アイキャッチ画像

チップチューン&クラブ音源満載の音楽制作アプリ『SunVox』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2013年5月19日]

 SunVoxは、以前に紹介したチップチューンアプリ『PixiTracker』と同じく「Alexander Zolotov」による、シンセ/サンプラー/ドラム音源やエフェクトをモジュール接続してパターンシーケンサーで曲作りするスタイルの音楽アプリです。
 豊富なモジュールと機能を使って、チップチューンサウンド以外にも高音質のダンスサウンドなども作れてしまう内容になっています。
 有料のAndroid/iOSはもちろん、無料(!)のパソコン版(Windows/Mac/Linux)もリリースされています。

多彩な音源モジュール


 SunVoxの音源モジュールには「サンプラー/アナログ/FM/FFT(高速フーリエ変換)/ドラムシンセ/キック音源」などがあり、多彩なパラメータから本格的なエディットが可能です。

 Analog generatorは、一般的なアナログシンセ構造を持った音源で、9つの波形(tri/saw/sq/noise/dirty/sin/hsin/asin/psin)、8つのフィルタータイプ(ローパス/ハイパス/バンドパス/ノッチ、それぞれ-12/-24dB)にレゾナンス、2基のエンベロープ(ボリュームARSタイプ/フィルターARタイプ)、発音数設定といった仕様で、本格的なアナログサウンドを作ることができます。

 DrumSynthは、アナログタイプのドラムキット音源で、キック/スネア/ハットの3種類を使用できます。各パートはピッチやトーン、リリースをエディットすることが可能です。

 Kickerは、クラブミュージックでお馴染みのアナログ系キック専用音源で、2つの波形(三角波/矩形波)とエンベロープ(アタック/リリース)、クリック(アタック部分に使用)といった内容です。


 Samplerは、16個までのオーディオ素材を鍵盤にアサインして使えるマルチサンプラー仕様で、オーディオ素材にはプリセット音色(8bit/ベース/ドラム/キーボード/パッド/Various)を使用できる他、内部音源やマイク入力をソースとしたサンプリング機能(ステレオ/モノ/ローファイ)などもあり、録音した素材は波形エディタによる本格的な編集も行なえます。
 この他のモジュールには、FM音源やFFT音源、SunVoxのソングファイルを音源として扱える「MetaModule/メタモジュール」といったものも搭載しています。
 

高音質エフェクトモジュール


 エフェクトには、クラブ系でお馴染みのサイドチェインに対応したコンプ「Compressor」や、ステレオディレイの「Delay」、アンプシミュレータ内蔵の「Distortion」、3バンド・イコライザー「EQ」、4タイプフィルター(LP/HP/BP/Notch)とLFOを搭載した「Filter」、高音質モード&フリーズ機能を搭載した「Reverb/リバーブ」、人間の声帯をシミュレートできる「Vocal Filter」、特殊な歪み加工「WaveShaper」の他、「LFO」や「Vibrato」「Modulator」「Flanger」が用意されています。
 各エフェクトは豊富なパラメータを持ち、高音質&ステレオ仕様で本格的なサウンドメイクが可能です。

パッチング接続でシステムを構築

 各音源やエフェクトモジュールは、専用画面内に自由に作成することができ、作成したモジュールは、音源→エフェクトという感じでパッチング操作による接続を行ないます。基本的にミキサーモジュールは無いので、1つのエフェクトに複数の音源を接続するなどして使いやすいようにシステムを構築していきましょう。各モジュールはいくつでも作成でき、配置も自由です。

サイドチェインコンプ設定

内蔵マイクからサンプリング

 モジュール同士をリンクさせた接続方法も多くあり、例えば、サイドチェインに対応した「Compressor」では、「KICK」をソースとしてコンプに接続し、音源としてアナログシンセもコンプに接続することでダッキング効果を作ることができます。この他「MIC」モジュールを「Sampler」に接続すると本体マイクからサンブリングが可能となります。

フレキシブルなパターン&ソング作成

①ノート ②ベロシティ ③モジュレーターCH

 パターンエディタでは左の各ステップに1音ずつ、下の鍵盤から入力をするスタイルで、基本は単音仕様となっています。各ステップにはノートナンバー、オクターブ、ベロシティ、使用するモジュール番号などが指定でき、16進数によるポルタメントやアルペジオなどの設定も行なえます(図9)。

 パターン内では複数のトラックを管理できるため、コードフレーズを作成したり、ドラムパートを複数トラックで構成したり、ドラムとベースパートで構成するといった自由な構成を作ることができます。ちなみにパターン・サイズは16ステップ(1小節)から512ステップ(32小節)から選択できます。


 ソング作成画面ではパターンが入っている専用アイコンを画面内に並べてトラック作成していきます。画面内はトラックという概念が無く、アイコンは自由に配置できます。

 このパターンアイコンはドット絵が作成できるので、自分で絵や文字を書いて分かりやすく管理することができます。

 その他、セーブ機能には、プロジェクトのセーブやWAV&MIDIファイルのエクスポートなどがあります。

総評

 内蔵のデモ・プロジェクトの8bitサウンド、高音質&ハイテクなダンストラックを聴くとただのチップチューンアプリでは無いと感じることでしょう。システム面ではAudiobusにも対応している他、マスターシーケンサーとして外部アプリをMIDIコントロールすることもできます。見た目とスペックのギャップが大きいですが、ぜひお試しください。

SunVox

アプリ基本情報

アイキャッチ画像

SunVox

配信元:Alexander Zolotov

Android価格:610円 / iOS価格:600円

  • バージョン Android:1.7.3c / iOS:1.7.3b

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年05月19日)の情報です。

コメントは受け付けていません。

PageTopへ