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【iOS Muzik!】Virtual MIDIを活かしたシステム作り~シーケンサーアプリでコントロール

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by [2013年4月20日]

 本連載では、数多くの音楽アプリを使った楽曲制作や、音楽アプリを組み合わせた制作システムなど、モバイル版DTMとも言うべき内容を紹介していきます。

iOS Muzik!

  1. 第1回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り~入門編
  2. 第2回 Virtual MIDIを活かしたシステム作り~シーケンサーアプリでコントロール
  3. 第3~4回 Audiobusを活かしたシステム作り
  4. 第5~8回 FL Studio Mobile HDで楽曲制作
  5. 第9回~ BeatMaker 2で楽曲制作

 前回は、Virtual MIDIに対応したシンセアプリ同士を接続する、初歩的な方法を紹介しましたが、今回は応用編として、Virtual MIDIに対応したシーケンスアプリと、外部アプリを接続する方法を紹介します。連動して簡単なデモ曲も制作しましたのでぜひお聞きください。

フリーのシーケンサーアプリ『Little MIDI Machine』でコントロール

 Little MIDI Machineは、CoreMIDI経由で外部MIDI音源のコントロールやVirtual MIDIを使った内部アプリとの連携ができるシーケンサーアプリです。


 主な仕様は、16ステップのアナログシーケンサーを2チャンネル分搭載し、各MIDI設定やMIDIクロック機能を装備しているため、合計3つの音源(アプリや外部音源)をコントロールすることが可能です。

 パターン数は各チャンネルに4つずつあり、スライダーによる各ステップノート設定(MIDIでの入力も可)やベロシティ設定、ゲート設定が行なえる他、ランダムノート&リバースノート機能などのシーケンス機能もあります。

Little MIDI Machine

Little MIDI Machineによるデモ
以下のシステムを組んで簡単なデモ曲を制作してみたのでぜひ聴いてみてください。

【マスター】

  • littlemidi
  • 【スレーブ/外部アプリ】

  • MIDIch1=Magellan/SYN1/シーケンス
  • MIDIch2=Magellan/SYN2/ベース
  • 【MIDIクロック】

  • KORG「iELECTRIBE」/ドラム
  • Little MIDI Machineの制作ポイント


     デモ曲では、Little MIDI MachineからVirtual MIDIでシンセアプリ「Magellan」をコントロールしています。Magellanは、2パートの音源を搭載しているため、MIDIch1にシーケンスパート、MIDIch2にベースを担当させています。MIDIクロックパートは「iELECTRIBE」を同期させ、iELECTRIBE内部のシーケンスパターンを動かしてドラムパートを担当させています。

     littlemidiのシステムを活かす例としては、演奏中に各シーケンサーのパターンや各ステップのノートスライダーを手動で切り替えてパターンのバリエーションを作っていく感じです。MIDIクロックで同期しているiELECTRIBEは、バックグラウンドで切り替えてパターンや音色パラメータを変更したり、内蔵パッドを演奏するとバリエーションが作れます。とても限られたシンプルなシステムですが、テクノの王道スタイルなのでアイデア次第でおもしろいトラックが作れるでしょう。

    マルチトラックシーケンサー内蔵アプリでコントロール

     YAMAHAからリリースされている「Synth Arp & Drum Pad」は、16トラックのパターンシーケンサーと音源を搭載し、MIDI機能がとても充実したアプリです。

     16の各トラックには、16パートの内部音源が利用できますが、Virtual MIDIに対応しているので、16パート分の外部アプリをコントロールすることも可能です。

     このアプリは、DJスタイルということもあり、各トラックのシーケンサーは1パターン(小節サイズ指定可能)まで、さらにリアルタイム録音という制限があります。しかし、専用パッドを搭載したドラムトラックには、各パッドに複数のMIDIチャンネルをMIXできるステップシーケンサーが搭載されており、ユニークなトラックメイクが可能です。

     各トラックのアルペジエーター、ベンド、モジュレーション、パラメータノブは、外部アプリをMIDIコントロールすることが可能なので、マスターアプリとして使うにはとても良いシステムです。

    関連記事
    フレーズアルペジエーターが楽しいグルーヴマシンアプリ『Synth Arp & Drum Pad』

    Synth Arp & Drum Padによるデモ
    以下のシステムを組んで簡単なデモデータを制作してみたのでぜひ聴いてみてください。

    【マスター】

  • MIDIch4=Synth Arp & Drum Pad/シンセ
  • MIDIch5=Synth Arp & Drum Pad/アルペジオ
  • MIDIch10=Synth Arp & Drum Pad/ドラム
  • 【スレーブ/外部アプリ】

  • MIDIch1=Magellan/SYN1/シーケンス
  • MIDIch2=Magellan/SYN2/ベース
  • MIDIch3=VirSyn「iVoxel」/ボコーダー
  • Synth Arp & Drum Padの制作ポイント

     このデモデータでは、先ほどLittle MIDI Machineで使用したシンセアプリ「Magellan」をVirtual MIDIで接続し、フレーズをSynth Arp & Drum Padで打ち込み直して別ヴァージョンを作ってみました。Magellanパートのシンセ&ベースはドラムパッドのステップシーケンサーモードで打ち込んでいます。


     これ以外のドラムとシーケンスパートは、Synth Arp & Drum Padの内蔵音源を使用して、同じくステップシーケンサーモードで打ち込んでいます。
     デモ後半に登場するアルペジオパートはSynth Arp & Drum Pad内蔵音源を使用し、リアルタイム録音をしたパートです。この他、ボコーダーパートはVirSyn「iVoxel」をVirtualMIDI接続してプリセットボイスをSynth Arp & Drum Padからコントロールしています。これもリアルタイム録音です。

     このSynth Arp & Drum Padのシステムでは、ドラム以外の各トラックは1パターンという制限があるので、ミニマルなトラックしか作れませんが、ドラムパッドのステップモードと併用したり、手動でのパターン切り替え、各トラックのボリュームによるミュートなどでバリエーションを付けていくイメージです。
     iPadのスペックによりますが、このアプリはVirtual MIDIによる複数のアプリ起動でも比較的サクサク動くのが魅力です。

    次回予告
     Virtual MIDIシステムでは、制作した曲を内部にオーディオ録音できないという欠点があります。そこで次回はアプリ間をオーディオ接続できる『AUDIO BUS』の入門編をお届けする予定です。お楽しみに!

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