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【iOS Muzik!】FL Studio Mobile HDで楽曲制作~入門編

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by [2013年5月25日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1~2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り
  2. 第3~4回 Audiobusを活かしたシステム作り
  3. 第5回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 入門編
  4. 第6回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 ドラムパート/ステップシーケンサー編
  5. 第7回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 ピアノロール編
  6. 第8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作 オーディオトラック編
  7. 第9回~ BeatMaker 2で楽曲制作

 FL Studio Mobile HD(以下FL)は、前回のバージョンアップでVirtual MIDI&Audiobus対応となったため、FLのMIDIトラックから外部アプリ音源をコントロールし、さらにオーディオ録音でまとめて外部へエクスポートといったことが可能となりました。今回は入門編として、FLのMIDI機能やトラック制作に役立つ機能などをピックアップしてお届けします。

外部アプリ音源をコントロールするMIDI設定

 FLをマスターとして外部アプリをコントロールする場合は、「Setup」メニュー「MIDI Ports」内の「MIDI OUT」でチャンネル設定を行なうのですが、このMIDI OUTには2種類のモードがあります。
 1つ目はマスターMIDIチャンネル「1~16番」を指定して外部アプリをコントロールするモードで、この場合はバックグラウンドにある複数の外部アプリのMIDIチャンネルを指定してFL内の鍵盤から演奏が行なえます。


 2つ目の「Track#」と書かれたトラックモードは、MIDIトラックのチャンネルとMIDIチャンネルが連動したモードで、トラック1はMIDI 1ch、トラック2はMIDI 2chというように外部アプリをコントロールできます。

セッティング例~マルチパート音源、複数の外部アプリ、内部音源との連携

 実際にこのトラックモード「Track#」を使用したセッティング例を紹介します。4マルチパート音源仕様の「SampleTank」を使用して4パートの打ち込みをする場合は、FL内に4つのMIDIトラックを作成し、SampleTank内の各パートのMIDIチャンネルをトラックチャンネルに合わせて各トラックに打ち込みをしていきます。この際、内部音源用のMIDIトラックを利用するので内部音源の出力はオフに設定します。


 別の例として、先にMIDIトラック内にデータがあり、使用したい外部アプリのMIDIチャンネルが固定されている場合は、MIDIトラックを前後に移動してチャンネルを合わせていきます。
 この他、MIDIチャンネルが10chに固定されているKORGのリズム音源「iELECTRIBE」を使用する場合は、最低10個のMIDIトラックを作成してからトラック10に打ち込みを行なうことになります。

 打ち込みに関しては、FLには通常パート用の「ピアノロール」以外に、ドラム専用の「ステップモード」がありますが、このステップモードは外部音源にも使用できるのでドラム&パーカッションパート作成ではこちらを使用した方が便利です。

 外部のドラム音源やシンセ音源、内部音源など複数のアプリを組み合わせて使用する場合でも要領は同じです。内部音源は仕様としてどのトラックにも立ち上がっているので外部音源とのデュアル演奏も可能です。

Audiobusを使用してMIDIトラックをオーディオトラックに録音する

 Audiobusを使用する場合では、MIDIトラックからコントロールしている外部音源パートをFLのオーディオトラックに録音して最終的に2MIXのオーディオファイルにしてエクスポートすることが可能となります。

 MIDIトラックをオーディオトラックに録音する場合は、オーディオトラック「AUDIO」を追加作成し、「Waveform」メニュー内の録音ボタンを押すとレコーディングが始まります。

 とても便利な機能に、複数の外部アプリを使用した場合のみ有効な「マルチトラック・レコーディング機能」があります。例えば、3つのMIDIトラックに別々の外部アプリを使用した場合では、1回の録音作業で3つのオーディオトラックに自動で録音してくれます。

 SampleTankのようなマルチパート仕様の音源を録音する場合は、全パートを1つのオーディオトラックにしか録音しないため、各トラックのソロ機能を使うなどの方法でパート別に録音していく必要があります。
 
 エクスポート機能は、Wav/AACの他、AudioCopyにも対応しており、シェア機能はSoundCloudとDropboxが利用できます。

 Audiobusでは、「INPUT」セクションに3つの音源までしか扱えないので、実際は音源を交換しながら録音することになりますが、Audiobusを使用せず、パソコンに直接録音する場合は外部音源の使用制限は無いので、使用端末の性能が良ければ16パートでの制作も可能かもしれません。

次回予告
 実践編として、FLと色々なアプリを連携させて、具体的なトラック制作方法を紹介します。お楽しみに!

アプリ基本情報

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FL Studio Mobile HD

配信元:Image Line Software

iOS価格:2,000円

  • バージョン iOS:2.1

  • 備考

    条件: iPhone、iPod touchおよびiPad互換iOS 5.1以降が必要 iPhone 5用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年05月25日)の情報です。

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