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【iOS Muzik!】Audiobusを活かしたシステム作り~入門編

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by [2013年4月27日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1~2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り
  2. 第3回 Audiobusを活かしたシステム作り~入門編
  3. 第4回 Audiobusで曲作り~Virtual MIDI&Garageband実践編
  4. 第5~8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作
  5. 第9回~ BeatMaker 2で楽曲制作

 前回は、Virtual MIDIに対応したシーケンスアプリやシンセアプリのシステム、トラックメイク例を紹介しましたが、今回は『Audiobus』を使ったシステムをご紹介します。

DTM環境に近い音楽制作が可能なAudiobus

 iOSでは、パソコンで音楽制作を完結できるDTM(DeskTopMusic)のような、“プラグイン形式の音源やエフェクターをDAWソフトでコントロールして、曲を作り、オーディオに書き出す”という統合された環境にはなっていません。

 そこでご紹介するのが、“アプリ間のオーディオ接続”を可能にするユニークなアプリ『Audiobus』です。
 Audiobusを導入することで、音源アプリを別のエフェクトアプリで加工し、さらにレコーディングができるアプリでまとめるといった、DTMにかなり近い音楽制作環境を構築することができます。

 これらのアプリが全てAudiobusに対応している必要がありますが、ここ数ヶ月で続々と対応アプリが増えており、今後の制作環境はますます充実していきそうです。対応アプリ情報は公式サイトやアプリ内からも確認できます。

Audiobusの仕組み

 Audiobusには、INPUT、EFFECTS、OUTPUTという3つのセクションがあり、各セクションに設定したアプリを、順番にオーディオ接続する構造となっています。

 INPUTは、音源系のシンセアプリやビート系アプリ、サンプラーアプリのほか、FL Studio Mobileのような統合アプリも扱うことができ、これらを最大3つまで同時に立ち上げることができます。

 EFFECTSは、主にエフェクトアプリや、エフェクトを内蔵したシンセアプリなどを扱え、INPUTからのオーディオをリアルタイムで加工できます。

 OUTPUTは、レコーディング機能を持った、GarageBandやFL Studio Mobile、エフェクトアプリが扱えます。

 特に、GarageBandのようなアプリを使用すれば、INPUTからEFFECTSを経由してレコーディングしたものをオーディオトラックでMIX、最終的に2トラックで書き出しするという、本格的な音楽制作を楽しむことができるでしょう。

各セクションをコントロールする「コネクションパネル」


 Audiobusでは、各セクションから別のセクションのアプリをコントロールできる“コネクションパネル”という機能があります。この機能は、使用するアプリの機能やセクションの組み合わせによって、コントロールできる内容が変わります。
 例えば、INPUTにシーケンサー演奏をメインとしたPropellerHead『Figure』」やKORG『iELECTRIBE』、OUTPUTにGarageBandといったセッティングでは、INPUT内パネルにはGarageBandの「録音/再生/巻き戻し機能」や、Figure、iELECTRIBEの再生ボタンが表示され、OUTPUTからINPUTアプリの再生が行なえるようになります。

 さらにEFFECTSを追加した例では、INPUTやOUTPUT側からEFFECTS内のエフェクト機能を指定したり、EFFECTSからは両者の再生/録音などをコントロールできます。
 一見、各セクションでは同じ機能が使えるように見えますが、各アプリの役割りが違うので使い方が変わってくるのです。

Virtual MIDI機能を利用する


 Audiobusは、各セクションをMIDIクロックで同期する機能を持っていません。そのため通常の制作では、INPUTのアプリを演奏したり、シーケンサー機能を持ったアプリを再生させてOUTPUTで録音したり、オーディオコピー&ペーストを利用するといった地道なパート制作方法が必要となります。

FL Studio Mobileは、Virtual MIDI機能を搭載しているため、複数の対応アプリをMIDIトラック別で打ち込むことが可能。図のシステムでは最大6パート(Magellan2パート、SampleTank4パート)の外部アプリをコントロールできる。各パートをレコーディングする際はマルチパート録音が可能なのでとても便利。

 しかし、前回紹介したVirtual MIDIや、MIDIクロックに対応したアプリをAudiobus内で使うことで、各アプリ間をリアルタイムで同期させながら、OUTPUTで録音することが可能になります。
 この方法では、Virtual MIDI対応のシーケンサーまたはレコーディング機能を持ったアプリを使用することで、ドラムパートとベースパートを同時に作成して録音を重ねるという本来のDTMに近いトラック制作が可能となります。
 1度に複数のアプリが扱えるため、iPadのパワーを考えて制作しなければなりません。使用端末や扱うアプリによっては、うまくやり繰りしなくてはならないケースも出てくるでしょう。

次回予告
 次回は応用&実践編として、Audiobus上でVirtual MIDIやMIDIクロック対応アプリを使用したシステム例や制作例を紹介してみます。お楽しみに!

Audiobus

アプリ基本情報

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Audiobus

配信元:A Tasty Pixel

iOS価格:500円

  • バージョン iOS:1.0.2.1

  • 備考

    条件: iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 5.0 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月27日)の情報です。

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