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内蔵マイクをトリガーに演奏できる未来派ドラムシンセ「Impaktor」

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by [2013年4月07日]

 トランスシンセアプリ「Sunrizer」で有名な“BeepStreet”がリリースしている「Impaktor」は、端末の内蔵マイクで拾った音をトリガーに内部音源を演奏できるユニークなドラムシンセアプリです。デモ動画の使用例のように端末を机の上に置き、机をパーカッションのように演奏して端末からサウンドを鳴らすといったことが可能です。

4つの音源とシンセサイズ機能

 Impaktorの音源部は、2つのモジュレーター、フィルター、エンベロープといったシンセサイザー構成になっています。物理モデリング音源を搭載し、内蔵マイクから拾った音の強弱で細かいニュアンスや音階を表現することができる優れものです。

 各モジュレーターは、以下の4つのソースから選択可能で、これらを組み合わせてサウンドを作ります。

Membrane
 タブラやコンガ、ボンゴなどの太鼓系サウンドに適したモデリング音源。皮を叩いた時の“ペタッ”とした音を中心にピッチやボディの響きなどを調節できるパラメータが5つ装備されています。「Model」ではニュアンスの違う8タイプのソースから選択できます。

Resonator

 主にマリンバやベルなどの金属系楽器からウッドブロック、ジャンベなどが作れるモデリング音源。「Model」には全く表現の違う9タイプのソースが用意されており、シンセ系の金属SEやパーカッションなど幅広い音作りが可能です。

Noise&vocoder
 主にスネアやクラップのスナッピー音から、ボコーダー系サウンドが作れます。このソースはもう一方の音源をルーティング機能で加工すると、多くのバリエーションが作れます。

FM synthesizer

 従来のFMシンセのようにベースやリードなどのシンセサウンドが作れます。2オシレーター仕様で「SIN/TRI/SQR/SAW/NOISE/INPUT」の波形を搭載し、ピッチやディケイ、レシオ、アマウントといったパラメータを持っています。フィルターで加工するとアナログなサウンドも作れます。

スケール機能~入力音の強弱で音程を変える

 各音源は、“SCALE機能”を使うことで特定のキーに固定したり、スケール指定した複数のキーをマイク入力からの音の強弱で変化させることが可能です。マリンバやシンセ系サウンドにこの機能を使うとメロディ楽器になり、より音楽的になります。

音に表現を加える2つのモジュレーション機能

 モジュレーション機能は、マイク入力の強弱でパラメータを変化させるモードと各パラメータをエンベロープで変化させる2種類のモードがあります。

 強弱の設定は、「IMPULSE」の「Target」ボタンを押すと各パラメータに赤い線が表示されるので、+/-方向に設定して再度「Target」を押して完了させます。例えば、フィルターのカットオフを強弱で変化させる場合は「Target」後にカットオフを最大値に設定して、強い入力があるとカットオフが開く状態、最小値にした場合は強い入力でカットオフが閉じる効果が作れます。複数のパラメータが同時に設定可能なので、かなり凝ったサウンドが作れます。

 もう1つのエンベロープモードでは、「ENV」内にある「Target」を使用してモジュレーションさせたいパラメータを同じ方法で設定します。ここでは、EDIT値は黄色で印が付きます。

 この2つのモジュレーションとスケール機能を使うことで、未来の楽器とも思える不思議なサウンドを作ることができます。

6トラックレコーダーでループレコーディング

 6トラックのオーディオレコーダーは、それぞれに違う音色を設定できる6パート仕様なので、ドラム/パーカッション/ベース/SEといった構成が可能です。

 録音サイズは、1~8小節の設定が可能で、リアルタイム録音でプレイを記録していきます。
 各トラックには、ボリューム/パンニング設定がある他、パラメータ設定が可能なトータルFX(ディレイ/リバーブ)をセンドで使用することもできます。

 録音方式は、ループレコーディング方式なので複雑なリズムや音程を録音したい場合は、オーバーダビングでゆっくり録音していくのがベストだと思います。各トラックの消去も簡単なのでスムーズな作業が行なえます。
 レコーディングした内容は、エクスポート機能でオーディオ保存できる他、Audio copyにも対応しています。

補足:各音色やレコーディング内容はパッチセープが可能です。プリセット音色は、ダンス系音色「Electronic」、リアル系パーカッション「Ethnic」、過激なインダストリアル音源「Industrial」など5つのカテゴリー/123音色が用意されています。どの音色も演奏強弱でニュアンスが変化するので面白いです。

総評

 スタイル的には、サウンド・オン・サウンド系のパフォーマンスプレイに適したアプリですが、エクスペリメンタルやポストダブステップ、テクノといったトラック作りなどでも強力な武器になりそうです。演奏するだけでも楽しいので、ぜひ体感してみてください。

BeepStreet

アプリ基本情報

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Impaktor - The drum synthesizer

配信元:BeepStreet

iOS価格:500円

  • バージョン iOS:1.1

  • 備考

    条件: iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 5.0 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月07日)の情報です。

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