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なぜ「なにか」は「ひと」を「ほろぼす」のか…雰囲気ゲー続編『ひとたがやし』待望のリリース

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by [2016年4月15日]

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つちをたがやし なえぎをうえて ひとがみのれば だいしゅうかく
そして なにかと たたかわせる

異形の「なにか」が人類を滅ぼすさまを観察する雰囲気ゲームアプリ『ひとほろぼし』の続編『ひとたがやし』がリリースされました。前作はとても素晴らしい世界観を内包していながらあまりにも説明が足りず、「雰囲気はいいけど何が目的かわからない・何をすればいいかわからない」という、いささか残念だったのですが、今作『ひとたがやし』には異形の「なにか」についてのストーリーやフリック操作などのゲーム性が組み込まれ、驚くほどの進化を遂げています。刹那的・退廃的な世界観がお好きな方にピッタリのアプリです。気になっている方にはぜひ、「とりあえずプレイしてみて」いただきたいと強く思います。

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生き延びるために、たがやす

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世界は滅びの道を歩んでいます。異形の存在「なにか」はとても強く、人類は明確な対抗手段を持ちません。それでも戦わねば滅びを免れることはできません。より強い兵士を、より強い兵器を……そう願い求める人々をどうして責めることができましょうか? たとえそれが人の道にもとる行為だったとしても。

まずは「たがやす」を選択して、「つよくする」ための材料を育てましょう。

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「たがやす」パートは3つにわかれています。耕し・種まき・収穫の3つです。

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地面に表示された矢印に従って画面をフリックしてください。フリック位置は矢印の上でなくとも問題ありません。耕作機械の足元ではなく、少し先の矢印を見ながらフリックしていくとスムーズに進むでしょう。最初の「耕し」パートは非常に重要です。最序盤では各パートのプレイ時間が20秒に限られているのですが、タイムオーバーまでに耕せた数だけ種を蒔くことができ、種を蒔いた数だけ収穫できるようになっています。つまり最大収穫量は耕しパートで決まってしまうというわけです。

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20秒で60か所を耕すことができました。最大60個の種を蒔くことができます。

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同様に種まきを45回行えたので、収穫できる最大量は45ということになります。

なんと謎の大型耕作機械が育てていたのは、「ひと」でした……。「なにか」もクトゥルフ神話的な気持ち悪さを感じさせる存在ですが、「ひと」も相当です。この世界はまちがいなく歪み、狂気を孕んでいます。

しかしそれにしても機械の造形が素晴らしいですね。前作では「なにか」の悪辣なデザインと対照的にシンプルな兵器のデザインに惹かれましたが、こういったSF的な影絵も好きです。作者のところにょりさんは世界観構築が本当にお上手でいらっしゃる。私自身は奇妙な世界が好きでありながら、奇妙な世界を描くことに長けていないので尊敬します。前作をご紹介したとき「次回作に期待」と書いたのですが、期待以上の出来栄えでアプリが進化しています! 

たたかいはゆっくり眺める

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「たがやす」パートが終了すると、たたかい(戦闘)に突入します。「たたかい」パートはオートに設定されていて、私たちにできるのはただ眺めることだけです。「すきっぷ」を選ぶとたたかいを飛ばすことができますが、スキップしてしまうとこのアプリの良さが半減してしまうのでできれば飛ばさずにご覧いただければと思います。

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前作では「なにか」が向かって左に、「ひと」(兵器)が向かって右にありましたが、今作『ひとたがやし』では配置が逆になっています。前作の目的は「なにか」になってひとをほろぼすことでしたが、今作の目的は「ひと」目線で「なにか」に対抗することなのかもしれません。とはいえどちらに肩入れするかはプレイヤー次第です。そう、別に「ひと」を応援しなくともいいんです。たしかに「なにか」は人類に滅亡をもたらすかもしれない。でもそれには理由があるのかもしれない……。

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初めてのたたかいで生き残ったのは「なにか」でした。とはいえ「ひと」側も結構善戦したように思います。10万近く「なにか」の体力を削っていますからね。

「わかちあう」をタップすると、Twitterなどにシェアすることができます。私の世界は「なにか」に侵食されていますが、皆さんの世界はいかがでしょうか。

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「もどる」をタップすると最初の画面に戻れます。実は「たがやす」を行うには30分待たねばなりません。30分なんて待っていられない、すぐにたがやしたいという方は、画面に戻ってすぐ再度「たがやす」をタップすれば、動画広告を視聴した上で再挑戦することができます。(動画広告視聴に時間制限があることに気づかず、私は30分待つ羽目になってしまいました……。動画広告の視聴制限をもう少し長くするか、プレイ間隔を短くしてほしいです)

「なにか」はどうして生まれたのか

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「なにか」は強いです。なかなか勝てる相手ではありません。「ひと」はもっと強い力を手に入れねばなりません。「たがやす」で手に入れた歯車(?)で「ひと」を強化しましょう。

「つよくする」をタップすると強化画面に移動します。「たがやし」と「たたかい」どちらも強化できますが、最初は「たがやし」(特に「えねるぎ」)を重点的に強化することをオススメします。一度にたがやせる量が増えれば、強化速度もあがります。

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つよくなった「ひと」はついに「なにか」を撃破します。
なぜでしょうね、なんだか悲しいんですよね。いわゆる「物理で殴る」とか「数で圧倒する」とか大好きなんですけど、圧倒的な数を揃えたにも関わらず被害も甚大となるとね……みぞおちのあたりがひんやりします。こみ上げるものがあります。

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「なにか」を倒したあと「なにかのかけら」を見に行くと、「い」の先に脳みそのようなナニカが突き刺さっていました。タップしてみましょう。

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ああ、なんということだ……。
「なにか」の名前は「セイタイヘイキ エスティーアイ581」=「生体兵器STI581」。
せめて「なにか」に意思がなく、ただの殺戮マシンであったなら非情になれたのに。せめて「なにか」が人工知能による非生物兵器なら同情しなかったのに。

「なにか」を倒すにつれ、「なにかのかけら」が増えます。「なにか」について知りたい。「なにか」を生み出した悪魔のようなひとについて知りたい。でも、「なにか」を倒さないとかけらは手に入らない。とても憎い演出です。

何が正義かもはやわかりません。誰を応援していいのかもわかりません。心が痛みます。沈みます。ふさぎこみたくなります。でも心が透き通っていくような、清々しさも同時に感じます。こういった「どうしようもない世界」が好きな方には、これ以上ない良作アプリだと思います。ぜひ一度プレイしてみてください。

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アプリ基本情報

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ひとたがやし

配信元:ところにょり

Android価格:無料 / iOS価格:無料

  • バージョン Android:1.1 / iOS:1.1

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