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待望のAndroid版!『FL Studio Mobile』

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by [2013年4月28日]

 Androidユーザーお待ちかねの『FL Studio Mobile』がついにリリースされました。
 FL Studioは、元々クラブミュージックに特化したPC用DAWソフトウェアで、専用音源やエフェクト、ステップシーケンサー&ピアノロールの打ち込みを使ったトラック制作が行なえます。今回のMobile版では、これらの機能を受け継いでいます。
 ここでは、主な仕様&機能の解説をしつつ、PC版やiOS版との違いにも触れていきます。

iOS版のレビューはコチラ!
ダンスミュージック・クリエイター必携のDAWアプリ「FL Studio Mobile HD」

PC版直系のクラブ系サウンド音源


 FL Studio Mobileでは、PC版FL Studio直系のデータや音源を4つの音色カテゴリから選択して演奏やトラック制作が行なえます。

 音色カテゴリには、Instrments(24種類)というピアノ/オーケストラ楽器/ギター/ベース/ワールド楽器などの生楽器系と、Synths(50種類)というリード/ベース/パッドなどのシンセ系音色がメロディパートで使用できるものが用意されています。

 ドラムパート音色「Drum Kits」では、クラブ系ドラムキット11種類と、Speech Synthなどを含む6種類のSEキットを利用でき、パッド内は素材のアサインも可能です。

 Loopsは、PC版FL Studioに搭載されているスライサー音源「Slicex」の簡易版で、ここではドラムループ素材をスライスしたものをピアノロールに並べて再生するという、PC版同様の機能を持ち、ループ素材のような使い方ができる音源となっています。

 各音色のEDIT機能に関しては、ボリューム/パンニング、アタック/リリースなどが設定できます。

2種類の演奏モード

 演奏モードは、鍵盤演奏可能なKeyboardモードと、ドラムパッドを演奏できるDrum Padsモードの2種類があり、各音色カテゴリに適した演奏モードを選択して使用します。

 ちなみに通常は、Instrments、Synthsはキーボード、Drum Kits、Loopsはドラムパッドを使用するのが一般的ですが、メロディ楽器をドラムパッドで演奏することも可能です。

パターン&ソング制作

 PC版は、複数パートを1つにまとめたパターンを組み合わせてソングを作成する仕様ですが、Mobile版では、各トラック単位でパターンを作成するスタイルとなっています。
 パターンサイズは、1小節から指定した小節サイズ分を作成でき、入力方法は各演奏モードを利用したリアルタイム録音と、Instrments、Synths音色に適した「ピアノロールモード」、Drum Kits音色に適した「ステップモード」が使用できます。

 ピアノロールでの入力や編集は、ツールを指定してから実行といった流れで少々手間がありますが、ベロシティ設定もあり機能は十分です。
 ステップモードでは、PC版と同様に各ステップにベロシティとピッチ設定が行なえます。

 ソング編集では、指定したパターンを隣の小節にコピーしたり、別トラックへの移動する機能もあり、スムーズな作業が可能です。
 ちなみにパターンは、2小節分作成しても1小節単位に分かれてしまう仕様なので、範囲指定をしてから編集やコピーを行なう必要があります。 
 作成したソングは、プロジェクトの他、WAV、AAC、MIDIなどにエクスポートすることができます。

6種類エフェクトと特殊なバス機能

 Effectsタブにあるエフェクトは、ディレイ/EQ/オーバードライブ/フィルターなど6種類で、各トラックへは直列状態で複数を同時に使用する仕組みです。

 エフェクトを同時使用した際に有効な、少し特殊なバス機能は3種類のFXモードを切り替えて使用します。
 「FXオフ」はエフェクターを経由しないモードでダイレクト出力され、「FXオン」は各エフェクトがONになっているものを全て使用できます。「表示なし」はFXアイコンを表示しない設定ですが、各エフェクト機能がONになっていればエフェクトが使用できます。さらに各エフェクト内にある「LIMIT TO FX TRACKS」をONにすることでFXオンへのエフェクトが優先される仕組みです。


 ちなみに、ドラムトラックを「FXオン」、ベーストラックは「表示なし」という設定で、リバーブとフィルターを同時使用すると、両トラックに両エフェクトが掛かります。ここでフィルター内の「LIMIT TO FX TRACKS」をONにすることで「FXオン」のドラムトラックにリバーブ+フィルターの効果が掛かります。

 完全に独立できないバス機能なので、うまく設定して使う必要はあります。 

iOS版との違い、マルチコアCPUは必須

 iOS版との比較では、Android版にはMIDI機能、オーディオトラック&関連項目が無い点以外はほとんど同じ仕様となっています。

Android版

iOS版

 今回、7インチタブレット「GALAXY Tab SC-01C」で動作確認を行ないましたが予想通り、SC-01CのスペックがCortex-A8/1GHzシングルCPUということで、演奏でのレイテンシーが厳しく、数小節のパターン作成は何とかいけますが、ソングまで制作できるような状況ではありませんでした。
 推奨通りのデュアルまたはクワッド等のマルチコアCPUではサクサクと動作するので、ぜひそちらをお勧めします。

総評

 FL Studio Mobileのリリースで、Androidでの音楽制作アプリが着実に前進していることを実感できました。iOSに追いつき、追い越すようなシステムが確立される日がとても待ち遠しいです。

FL Studio Mobile

アプリ基本情報

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FL Studio Mobile

配信元:Image-Line

Android価格:1,899円

  • バージョン Android:1.0.2

※記事内の情報はすべてレビュー時(2013年04月28日)の情報です。

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