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本格的なシンセエディット&手軽なトラックメイク『AKAI SynthStation』

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by [2013年5月22日]

 AKAIと言えばMPCやSシリーズなどのサンプラーが世界的に有名ですが、シンセサイザー音源では、80年代にアナログシンセAXシリーズ(AX60/80/73)や、VXシリーズ(VX90/600)、最近では2009年発売のバーチャルアナログシンセ「MINIAK」などをリリースしています。
 今回紹介するAKAI SynthStationは「シンセ&ドラム音源&パターン・シーケンサー」というスタイルで手軽にトラックメイクが楽しめる内容ですが、シンセサイザーは本格仕様なので構造を学びたい人にもオススメしたいアプリです。
 

基本構造

 SynthStationは、3基のシンセモジュールとドラムモジュールを使用して、パターン・シーケンサーを使って曲作りするスタイルで、流行のX/Yパッドによるパフォーマンス機能も搭載しています。

シンセ・セクション

 SYNTH EDITにあるシンセ・セクションでは、1台のポリフォニック・シンセと2台のモノフォニック・シンセの音色をエディットできます。
 パラメータは全シンセ共通で、4波形&モジューション機能を搭載した3基のオシレーター部、4タイプのフィルターとエンベロープやLFOなどを搭載したフィルター部、波形6種類のLFO、2種類のノイズ、シンク6リング・モジュレーション、レガート付きポルタメント、アンプ・エンベロープといったフルスペックな仕様となっています。


 パフォーマンス系機能としては、ホイールへのモジュレーション設定やパラメータを指定可能なX/Y&ジョイスティック・パッド、PERFORM画面内のアルペジエーター(5モード/5タイム/4レンジ)などがあります。
 ちなみにサウンドの質感はハードシンセAX60に近く、軽いのですが味がある音作りが行なえます。スライダー部分はAXそのままです。
 
ドラム・セクション
 DRUM EDITにあるドラムセクションは、9つのMPCパッドと各パッド用のパンニング付きミキサー、チューニングなどのEDIT機能があります。
 プリセットには51種類ものドラムキットが用意されていて、ロックやエレクトロ、ヒップホップなどの定番音色からAlesis「HR16」、Sequential Circuits「STUDIO 440」、KORGのDDD/DDM/KR他各社のドラムマシン音色も利用できます。

4トラック仕様のパターン・シーケンサー

 パターンモード「GRID EDIT」では、ドラムと3基のシンセによる合計4パートを使用した4トラックのパターンデータを作成できます。
 パターンの小節サイズは1~8小節まで指定でき、最大32パターンを連結して1つのソングデータ(最大256小節)を作成する仕組みとなっています。 

 シーケンサー内部はポリフォニック対応の16ステップ仕様(ポリシンセのみ)で、打ち込みはタップによるステップ入力とリアルタイム録音の2種類から選択できます。 
 ちなみにこのシーケンサーは16ステップ以外は指定できないため、リアルタイム録音時でもキッチリと16分で録音されます。ノートサイズも16分単位で長さを指定する仕様です。
 完成した曲は「SONG」より最大32ソングまで保存できます。
 シーケンサーはとても簡易的な仕様ですが、クラブ系ジャンルであれば問題なく使用できると思います。

パフォーマンスモードも搭載

 先述の“パフォーマンス・モード”では、4種類のエフェクトを搭載したFX付ミキサーとドラム用のMPCパッド、3基のシンセ音源をコントロールできるX/Y&ジョイスティック・コントローラーを使用したパフォーマンス・プレイが可能です。
 使い方としては、シーケンサーを流しながら、各コントローラーを操作するDJスタイルが楽しいです。

ユニークなエクスポート機能

 UTILITYにあるエスクポート機能では、パターンやソングを一度オーディオ録音してデータ化した後、家庭内ポートを利用した専用リンクから、WAVやMIDIファイルを簡単にパソコン内に移動することができます。SoundCloudにアップしたり、DAWで編集したり色々と便利です。

総評

 このアプリは、AKAIよりリリースされているiPad対応MIDIキーボード「SynthStation 49」と組み合わせることでリンク操作も可能です。Audiobus対応やMIDI機能はありませんが、アプリ内だけでもなかなか味があるトラックメイクができますよ。

SynthStation

アプリ基本情報

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SynthStation

配信元:Akai Professional

iOS価格:200円

  • バージョン iOS:3.2

  • 備考

    条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年05月22日)の情報です。

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