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独自のサウンド作成&パフォーマンス系ビートボックスアプリ『iElectribe』

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by [2013年5月29日]

2003年に発売された「ELECTRIBE・R mk-II」。その時その時の最新ダンス・ミュージックに対応してきたELECTRIBEの遺伝子は、ハードウェアはもちろん、今ではスマートフォン/タブレットアプリにまで受け継がれている。

 iElectribeは、1999年にリリースされたKORGのリズムマシン「ELECTRIBE・R」をiPad上に再現したもので、バーチャルアナログシンセ音源&PCM音源を16ステップシーケンサーで操作してトラックメイクするビートボックスアプリです。
 PCMプリセットを使った一般的なビートボックスアプリと違い、アナログ系EDITやモーション・シーケンス機能を駆使したパフォーマンスプレイ・スタイルが特徴となっています。

搭載音源とシンセサイズ機能


 iElectribeの音源部は、4パートのバーチャルアナログシンセ音源と4パートのPCM音源の計8パートで構成されています。
 4パートの各アナログ音源部では、サイン/三角/矩形/ノコギリ波をソースに、キック/スネア/パーカッションなどの音作りを行ない、残りのPCM音源4パートでは、クローズハット/オープンハット/シンバル/スネア&クラップのPCM波形プリセット(各4波形のプリセット有)を利用できるハイブリッド仕様となっています。

 基本的な音色作りは、オシレーター部「OSCILLATOR」内の6種類のモジュレーションを搭載した「MOD DEPTH」&「MOD SPEED」と簡易エンベロープ「DECAY」やLOWブーストEQなどがある「AMP」を使い、演奏可能な8個のパッドを切り替えて各パート別に作成していきます。

16ステップシーケンサー&パターンプレイ

 iElectribeにはソング機能は無く、1つのパターンを基本に、プレイ中に別のパターンを呼び出して構成を組み立てるパフォーマンスプレイ・スタイルとなっています。


 各パートの作成は、ステップとリアルタイムの2種類の方法を使い、16ステップシーケンサー内に作成します。ステップ数は1~4小節までの指定が可能なので、最大64ステップまでのパターンを作成できます。パターン設定にはスウィング機能やステップ数指定(1~16)などがあります。主な作成方法としては、再生中に特定の小節を指定してパート別にエディットしたり、ループボタンで小節を繰り返して作り上げていくことになります。

 パターン変更は、表示画面隣にある専用ダイヤルか、パターンブラウザから行ないます。


 PATTERN SETは、16ステップボタンにパターンを登録しておき、プレイ中に切り替えて使用する便利機能です。設定でパターン切り替えのタイミングを「小節、2~16拍」といった指定も行なえます。

ステップ・プログラミング可能なマスターエフェクト

 マスターエフェクトは、パラメータのエディットが可能な8種類を装備しています。


 各パートへのエフェクトセンドは、プログラミング式となっていて、パターン内に複数または特定のパートをセンド指定でき、FX専用の16ステップを使ってエフェクトを付ける仕組みです。 このFX専用の16ステップは、オンにしたステップのみに効果が付くゲート式となっているので、例えばリバーブを使用して2拍/4拍のスネアに合わせてFXステップの2拍/4拍をオンにすると、ゲートリバーブ効果が作れます。通常のセンドと使用する場合は16ステップ全てをオンにします。

 特殊な機能として、X/Yパッドを使用してパターンにバリエーションを付ける「Beat Flutter」や、SYNTH 1をソースにSYNTH 2をクロスモジュレーションさせる「CROSS」などがあります。

 この他、実機「ELECTRIBE-MX」に搭載されている真空管を使ったチューブサウンドをシミュレートした「Valve Force」では、ELECTRIBEらしいアナログ感を出すことができます。

モーション・シーケンス機能

 モーション・シーケンス機能は、リアルタイム録音でエフェクト/オシレーター/アンプ内のパラメータを直接動かした情報を、各パート別に記録できるオートメーション系機能です。ピッチベンドをシミュレーションしたり、パターン内で色々なエフェクトに切り替えてトリッキーな効果を作ったり、ベース音色を作って音程を変更するなどアイディア次第で無限に近いサウンドを作ることができます。内蔵のデモパターンにはユニークな使い方をしたものが多く参考になるでしょう。

Audiobus、MIDI、エクスポート機能

 システム機能にはAudiobusやMIDI機能(MIDIクロック、MIDIチャンネル10ch固定)、WISTやエクスポート、シェア機能などがあります。

 エクスポート機能では、プレイをそのまま録音できるオーディオ録音機能とバウンス機能を利用できます。シェア機能は、エクスポートした素材をAudioCopyやSoundCloudで利用することができます。

総評

 現在はパフォーマンス重視系のハードやアプリが多くリリースされていますが、Electribeはこれらの先駆けとなった商品で、このコンセプトは現在も、KORGがリリースしている多くのガジェット機器に活かされていると改めて実感しました。次はどんなシミュレートアプリがリリースされるか楽しみです。

iELECTRIBE
ELECTRIBE・R mk-II|KORG INC.

アプリ基本情報

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KORG iELECTRIBE

配信元:KORG INC.

iOS価格:2,000円

  • バージョン iOS:1.6.2

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年05月29日)の情報です。

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