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本格派シーケンサーを搭載したバーチャル・アナログシンセ『Magellan』

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by [2013年4月03日]

 70~80年代のエレクトロ&ダンスミュージックで流行した“アナログシンセ+アナログシーケンサー”のスタイルは、現代でも根強い人気がありますね。Yonacよりリリースされている『Magellan』は、2基のバーチャルアナログシンセ(8音ポリ×2)、2パートをコントロールできるアナログシーケンサー、10基のエフェクトモジュールを搭載した本格的なビンテージシステムを楽しめる音楽制作アプリです。

本格スペックのバーチャル・アナログシンセ

 Magellanのオシレーター部は、3オシレーター(6波形)を基本に、パルスワイズ、リング、オシレーターシンク、オシレーターユニゾン、ノイズなど3オシレーターを完全に活かせるスペックとなっています。

 FM変調では、変調用のエンベロープが搭載されており、オシレーター2経由でオシレーター1とのシンクも利用できるので、幅のある独特のFMサウンドも作れそう。

 フィルターは2基あり、バイパスを含めた12タイプのフィルターを装備。エンベロープは各フィルター用に1基ずつ、エンベロープのスピードと変化を設定できる「TRACK」と「CURVE」でニュアンスを変更できます。両フィルターは並列/直列設定も可能。

 LFOは2基あり、モジュレーションで使用するソースを(アンプ/オシレーター1~3/フィルター1&2/リングなど)各4個まで同時設定できる。

 XYパッドには、全てのシンセパラメータをアサインできる他、オシロスコープ機能(iPad 2以降)も備える。

豊富な演奏モード~コード&スケール機能、アルペジエーター、デュアルモード

 コード機能は、ワンノート演奏でコード演奏ができる便利機能で、プリセットされた13個のスケールの他、自分で作成したスケールも利用できる。

 アルペジエーター機能は、10種類の方向(UP/DOWN/RANDOM/CHORDなど)を基本に、ビート/ゲート/スイング/オクターブ/ノート&オクターブ・リピートでバリエーションを作ることができます。

 鍵盤部分の機能では、ベロシティ演奏が可能な「TOUCHPAD」モードや、スケール機能などがあります。

 この他、2つの音源をMIXして演奏できるデュアルモード「SYNTH COUPLE」や、2つの音源を上下2段の鍵盤で演奏できる「KB2」モードがあります。このモードでは上下別々にTOUCHPADや、スケール機能を使うことも可能で、下段に関してはアルペジエーター、コード機能も設定できるので、幅広い演奏パフォーマンスが可能です。

2パート仕様の本格派アナログシーケンサー

 アナログシーケンサーの構成は、“16ステップモード/8トラック”“32ステップモード/4トラック”のいずれかを選択でき、16個パターンまでが記憶可能です。

 各ステップへのピッチ入力は、各ステップの番号部分をタップして鍵盤を押すだけでキー表示される仕組みです。その下の2つのツマミには、「ピッチ/オクターブ/ベロシティ/ゲート」のコントロールアサインが自由にできますが、専用のツマミという訳ではなく、各パラメータ設定を全て記憶してくれる仕様でとても便利です。
 その下の2つのスイッチは、ステップ数を指定できる「END」と、使用しないステップをミュートする「SKIP」といった本格的な機能になっています。
 全体の仕様としては、このシーケンサーが2基あるので、2基の内蔵音源を2パート別々にプログラムすることができます。この他「FLOW」モードでは6つの進行方向、「DIV」はビート数の変更、「TRKOUT」は音源の切り替え、「SWING」はスウィング機能となっています。
 作成したパターンは、“ソングモード”を使って最大256小節までのパターンシーケンスを作ることもできます。各小節は「STOP」「LOOP」の指定も可能です。作成したパターン&ソングは音色と同時にファイルセーブができます。

ビンテージ系エフェクトモジュール

 エフェクトモジュールは、ビンテージデザインの10基のFX(ブースト/ビットクラッシャー/エキスパンダー/フランジャー/フェイザー/コーラス/ステレオディレイ/パライコ/コンプ)があり、専用メニュー内にてドラッグ&ドロップ操作での直列の並び替えも可能です。

 「ブースト」を使うと一気に70~80年代な雰囲気になります。リバーブにはフリーズ機能もあり今風な演出もできます。ここまできたらディレイにモジュレーションが欲しかったですね。 

AudioBusではエフェクターが独立して使える

 Magellanは、音楽用アプリ同士を繋げるアプリ『AudioBus』にも対応しています。INPUTで音源として使えますし、EFFECTSでは内部エフェクターを外部アプリのエフェクターとして使用することもできます。

 エフェクターで使用している場合でも、音源の演奏やシーケンサー、オーディオ・レコーディング機能、オーディオコピーなどが通常通りに使えるので幅広く面白いことができますね。

総評

 単純にビンテージスタイルな“アナログシンセ+アナログシーケンサー+エフェクトラック”といった夢の組み合わせを実現してるだけではなく、現代風なスタイルもしっかりと取り入れています。オールドテクノからエクスペリメンタル、EDMまで対応できる素晴らしい内容です。
 MIDI機能では、MIDI IN/OUT設定、各音源のMIDIチャンネル設定、MIDI Learnを使ったCC Map機能(シンセ/シーケンサー/FXなど全てのパラメータ)など、外部音源&コントローラーとしても十分な機能を持っています。久々に使い始めると時を忘れる感覚の音楽アプリ出現です!。

Magellan公式サイト

アプリ基本情報

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Magellan

配信元:Yonac Inc.

iOS価格:1,000円

  • バージョン iOS:2.1

  • 備考

    条件: iPad 互換 iOS 5.1 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月03日)の情報です。

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