

MIDI経由で12マルチパート音源として使用可能

 このまま使用すると普通のサンプリングキーボードと変わらないのですが、MIDI機能を使うことで、18ボイス/12マルチパート音源として利用できます。

MIDI:1~12ch × Hi/Low Key

 MIDI設定は、ADVANCED SETTINGS内のmultichannel midiをオンするとサウンドバンク内の12音色がMIDIの1~12chに指定される仕組みで、dual samples機能を使うことで合計24音色を使用できます。

 MIDIポートは、Virtual MIDIにも対応しているので、Audiobusと組み合わせて内部シーケンサーからコントロールすると強力です。打ち込み時はベロシティに対応している他、ベロシティによるピッチ変更機能なども装備しています。

 昔のサンプリング・キーボードにあった、リアルタイム・シーケンサーやアルペジオ機能などが排除されているのが少々残念ですが、マルチパートで贅沢に使用できるのは嬉しいですね。

総評

 サンプリング周波数やビット数の記載は無かったのですが、演奏すると「ザラッー」としたロービット特有のサウンドでとても心地良く、チップチューンや電子系音楽などで十分使えます。
 今後はAudioCopy/Pasteに対応するということでますます楽しめそうです。

SOFTOFT TECHECH

アプリ基本情報

sir Sampleton

sir Sampleton

配信元:Paul Slocum

iOS価格:350円

  • バージョン iOS:3.0.1

  • 備考

    条件:iPhone、iPod touchおよびiPad互換iOS 5.0以降が必要 iPhone 5用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年06月05日)の情報です。

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