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KORGのポリフォニックアナログシンセサイザーをiPadで『iPolysix』

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by [2013年5月08日]

 KORGよりリリースされている『iPolysix』は、80年代初頭に発売されたシンセサイザー「Polysix」を再現したiPad用アプリです。
 このiPolysixでは、贅沢にも2台分のPolysix、6パート音源のドラムマシン、ミキサー、マルチエフェクターを搭載し、ステップ式ポリフォニック・シーケンサーやカオスパッドを使った曲制作が可能となっています。

PC版Polysixをパワーアップさせた仕様


6ボイスのポリフォニックアナログシンセサイザー「Polysix(1981年発売)」のサウンドを32ボイス仕様でソフトウェア化した「Polysix」。

 KORGは、これまでにPolysixを再現したPC用ソフト音源として、Legacy Collection「Polysix」を発売していますが、iPolysixはこのPC版をiPad用にリニューアルしたもので、多くの機能が追加されています。


 追加機能では、VCOのオクターブレンジに32と2が追加され、オシレーターには三角波とノイズが搭載されています。


 VCFではハイパスフィルターが追加され、ローパスとの切り替えが可能です。カットオフのネーム部分ではFREQUENCYから、実機と同じCUTOFFへと変更もされています(図3)。

 VCAはPC版では省略されていた「ゲートモード」が復活し、アッテネーターというサブ・ボリュームが追加されています。


 KEY ASSIGN MODEではPC版にあったユニゾン数設定は省略され、発音ボイス設定は実機と同じ6音となっています。ちなみにこのモード機能には実機にも搭載されている、1つの鍵盤にコードを記憶させて演奏できるコードメモリー機能という珍しい機能があります。

 その他、細かい部分では、PITCHのTUNEが省かれたりしています。

マルチエフェクトとカオスパッド機能

 大きく変更されたのが、EFFECTSにマルチエフェクターが搭載された点で、実機やPC版に搭載されていた、CHORUS/PHASE/ENSEMBLEをはじめ、28種類ものエフェクターが使用できるようになりました。

 エフェクトでは、サイドチェインコンプ「Pump」やグリッチ「Grain Shifter」、フォルマント設定可能な「Taiking Mod」などがおもしろくてオススメ。
 カオスパッド機能は、PC版にあった、EXTERNAL MODULATION※に相当するもので、もう1つの演奏用パッドとの連携でパフォーマンスプレイを楽しむことができます。※モジュレーションに内部パラメータをアサインして加工できる機能。
 エフェクト用パッドの機能「ASSIGN」では、XとY部分にシンセパラメータをアサインできる他、プリセットボタンではフィルターやMG、EFFECTでは指定中のエフェクトパラメータのコントロールが可能です。

 演奏用パッドでは、モノ~4音ポリのボイスモードとスケール機能があり、パッド内で音程付きの演奏が可能です。

 これらの機能はPC版とは違い、流行のサウンドを意識した内容となっています。

ステップ式のポリフォニック・シーケンサー

 iPolysix用に開発されたという、とても珍しいステップ式6音ポリフォニック・シーケンサーは、各音源(2パート分)に装備されています。このシーケンサーは左の鍵盤部分がC1~C6までの音域で、各音程のステップ部分にタップで打ち込むスタイルとなっています。音域の移動は鍵盤部のスライドまたはオクターブボタンで変更しながら打ち込んでいきます。
 小節サイズは1小節~4小節(16~64ステップ)までが設定可能で、全体を1つのパターンとして作成します。この他、変拍子や6種類のシーケンスモードも装備しています。

 パターンの作成/指定はパターンモードで行ない、これら各パターンを組み合わせるソングモードで曲を構成していきます。

パターンモード。

ソングモード。

 リアルタイムレコーディングにも対応していて、演奏した内容はシーケンサー内のステップ部分に記録されていきます。さらにオートメーション機能ではパラメータの動きをパターン内に記憶してくれます。

Polysix6台分を使ったドラムマシン

 ドラムマシンは6パート分あり、これらはEDIT可能な6台分のPolysix音源を使用しています。
 ドラム用音源では2つのマルチエフェクトを使用できるので、シンセパラメータだけでは難しいサウンドも作ることが可能です。

 パターン作成ではドラム専用のステップシーケンサーの他に、ポリ・シーケンサーに切り替えて音程を付けることも可能です。

世界中のユーザーとソングファイルを共有できる「Polyshare」

 Polyshareでは、通常のサウンドクラウド機能を利用できる他、iPolysixで作成したソングファイルを共有する機能があります。気に入ったユーザーのソングファイルを利用したい場合は「REMIX ME」のボタンを押すと現在のプロジェクトにダウンロードされ、曲を聴いたり設定を見ることができます。Polysixのパーツを使用したGUI(Graphical User Interface)がとてもオシャレです。

総評

 iPadでこれだけのサウンドや機能が楽しめるというのは、さすがKORGです!
 数少ない不満点として、操作モードにはLinearとRotaryの2種類があるのですが、どちらも反応が鈍くEDITが大変。ここはぜひ改善してもらいたいところです。

KORG iPolysix

アプリ基本情報

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KORG iPolysix

配信元:KORG INC.

iOS価格:3,000円

  • バージョン iOS:1.1.2

  • 備考

    条件: iPad 互換 iOS 5.1 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年05月08日)の情報です。

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