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minimoogがiPadアプリに! 名器の再現にとどまらない『iMini』

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by [2013年3月27日]

 Arturia(アートリア)は、世界の名器と呼ばれるシンセサイザーのシミュレートに定評のあるフランスのソフト&ハード開発メーカー。
 これまでに、Moog(Mini、Modular)、Arp(2600)、Oberheim(SEM)、Roland(Jupiter 8)、Yamaha(CS-80)などのビンテージ・アナログシンセを、独自のTAE(True Analog Emulation)技術でリアルに再現し、世界中のアーティストから評価を受けています。
 今回、iOS版としてリリースした『iMini』はシンセサイザーの生みの親“ボブ・モーグ”の作品『minimoog』を再現したアプリで、同社がリリースしている『MiniV』の移植版となっています。
 本家『MiniV』の特徴である、ソフト音源とは思えないサウンドの太さ、パラメータ変化の繊細さ等、iMiniでどこまで再現しているのか気になるところです。

メインパラメータ~スケール機能を装備

 本家とiOS版のパラメータを比較しながら各セクションを紹介してみます。
 一番左の「CONTROLLERS」と「OUTPUT」セクションのレイアウトが多少違う程度で、主なパラメータは全く同じです。

iOS版iMini。


本家PC版MiniV。

 iMiniロゴの左側の設定ボタンを押すと、ベンドやモジュレーション部分のグライドやレガート、ディケイ、ベンドなどの設定や、スケール機能、キー設定、オクターブ変更が表示される仕組み。

「SCROLL」ボタンを押すと鍵盤をスワイプすると左右に移動でき、「ZOOM」ボタンを押すと鍵盤の大きさをスワイプで変更できる。これは他のシンセアプリでもよく見られる仕様。

 本家「MiniV」には無い“スケール機能”は、デフォルトの「Chromatic」以外を選択することで、そのスケールに変更された専用キーボードに切り替わる機能で、スケールは全部で26種類あります。
 この機能は、例えば、セッションしたい曲のスケールを指定するだけで、キーの並びが変更されるので、誰でも簡単に“それらしく”演奏できるユニークなものです。

スケール選択画面。

パフォーマンスモード~2基のX/Yパッド

 ここでは「アルペジエーター」「X/Yパッド」が使用できます。アルペジエーターのパラメータは本家と同じ仕組みで、「オクターブ/リピート/モード」内に5種類の設定があり、これを組み合わせることで複雑なアルペジオ演奏が可能です。

アルペジエーターのパラメータ設定。

 2基の「X/Yパッド」は本家には無い機能で、ここではXとYに本体のパラメータをアサインして、演奏中にタッチ操作で特殊な変化を作ることが可能です。設定画面ではXとYの丸い表示を指定したいパラメータにドラッグするだけの簡単操作です。

X/Yパッドで操作するパラメータをアサイン。

FXセクション~コーラス/ステレオディレイ

 エフェクトは、本家と同じコーラスとステレオディレイが内蔵されていて機能も同じです。本家では小さなツマミがズラリと並んでいるだけで使いづらいのですが、iMiniではデザインが変更されていてとても使いやすいです。

まるでMOOGのエフェクター「MOOGERFOOGERS」のよう。

MIDI LEARN機能で外部からパラメータをコントロール

 右上の「CONNECT」ボタンには、アルペジエーターのテンポ設定、WIST機能、MIDI LEARN機能があります。MIDI LEARN機能は、MIDI&MESSAGE部分をタップしてONにすると、専用のパラメータマップが表示されます。設定はコントロールしたいパラメータを指定し、外部コントローラーを動かすことで制御できるようになります。外部のDAWソフトを使ってiMiniを演奏させ、パラメータをオートメーションで書き込むことも簡単にできます。

MIDI LEARN機能を設定する、専用のパラメータマップ。

本家『MiniV』と音色互換! 質感の違いは?

 iMiniは、MiniVと完全音色互換ということで、内蔵プリセット音色は本家『MiniV』と同じものが入っています。音色は「ALL FACTORY BANKS」を始め、世界のアーティストによる素晴らしいサウンドが移植されています。ちなみにコンピュータミュージックの月刊誌『DTMマガジン』等でお馴染みの氏家氏の音色もそのまま移植されています。

iMini、MiniV双方の音色ファイルはiTunes経由でのやりとりも可能。

総評

 シンセ大好き人間としては「音色互換!」というと比較したくなるもので、iMiniとMiniVにある同じプリセットを比較検証してみました。まず、モジュレーションを使っていないシンプルな音色では、響きや質感などほとんど同じです。一方、モジュレーションを使った音色についてはソリッド感、厚みが違います。と言っても残念という訳ではなく、若干コンパクトになったという印象でMOOGらしい響きは完璧です。
 iMiniにはシーケンサー機能がないので、バーチャルスタジオアプリ『Tabletop』と組み合わせて使うのがベストです。今後はArp、Oberheimなどもぜひリリースしてもらいたいです。

Arturia公式サイト

アプリ基本情報

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iMini

配信元:Arturia

iOS価格:1,000円

  • バージョン iOS:1.0

  • 備考

    条件: iPad 互換 iOS 5.1 以降が必要

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年03月27日)の情報です。

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