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AKAIの元祖ドラムサンプラーがiPadアプリに『iMPC』

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by [2013年4月21日]

 AKAIと言えば、ドラムサンプラー「MPC」シリーズや、ハードサンプラー「S900」「S1000」シリーズというヒット商品を生み出した、世界に誇る日本のメーカーです。これらの機材は、テクノ/ヒップホップ/DJアーティストの定番ツールとして現在も愛用されています。
 今回紹介する『iMPC』は、MPCをマネたアプリがストアに溢れる中、ついに本家がリリースしたということで大変注目を集めています。

MPCお馴染みの16パッド


 MPCといえば、この16パッドのスタイルが有名で、各パッドにドラムキットやSE、パードフレーズなどをアサインして演奏するのが基本スタイルです。

 パッドのプレイ専用機能には、「16LEVELS」という、各パッドのピッチやゲートタイム、ローパスフィルター、ベロシティを変更できるモードがあります。例えば、ベースのワンショット素材がアサインされているパッドを選択し、この16LEVELSボタンを押すことでパッド全体を鍵盤の代わりとして演奏できたり、16パッド全体でフィルターの開閉設定を行なうことができます。
 また「VARIATION」というスライダーは、16LEVELSと同じ内容をスライダー1本でコントロールする機能で、一度に全パッドをEDITできるのです。

 「NOTE REPEAT」は、パッドを自動的に、8分や16分でリピートしてくれる演奏モードで、通常の演奏とMIXして使用すると効果的です。

 これらの機能は、演奏以外にも後述するトラック録音で威力を発揮します。

各パッドのEDIT

 各パッドは、豊富な内部プリセット素材から選択して、オリジナルのプログラムを作成することが可能な他、選択した素材は、パッドボリュームやチューニング、2種類のプレイモード指定(ワンショット、ホールド)のEDITが行なえます。


 内部プリセット素材には、実機のMPCにも搭載されている「AKAI CLASSIC SOUNDS」や、iMPC用に作成された「AKAI iMPC SOUNDS」、専用プログラムを利用できるのですが、クラブスタイルから幅広くピックアップされた素材(ドラムキットやパートループ、ワンショット)と、サウンドの良さが定評です。素材ブラウザはプレビュー機能もあり、効率の良い作業が行なえるのがポイントです。

4トラック仕様のソング

 iMPCは、16パッドのプログラム×4パートとして利用できる、4トラック仕様のソング機能を持っています。ソングサイズは、1~999小節までの設定が可能です。

 録音スタイルは、本家MPCと同じくリアルタイム録音が中心で、メトロノームを聴きながら、演奏/録音を各トラックで行ないます。オーバーダブ機能もあるので細かいフレーズなどにはとても便利です。

 ベースやリード素材などに音階を付けたい場合は、前述の「16LEVELS」機能を使って録音することで、メロディトラックを作ることができます。
 録音したデータは、後からクオンタイズやスイング機能で修正できる他、演奏や設定のUNDO機能を利用することが可能です。
 ソング作成は、プリセットソングを聴くと、やり繰りしている部分が参考になるでしょう。

ミキサー&FX


 ミキサー機能は、各トラックにボリューム、パンニング、ミュート、ソロ機能が利用できます。
 FX機能は、ビットクラッシャー、ディレイ、マスター用コンプ/リミッターの3種類があり、ビットクラッシャーとディレイはトラック別にオン/オフやレベル設定が可能です。

サンプリング

 サンプリング機能では、iPad内のミュージックライブラリを素材としたサンプリングが行なえます。読み込んだ素材は一度、ターンテーブル内にロードされ、ターンテーブルと同様のピッチ調節やテーブルの回転、アーム移動による先送りなどが可能です。
 サンプリングしたい場所を設定したら、「Record Atm」ボタンで録音が始まります。ちなみにサンプリング時にスクラッチプレイをするとそのまま録音されます。

 録音したテイクは、波形編集画面でスタート/エンドポイントのEDITが可能です。保存はカテゴリーを指定すると、ユーザーライブラリ「MY SOUNDS」に追加され、素材として利用できるようになります。

Tabletopとの連携でステップ録音が可能

 iMPCは、MIDI機能を全く持たないアプリですが、Tabletopをサポートしており、その音源として、ステップ録音が可能となります。
 Tabletopの音源として使う際は、「1つのパッドプログラムのみ、FX&ミキサーは使えない」という制限がありますが、Tabletop内に複数のiMPCを立ち上げたり、TabletopのミキサーやFXが利用できるので、iMPC単体ではできない音作りが可能です。

総評

 ハードウェアのMPCを使ったことがある人はすぐに馴染めるでしょう。また、MPCにハードルの高さを感じていた人にも(価格的にも)オススメです。
 初めての人もMPCユーザーも、やはりTabletopとの組み合わせが最適だと思います。
 iMPCを快適に使うためのiPad専用コントローラケース「MPC FLY 30」は、海外では発売されていますが、早く日本でも買えるようにして欲しいですね。

iMPC

アプリ基本情報

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iMPC

配信元:Akai Professional

iOS価格:700円

  • バージョン iOS:1.1

  • 備考

    iPad 互換 iOS 5.1 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月21日)の情報です。

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