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グリッチサウンドを作る&プレイする『GlitchBreaks』

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by [2013年4月14日]

 “Glitch(グリッチ)”と呼ばれるサウンドは、ブレイクビーツやフレーズを電子的に歪ませたり、高速ループさせるなどした破壊的なサウンドが特徴で、90年代のIDM(Intelligent Dance Music)や2000年以降のエレクトロニカなどで人気の出たサウンドです。
 ここでは、GlitchBreaksの優れた機能、主な使い方などを紹介します。シンプルに見えますが意外と高機能なんですよ、コレが・・。

パッドプレイ~REMIXプレイ


 プレイ用パッドは、一番下の4つのパッドを使用します。各パッドにはファイルマネージャーから好きな素材をアサインします。AudioPasteにも対応しているので他のアプリでCopyした素材を使用することも可能です。
 このプレイパッドでは、再生後に拍単位で各パッドを順番に押していくと、各パッドの出力も切り替わるので、トリッキーなREMIXサウンドが作れます。タイミングに自信がない人は“クオンタイズモード”を使うときれいに切り替えが行なえます。

3つのFXパッド「Glitch」「Cut」「LoopMod」


 「Glitch」「Cut」「LoopModulation」は、プレイ中のFX専用パッドとなっています。
 Glitchパッドは、パッドの1~4番に特殊なループ効果がアサインされています。これはX/Yパッド仕様なので、1番から4番へ指をスライドさせるとサウンドが変化する仕組みです。プレイには少しコツがいり、長押しするとビートが崩れるのでテンポ良く切り替えましょう。クオンタイズとも連動しているので、活用すると良いでしょう。


 Cutパッドは、“CutEditor”を使って、素材を16分割スライスして再構成したものを、Cutパッド内に4つまで設定することができます。いわゆるスライサーというエフェクトで、ドラムや素材のフレーズ構成を変えることができます。
 CutEditorの仕組みは、16個のボタンがそのまま16ステップとなっているので、各ボタンを「0~15」と設定すると変化がなく、「0.0.0.0.4.5.6.7・・」と設定すると最初の音が16分で4回繰り返されます。また、ボタンをオフにした場所は、元音がそのままスルーで使われます。この機能を使うことで、1つの素材から多くのバリエーションを生み出せます。

 LoopModulationは、X/Yパッド仕様で、左から右が再生方向、下がループサイズ低速、上がループサイズ高速といった変化になっています。
 再生中にこのパッドを押すと、通常の再生が解除されてこのパフォーマンスモードになります。また、波形表示部分をタップしても同様です。再度FXボタンかCutパッドを押すと、解除されるのでうまく切り替えるのがコツです。

 

オートメーション可能なエフェクト機能

 ほかにも、各パッドに表示されている「FX」ボタンを押すと「ディストーション/ディレイ/リング、フィルター、リバーブ」といったエフェクト専用のX/Yパッドに切り替わり、これらを同じようにプレイすることが可能です。デフォルトはX/Yパッドに設定されていないので、メニューバーの「FX」内で設定する必要があります。

 各エフェクトは、3つのセクションに分かれているので全てをオンにします。FXパッドにアサインする画面のXやYをタップすると各エフェクトのパラメータが表示されるので、それぞれアサインしていきます。設定が終えてメイン画面に戻り、各FXパッドに設定したパラメータが表示されていたら完了です。

 オートメーションモードは、3つのセクション内のエフェクト・パラメータの全てをオートメーション化できる優れた機能です。
 設定は、FX設定画面内の「AutomationEditor」で行ないます。
 「Not Assigned」部分をタップして、表示されたエフェクトのパラメータを指定します。
 表示されている16本のバーをなぞり、変化を入力して完成です。実は全てのパラメータを同時にオートメーションさせることも可能なので、かなり変態なサウンドが作れてしまいます。
 ちなみにオートメーションやパッドプレイは、オーディオ録音しての管理も可能です。

本格的なMIDI機能、Audiobus対応が魅力

 MIDI機能では、“Virtual MIDI&Port”“MIDI Clock Sync”“MIDI Learn”といった本格的な機能を持っています。MIDI Learn機能は再生/録音を含めたメインパネル、エフェクターといったほとんど全てのパラメータを外部からコントロールできます。

 Audiobusでは、メイン音源の他にFXセクションでも使用可能です。FXセクションでは3つのセクションのFXのみが使用でき、パッドでのリアルタイムプレイが可能です。

 これらの機能は、MIDI Clock Sync対応のVirtual MIDI機能を持ったシンセアプリやDAW系アプリをマスターに使った場合は、かなり面白いトラック作りやパフォーマンスができそうです。

総評

 使う前は、プレイができる単なるGlitch系エフェクトだと思っていたのですが、オートメーション機能や、本格的なMIDI機能にヤラれてしまいました。
 今後のバージョンアップでは、欲を言えばグリッチ部分のバリエーションが作れたり、ビート・ループ機能なども欲しいですね。期待しています!!

GlitchBreaks

アプリ基本情報

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GlitchBreaks

配信元:Alex Matheu

iOS価格:500円

  • バージョン iOS:1.21

  • 備考

    条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 5.0 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月14日)の情報です。

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